さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


さわやかでまえむきな人間になりたい男が
好きな「文化」を語る。
そんなブログです。from 2004yaer。

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2017年7月度 まえむき月次報告 つかれつかれつかれ山

7月度の報告をさせていただきます。

ちな6月度はこちらです。

maemuki.hatenablog.com

 

まずは実績を並べますね。

maemuki.hatenablog.com

ほんとうは一記事ずづLinkを貼ろうかと思ったのですが、めんどうくさいので止めますね。ほんとうに、つまらない記事ばかりです。本当はつまらないだなんて思っていません。「たたたたかぎくんのブログおもしろいね」なんて実際には言われないのです。実世界では!私などはほんとうはこの世に存在がしないのではないのか!!??

そんな感じなのです。

なので、迷走して、「藤森慎吾さんに憧れる」とか「星野源になりたい」とか「歌ヘタアイドル紹介」とか「松岡茉優に関してのどうでもいい長文」を書いたりするのです!

それには理由があるのです。

1.「この街」はほんとうにつまらないです

なにもないなんにもない。わかっていました。なにもないことは。しかし高校3年間くらした、それなりに楽しかった、その前の超絶山奥のペンションむら(><)よりかは、楽しかったこの街が、ぜつぼうしてしまうほど、これほどまでにつまらなく感じるなんて。

仕方ありませんよね。

この街よりも、よい風景を見てしまった。ここにいる時よりも凄い体験をしてしまった。そしてここにいるときよりも…幸せだった。

この地では、とうてい、幸せにはなれそうにありません。早く出たいのです。

しかし…

 

2,脚はまだ悪いままです

身体に鞭(Whip)を討ってまで働いて働いて働いて早く自分のために自分のためだけにまたヨーロッパにいけるような生活をおくりたいそしてー!音楽をやりたい音楽をやりたいここでもできるけどだーーれも聴いていくれる人がいない人口が少ないのーだから出たいのですが…

まだまだ脚はよくなりません。幸い、そのような状況でも必死に仕事を探して、自宅勤務の仕事を見つけられたのですが、そこだけでは満足するような収入は得られそうにない。

そうなると、副業をさがす必要があります。なんだカンタンじゃん。EジャンGジャン最高ジャン(岡田あーみん)と思うでしょう。そうはいかないのです。

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indeed」という求人情報を地名職種を入れればササッとでてくるものがありますよね。あれを毎日のように見ているのですが…

jp.indeed.com

ためいきばかりです。まず仕事がない。「大規模チェーン店(例:ファミリーマート)のアルバイト哀しい相場時給800えん」みたいなのしかない。そんなのはどこの地方でも同じです。

そして自分は、「普通免許」がない。それは「普通の免許がない」つまり「普通である免許がない」ということなのです。「要普通免許」「要求!普通!」だから、ここでもマイノリティ。天国から地獄まで落ちてしまった、と毎日実感しています。

3,どうやったらここから這い上がれるのか

具体的に対策を上げて、攻略していかなければいけないと考えています。

とにかく、可及的速やかに事を済ませたいのです。可及的速やかに、可及的速やかに。

この「可及的速やかに」という言葉を一度使うと、ついつい使ってしまうのです可及的速やかに。なぜなのか。僕は知りたい可及的速やかに。でも可及的速やかにそれを知ることはできないのだから可及的速やかに知りたいのだけれど、可及的速やかに諦めるように可及的速やかに努力する。

つまり、こんなのではダメなのです。まともな人間にならないと、東京に帰ることはできない。東京へ?とうきょうへ?かえりたい??

自分は本当にイナカモノになってしまいました。哀しい。自分の人生は幼少都会→小3クソ山奥というか山の上!→高1田舎のまあ街(今のところ!)→上福岡→新大久保→荻窪(短い間で強制連行されたのでなかったことにしています)→クソ山奥恐怖の別荘→田舎のまあ街(イマここ)

つまり…次は…かみふくおか!もう無い!上福岡市!ふじみ野し!!!

 

ああ、つかれました

4,最近のくちぐせは「つかれ」です「つかれ」「つかれ」「つかれ山」

「つかれ」はいいとして。「つかれ」はいいのです。ほんとうに「つかれ」ているのだから、真実。しかし「山」はなんなのでしょう。気がつくと「ああつかれ山」「ああトイレ山」「ああコンビニ山」「ああやま腹減ったやま」と、山づくしになっています。

実際のところ、「山づくし」の毎日なのです。「……そしてどこにも山の姿はない!」と言ってみたりもするのですが、そしてどこにも山の姿はあるのです。


...そしてどこにも山の姿はない/埼玉栄高等学校

だから、「つかれ山」なのです。ほんとうにつかれました。このつかれはなんなんだろう。ああ「つかれ」てます。泣くほどに…実際に泣いてばかり。泣いているのは山のせい。木の精山の精…

5,今ここに存在しないものへの憧れがやみません

この標題をみて「あっアレか」と思ったあなたは鋭いです。そうです。ここに存在しないもの…それは「海」です!!

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これは尾道ですよ〜ふらりふら広島にいったときです〜楽しかった(涙)

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これは函館ですよ!北海道初北海道!たのしかった〜会社首になってやけくそ旅だったけどお(涙)

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これはタイの「サムイ島」のリゾートホテル(安いところですけどお)でOL気分で「つかれたわたし」と演じたかった…そのためにわざワザミャンマーの帰りに寄ったのです…なんてぜいたくな(涙)

 

スマートフォン略してスマホ向けに画像小さくしましたよ!

これは僕が実際に見た素晴らしい海さんたちです♥

うみだいすき!うみだいすき!でもなんで僕は山にいるんだろう。なぜ僕はヤマの中にいるんだろう。海は舟があれば動けるのに。山はクルマがないと動けない。日本の森は全部開拓された偽物の森。手付かずの自然ではない。偽物。海は汚れているかもしれないけど、偽物なんてない。

ああ、山がにくい。「山が好き」だあぁああああ??

 

ちなみに嘘みたいな話ですが、自分の家のペンションの近くのペンションの名前が「海が好き…」だったのですよ!ペンション「海が好き…」

すごいですよね。あんな山の中なのに。頭おかしい。サーフボードがおいてあったりしました。どこでサーフィンすんの??しらかばこ???トホホ…ちなみにそこのオーナー夫妻もサーファー風だったような…りこんしたらしいけど…

6,さいあくの体験検査いちにち入院!!!

 

ほんとうにほんとうにさいあくさいあくさいあくでした。

さいあくさいあく。「脚が悪いのを検査する」ということで、看護師たちは僕を「老人扱い」してくれました!どこにいくにも付いてくるのです。「おまえさあ〜おれはうちから駅まで自転車できたんだゾボケ」とかいいそうでしたが、言ったかもしれません。

もともと癇癪もち(読めばおわかりでしょう)なのですが、猫をかぶっています。それがはちきれてしまいました。

しかもいつのまにか個室に格上げ?されて「やった爺さんたちの鼾きかなくて住むんだ」と思ったものの…それは「更なる監視下」に置かれたところでした。

「ちょっと売店いきたい」とかいうとダメとかいいます。「ああ、そうですかわかりました」といって、部屋にもどり、とりえあず「うぎゃー」と枕をベッドに投げつけました。そんな感じでした。

そして病院食のまずかったこと。見た瞬間に「美味しそうだな」と思うことはあっても見た瞬間に「まずそうだな」と思うこと。そんな哀しいことが朝晩ありました。「たべないと文句いってくる」のが面倒くさくて「ああまずいまずい」と泣きながら食べましたよ!

https://www.instagram.com/p/BWHmt2EDrlp/

食べる前からわかってたこれはまずいって#病院食

https://www.instagram.com/p/BWJJsd7j6Tg/

上、戦時中のごはんみたいな今日の朝食病院食下、タイの5つ星ホテルの朝食のいちぶ

一番いちばん(ごめんなさい)腹が立ったのは、検査は1つ、あとはレントゲン撮影(一瞬)だけ。それで終わり。そして翌日。なにもなし!!!!!

だったら一泊したいみねええだろおおおくそがああ!

って感じですよ。もうイヤです。こんなところ。

サイフは落として盗まれた。神様がいっているので「お前こんなところにいるなよ」って言ってくれてるんだった。そうかんがらたら神などいないと清春様がおっしゃっていたのはその通りだと思うけど、信じるしかない。

かみさま、おねがいします。

ぼくを ながのから

救い出してください。

お願いします><><><

おね・・がい・・

 

おわり

【ヴィジュアル系】僕が「ヴィジュアル系」をあがった、本当の理由

 僕は「ヴィジュアル系をあがった」ということを公言しました。

maemuki.hatenablog.com

 その理由は

いつのまにか僕は「古いヴィジュアル系バンド」だけしか聴けない普通のおじさんになってしまった

そう書いています。でもそれだけではありません。

なのでハッキリ書きますね。

理由は、

最近目につくおじさんたちの「90年代のヴィジュアル系バンドへの盲目的な信仰振りが」おじさんぽいおっさん臭くて超かっこわるいから一緒にされたくない!

ということからです。 

 

僕は、今の「ヴィジュアル系バンド」に興味が持てなくなった。それは仕方がないことです。「あの頃」と比べたら、劣ってしまう。そうなのかもしれません。

でもそうではないのかもしれない。でも、そうではないことを確かめることすら、できなくなった。

だからあがった。と公言した。

 

ヴィジュアル系という言葉がまだなかった頃から活動していた90年代のヴィジュアル系と呼ばれる発端になったバンド」は本当に素晴らしいと、思います。でも、僕はそうとも言い切れない事情もありました。

僕は数々のバンドを好きになって、すぐに「あがった」過去があったことも明かしました。

maemuki.hatenablog.com

 こんな本当にどうでもいいことをわざわざ晒したのも、本当の「ヴィジュアル系」への愛があったからなのでは、と今では思います。

僕は、ヴィジュアル系は神聖なもの、だとは思っていません。でも愛を持ってそう思っています。

どのジャンルでもそうですが、輝かしい実績を残した時代でも、そのような輝かしい人たちだけではなかった。ヴィジュアル系もそうです。というかヴィジュアル系は傍からみたらそもそも「基本的にみんなゴミ」なのです。男が化粧をして、気持ち悪い独特な歌い方で、狂ったように激しかったり甘かったり、西洋的だったり。

みんなが理解できないもの、否定されてきたもの。そのような歴史があります。

 

それでもわずかな「理解」が広がって、どんどん広がって、ひとつのシーンを作るまでになった。そのような歴史を体感してきた中で、「もう未来はない」と感じる状況になったとしても、その後継の存在を無碍に否定することは、僕にはできません。

過去と比較して「理解」をしないことが美徳になるなんて、それは「ヴィジュアル系」の終わりとなることになると思います。

 

過去は美しいです。でもあの頃には戻れないのです。誤ちさえ帰せない。

過去にひたること、美しい過去にだけひたることは、自由です。なんでも自由。なんでも自由だから、「ヴィジュアル系」がどのような未来になっても、そっと見守ってあげたい。

それがあがった理由です。

だから、「お前らほんとうにLUNA SEAに比べてクソだな」なんて言えないです。「お前らほんとにカリスマ清春に比べたら説得力ないなステージで首吊れよ」なんて言えません。「てめーらいい加減してくださいCaligariは昔のボーカルの方がよかったお前らなんてくそだよなんて僕前にかいちゃったよ恥ずかしい」なんて言えません!!!ごめんなさい><

 

若いころによく見ていた「昔のバンドはよかったなあ〜最近のバンドはブルースを知らないー」なんていう格好のよくないおじさんだけには、なりたくない。ただでさえ、老化しているのに。

彼らは勝手に進化していって、そして退化する。その繰り返えしです。いままでもそうだった。もう止められない。好きでも嫌いでも。

「わかったふり」だけをして、何もいわない、そんなおじさんが良いと、おじさんは思いますがいかがでしょうか。

 

「人生初ライブ参戦がフリーウィルサミットのオールナイトイベントでhideも観た」なんてことが、自分の誇りであるような事がこれからもずっと続くことを願っています。

 

でもゴールデンボンバーは許せないです!ごめんなさい><

 

 

小沢健二「天使たちのシーン」

都落ち」してから1年が経ちました。

 

今更ながら、自分が今置かれている状況は、改めてとても辛いものだと感じています。

過去 にあった、失ったもの全てが、愛おしく思えるようになってしまったからです。

 

僕はなにも取り戻していないし、なにも得ていない。

全てを失ってしまった。

 

失ったものは美しく見える。なんて当たり前のことだけれど、それが身にしみます。

 

天使たちのシーン

いつも、この曲を聴くときは覚悟を持って聴きます。そんな曲です。「何かがあった時」に聴く曲。そしてそれは、「何もなかった」時に聴く曲でもありました。

おかしいですよね。何もなかった時に聴きたくなる曲だなんて。いみがわからない。

 

僕の人生は、いつのまにか何もおこらなくなっていました。いつのまにか、いろいろなものを失くしてしまった。

それは「愛すべき生まれて育っていくサークル」でした。暗い道を照らしてくれるのは、それだけでした。でも、自分はそれを得られなかった。あったのかもしれません。それに気づくことができなかったのかもしれない。本当の扉を開けることができなかったのかもしれない。

 

気がつくと、たったひとり。かつて高校3年間だけ暮らした思い出の街で、たったひとりで暮らすことになった。街は変わってしまったのか、変わったのか。高校の建物はそのまま。吹奏楽部もそのまま。部室もそのまま。音楽室もそのまま。

彼らの定期演奏会にも行きました。ひとりで。彼らはキラキラ輝いてました。

僕は、誰にも見つからないように、1人涙を流していました。

辛かった。

僕はかつて、あそこにいた。指揮棒を振っていた。演奏会終了後に、後輩たちから花束をもらって、号泣していた。そんなことを思いながら。客席で、ひとり涙を流す。

 

人生とは残酷なものです。ほんとうに。なんてみじめなんだろう。

 

僕は、早くここから抜け出したい。好きだったこの街で、東京とくらべて何もないこの街で、誰も僕のことを知らない、この街から早く出たい。

再び、天使たちの作る輪の中に入りたい。

 

でも、僕はこの街にて、「天使たち」に出会えたことも事実です。彼らは僕が2週間で逃げ出した職場で出会った20歳の若い男女二人です。彼らとは僕が会社からの呼び出し前のダイイングメッセージを残したことで、退社後もつながれました。

そうして、彼らにお寿司に誘われて「スシロー」に行きました。彼らは僕と違い、車の免許を持っていたので、駅まで迎えにきてもらって、そこまで行きました。

 

久しぶりに、「人と食べるご飯」がすごくおいしかった。そんなことは、彼らにはいえませんでした。僕はおいしいなたのしいなと思いつつも、心の中では泣いていました。こらえるに必死だった。とても嬉しかったけど、こんなこと、一緒に回転寿司を食べるなんて、本当は普通のことだろうから。

そんな僕にも、彼らは普通に接してくれました。

帰り際、駅まで車で送ってくれて、その中の1人が車を降りた僕に「またあいましょうね!」と言ってくれました。ローカル駅のホーム、女子高生たちの集団から離れて駅のベンチに座って、僕は、また泣いてしまいました。

彼らの2倍の人生を生きていて、こうなってしまった現実に。

彼らだけではない。吹奏楽部の子たちもそう。

若い輝いている彼らに、自分のようなみじめな人生を歩んでほしくない。

 

生きることをあきらめてしまわぬように

 

天使たちのシーン」の最後の歌詞はこのようなフレーズがあります。

僕は死にたくない。

この街で、死にたくない。

 

早く、美しい思い出だけが残るこの街から去りたい。

それが未来を見ることだと思うから。

そして、戻りたいのです。天使たちのシーンに。

【アイドル】80年代のえりすぐりの「愛すべき歌ヘタアイドル」たちをサラっと紹介しますよ

みなさんこんばんわ。さわやかまえむきです。

先日は原田真二さまについて、長文1万文字好き勝手に書いてすみませんでした。まったく面識のなかった方たち、リアルでずっとファンだと思しき方たちからも反応があってとてもうれしいです!

そんなことは、今まで…ありました。それは「Sexy Zone」の時です。あれは凄かった。。懐かしい思い出です。

そんな思い出に浸るほど、過去が愛しいのです。また美味しい思いをしたいできた。でもまだまだ僕は満ち足りていない!満足していないのです。

 

このブログにおいて最も「自分なりの達成感」が得られた記事があります。

これです。

maemuki.hatenablog.com

 だーれも知らないだろう小出広美のことなんて、だったら書いてやろう!という目的で書いた記事です。そしたらまあ、「小出広美」で検索をすると、すぐ上の方、一時期はトップ1番目に出てしまい、「TOP10」にもたまーに下位に顔をだすほどになりました。自分でもよく読み返したりします。

そしたらこんなことが書いてありました。

ずっとブログを書いてない期間、何を考えていたかというと、ずっと80年代のB級アイドルの事を考えていたんです。実はおじさんおじさん言ってますけどまだまだ30代なんですよ!

おいもう40代じゃないかクソ、とかまず思ったのですがそうではなくて、「ずっと80年代のB級アイドルのことを考えていたんです」とありました。そうでした。それは40代になっても変わらない自分がそこにいた…。

ので、えりすぐり、えり村主(チカアイラビュー)の、「歌ヘタ」アイドルを紹介しますね。あくまでサラッと。1万文字とかありえません。ああ、もう700まで行ってしまった。さらっとさらっと。

 

愛すべき歌ヘタアイドルその1 三井比佐子 

www.youtube.com

デビュー曲「月曜日はシックシック」まさに愛すべき歌ヘタというか、なんというか破壊的デストロイゲリラオンチすぎてひたすらに参ってしまう所存でございます。しかも私、彼女の再発されたアルバムまで買ってしまったほどにシックシックなので、後日またレビューしますね。彼女は「歌ヘタアイドル界」においては皇后陛下のような位置づけなのですよ。

愛すべき歌ヘタアイドルその2 北原佐和子


Sawako Kitahara - Monna Lisa ni Yuwaku [J-POP 1983]

名曲歌ヘタなのに名曲が多すぎてこちらもベストアルバムを買ってたまにこわごわ聴いたりする北原佐和子さま。先程の三井比佐子とあと真鍋ちえみという3人、同じ事務所「オスカー」所属の3人組で謎のユニット「パンジー」を組んでいた中のお一人。今も芸能界で活動中。ですが、最後は介護でご苦労されたようでその講演活動が主なようです。せっかくだからテレビ東京の年寄り向けの懐かしの歌番組にでてくれないでしょうか。デビュー曲「マイ・ボーイフレンド」の素晴らしさと言ったら…「パンジーのセンターはわたし!わたしよ!」みたいな自信満々さ、しかし崩壊している歌唱力が、本当に愛しいです。この「モナリザの誘惑」は「ニセ明菜」路線に行こうとしていた、センターでミスヤングジャンプなのに売れなかったからです。かわいそうな佐和子。上福岡市出身の佐和子。同じ「歌下手アイドル」の裏殿堂いりの「新田恵利」も上福岡市出身です。なんてことだ!上福岡…こわい子!

愛すべき歌ヘタアイドルその3 横田早苗


横田早苗(Sanae Yokota) - Fuantaji Night (不安ダジー・ナイト) 1983

「83年はアイドル不作の年」と言われているんですよ。つまり宝庫ということです。僕にとっては。しかし先程の二人は「アイドル豊作の年」で更に有名な前年1982年デビューなのです。「豊作の年」も変なのが沢山うまれるということです。横田早苗さんは史上初そして最後になった「ニセ松田聖子とニセ中森明菜」をミックスしたという稀有な逸材です。この動画の太川陽介さんの紹介のナレーションの素晴らしさといったら…「数限りなくある歌の中で…このデビュー曲はかけがえのない1曲になるでしょう。大切に歌ってください…」

ときて、「不安・タジー・ナイト」ですよあなた!ふあんたじー→ファンタジーですよグーグル変換だとそうでました。またこの曲この歌唱の素晴らしさ。常人である自分にはさっぱり理解できません。なぜこの人がソニー一番の推されとされて売り出せたのか。さっぱりわかりません。が、ふあん ふあん ふあん ふあんたじーないと、というサビのきめメロディをついつい口ずさんでしまいます。不安だから。ファンタジーナイトになればいいなって。横田早苗に出会えてよかった。ちなみにセカンドシ
徳丸純子 PICA-PICA

「歌ヘタ」とはもしかしたら言えないかもしれない。違いますでしょうか。僕の耳はやはり腐っているのでしょうか。彼女の特筆すべきはこの「PICA-PICA」という阿久悠大先生作詞のわりにほんとうにひどい曲に対してアイドルらしく元気!さわやか!でなくて「なにこの曲〜ねむいだるいつらい」という雰囲気を醸し出していることです。他の曲は、名曲が沢山なんですよ。歌手活動最後の方は、またやる気が感じられませんでしたが、ニーズに応えたのだと思いたいです。

愛すべき歌ヘタアイドルその4 森尾由美


morio yumi - onegai

出ました!やっと出た有名人!よかったですね。早く起きたのかおそく起きたのかわからないまま終わった番組にも出てましたよね。磯野貴理子松居直美で。そんな由美ちゃんはあの有名事務所「スターダスト」の煌めく星として名を連ねています。さすがといった貫禄の歌ヘタふり。それにしてもこの曲、なんて素晴らしいのでしょう。完璧なソフトロックです。おしゃれ…さすがです。あまりに素晴らしくてアルバムをアイチューンズで買ってしまいました。「口唇緊張あと5センチ」という曲が気にいってまた聴こうかなと、itunesで再生しようとしたら、なんとメールアドレスのアカウントの承認が必要とでました。それはとっくのとんまに辞めた会社のアドレスでした…。つまり再生できないのです。かなしい「お・ね・が・い」も聴きたいのに。そしてそのアドレスはなんと takagi@会社のドメイン.jp でした。そんなこともあるんですねー…ないでしょう。大丈夫なんでしょうかその会社><

愛すべき歌ヘタアイドルその5 


武田久美子  シャワーホリデー

またまた有名人で申し訳ありません。ほんとうに申し訳ないのですが、歌い出し。それだけで全てがわかってしまうと思います。この映像はまだマシな方です。過去にもっと驚愕の「シャワーホリデー」がありました。しかし、自信満々なのはいつも共通です。今でも「貝殻ビキニ」の話をする時は自信満々。くみこはいつでもじしんまんまん!っていうのをキャッチコピーにしたらよかったのに。デビュー曲の「噂になってもいい」の陶酔歌ヘタっぷりも必見ですよ!くみこきみはうつくしい!仕方ないよね。


武田久美子 S

愛すべき歌ヘタアイドルその6 川田あつ子


川田あつ子  秘密のオルゴール

伝説、というもの、歌ヘタアイドルの伝説といえる人はこの御方なのかもしれません。この動画もひどいのですが、伝説になった「ドリフ大爆笑」での名唱が忘れられません。もう消えてしまったのですが、ドリフ大爆笑は、もちろんバックは生演奏そして生歌です。過去のことながら「だいじょうぶなのかあつ子」と思っていたら、なんと歌を間違えたのかなんなのかよくわからないそもそもよくわからないのですが、バックとずれてしまいました!曲がとまりそう!でもバッグバンドが天才的にオケをあわせて、なんとか乗り切った!おいおいそれって「NHKのどじまん」の超高齢者出場の時みたいじゃないか!と感動したのですが、この動画のような比較的、まともな動画しかなくて哀しいです。

 

以上です。サラっとどころか3320文字になってしまいました。

でも、まだまだかきたりなくて恥ずかしいです。ごめんなさい。はずかしくても頑張って歌っていた彼女たちを見習って、僕もなんとかががががんばります。

 

ボーナス・トラックです!

歌ヘタ会の皇后陛下三井比佐子」と歌ヘタ会永遠のセンター「北原佐和子」の夢のデュエット悪夢のデュエットの至高の動画です!

なんというかなんとかなんとかなんというのか。いやー歌ヘタアイドルって素晴らしいそれだけです。勘弁してください。

おわり

原田真二の知らなかった世界!「Feel Happy」【祝デビュー40周年の天才天才ヴォーカリスト作曲家作詞家編曲家天才何もかも】

 

Feel Happy 2007~Debut 30th Anniversary~

Feel Happy 2007~Debut 30th Anniversary~

 

 

原田真二 - Wikipedia

Shinji Harada – Official web site

 

出会いは突然に…。

僕は最近、財布を落としてそのまま盗まれたり、それでお金がなくなっても、JAバンクからの再発行のカードがなかなか届かず、三井住友銀行は窓口で速攻発行してくれて助かったありがとうさすが都市銀行それに比べて、くそ農協銀行!農協!農業協同組合!のうぎょうきょうどうくみあい!なーんて田舎臭い名前なんだろう。くそ田舎はくそだ。俺は農民じゃねーぞくそ…。

 

そんな感じで、長野に押しつぶされがちでした。ガチです。しかしー!あるアーティストの音楽をふと聴いたところ、あんまりの素晴らしさにすっかりまえむきさわやかまえむきになってしまいました!

こんなことはあまりないことです。結構雑多にいろいろ聴いてしまう性分なのですが、ここまでの感動を覚えたのは久々でした。

そのアーティストは「原田真二」さまです!

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このアーティスト写真がおいくつの頃かはわかりませんが、本日現在59歳と思えないくらいに若々しくてそして可愛らしいです!ハートマークだしちゃうほどです♥♥♥

しかしですねー大事なところはそこではない!そこだけではないのです。

大事なところは原田真二のヴォーカルはめちゃくちゃカッコよくてかわいいそして上手い歌唱力が凄い!魅力的!」だということです!

 

原田真二のヴォーカルのどこがそんなによいのか

・ハスキーだけど細くなくて太くもある

ハスキーボイスのボーカリストは多数いますが、大体の場合ハスキーになるのは全てにおいて、それが個性です。しかし原田真二はそうではありません。場合によって、またはフレーズに合わせて、ハスキー非ハスキーを使い分けているのです!つながるメロディの中でも、「ここはハスキーな方がいいかも」と思うようなところは見事にかすれています。上手いのです。歌が上手い。

・高音低音自由自在

 僕は現在の音楽シーンに溢れに溢れて掃いて捨てたいほどにもいる「カエル声ハイトーン男性ボーカル」が本当に嫌いなのですが、原田真二さまのデビュー作にて名盤、じゃっかん19歳にして全作曲ほとんどの編曲も共同クレジットでこなした「Feel Happy」収録「Sports」にて、Bメロサビ前の「サアーーー」という母音の響きを最大限に活かしたC、ドの音のハイトーン!に耳を貫かれました!なんでなのかわかりませんが「原田真二ギャル」集結のコンサートでの「キャーーー」も同時に聴こえてくるような。それほどまでにかっこいいいいのです!ボーカルがかっこいいなんて思ったのは久々です。低音ももちろんのようにカバーしております。そしてファルセットも絶品。絹のよう。やさしいファルセットでちっとも苦しそうではありません!

ということもあってか、「1人多重録音コーラス」もこなしています。すごい…。

・音程リズム感表現力全てよし完璧

 彼の音楽を最初に聴いたのはベストアルバムでした。

GOLDEN☆BEST OUR SONG~彼の歌は君の歌~

GOLDEN☆BEST OUR SONG~彼の歌は君の歌~

 

 この1曲め「OUR SONG」素晴らしすぎる生のストリングスとピアノから始まるベタなバラードなのですが、初めて聴いたときから、衝撃を感じました。全てをおおらかに包んだかのような曲調ですが、どこか幼さも感じさせます。それもそうでしょう。この曲は19歳単独公演では最年少史上初の武道館公演のドキュメンタリーのために作られた曲だった。しかし、この曲を初めて聴いたときにはそんなことは知りません。でも、感じたのです。この人は天才だと!歌というものは、その人の素質に委ねられるものです。この人はそれを満たしていると感じました。音感、リズム感、表現力、全てを兼ね備えていると。歌に説得力がある、説得させられた。

 前述の「Sports」おいてはリズム感の良さが表れています。高速16ビートという唄うのも演奏するのも至難なものをちょろちょろ〜っとこなしています。「こんなの楽ちんだよ♪」みたいな意識がみえるような。驚くべきはこの曲、のみならず全曲自分で作曲、作詞は松本隆が全曲クレジットに入っていますが、もともと彼の原案だったようです。あまりに内容が高度すぎて年齢にそぐわないという理由で、お互いディスカッションをして、松本隆が歌詞を書いた。凄いです。デビューにて松本隆とやり合うなんて。

それにしても10代ですよ10代!この歌唱力で当時10代だなんて。「カラオケ歌ウマ小中高生バトル」みたいなのが溢れていますが、レベルが違います。音楽に本当に必要なものを全てをこの人は10代にてデビュー時にて持っていた。と感じます。

 

◯信じられない早熟のスキル

原田真二Wikipediaを見て、驚くべきことがたくさん書かれていました。

フォーライフに送った応募テープは、一人で多重録音をしていたといわれ[、ピアノの他、ギターシンセサイザーもこなし編曲も自分でやったといわれている。セカンド・アルバムをセルフ・プロデュースしたように最初から音楽的すごさ・才能のずば抜けた"早熟の天才"であった]。デビューアルバムに参加した鈴木茂が、「ほとんどやることはなかったよ」と言ったという

今でこそ、そんなこと普通なのかもしれないですが、1970年代後半にそんなこと、多重録音をしていた、しかも高校生!信じられません。70年に産まれた僕は90年代にカセット4トラックMTRがやっとでしたよ!どうなっているのでしょうか。DTMなんて一般的ではなかった時代です。そんなことがもしできたとしても、それで出来たもの、すなわち1stアルバム「Feel Happy」の出来栄え。それがほんとうに凄い!まさに天才です参りました。ほんとうに凄いです。聴けばわかってくれると思うのです。ほんとうに。

◯またまた脅威驚愕戦慄のその作曲編曲能力

1st Album「Feel Happy」がリリースされたのは1978年2月25日。約40年前。「デビュー前から書き溜めてきた曲が中心」とのこと。つまり、19歳以前に作曲された曲たちということです。

そんな「若書き」がまったく感じられません。このアルバムのプロデューサーは大先生吉田拓郎大先生なのですが、あきらかに彼と同じくらいの年代の人が作ったかのような風格さえ漂わせても仕方がないのですが、やはり10代の若さは隠せない笑ってしまう程に隠せない!驚きです。40年前というジェネレーション・ギャップを感じさせない。そのコード進行とメロディは正しい音楽理論に基づいたもの。その上で、独自の展開を見せている。素人では扱えない複雑なコードを自由自在にあやつり、それが若々しい音楽に結実している。そのように感じました。スタンダードな音楽はいつまでも色あせない。現状このような音楽をやっている、と言えるのは僕が思いつく限りではやはり「キリンジ」くらいでしょうか。

「ロックを含めたポップス」という立場でその後塵となった人は、いないと言ってもいいかもしれません。どちらか、ポップスかロックになってしまう。つまり彼は「40年先を行っていた」ということです。脅威です。

 

◯当時の納得せざるをえない熱狂的な共感

原田真二のデビューは1977年のシングル「てぃ〜んず ぶる〜す」。いきなりオリコン最高順位は6位!CMソングになったテレビドラマ等への出演があったなどの記録は、見受けられません。そういうものでの売り出しは当時もあったはずですが…。そして「良い曲だらけ過ぎてもったいない」という理由で連続3ヶ月のシングルリリースが続き、デビューアルバム「Feel Happy」は初登場1位!この「男性ソロでデビューアルバム初登場1位」は未だに破られていないとのことです。女性では宇多田ヒカルの「First Love」とのこと。当時の衝撃度がよくわかるでしょう。わかりました。よくよく…。

やはり当時は熱狂的な人気を得ていたようです。当時幼児だったから知らなくて当たり前…だったのかもしれません。wikipediaにはそのあたりも非常に詳しく書かれています。

その特徴あるカーリーヘアーと少女マンガの世界から飛び出したような可愛いルックスとハスキーボイスが、女子中・高校生を中心に絶大な支持を受けロック・アイドル的人気を博した 

すさまじい人気は本家・男性アイドル新御三家郷ひろみ西城秀樹野口五郎)を完璧に食い、洋楽アイドル、ベイ・シティ・ローラーズらにも対抗した

当時アイドルの最大のステータスともいえた「月刊明星」(1978年3月号)の表紙や「TVガイド」の表紙をニューミュージック系、ロック系ミュージシャンとして初めて飾るなど、極めて歌謡曲的な売り方、話題先行型のプロモーション戦略をとり、これが見事に的中した

なんということでしょう。僕が産まれたのは原田真二のデビューの1年前のことです。だから知りませんでした。でも、その頃にデビューしていた人たちで「売れた」人たちがどのように活躍して、どれだけ人気があったのかは、なんとなく知っていた。知っているつもりでした。 でも原田真二さんについては、なんとなく名前を知ったのは松田聖子のプロデュースをして恋愛の噂になった(双方否定していました聖子ちゃんは原田真二熱狂的なファンでした)その時、でしたが、まさか…こんなに凄い実績があった、それよりもこんなに素晴らしい音楽をやっていて、圧倒的な支持を得ていたなんて!知らなかった。まさに知らなかった世界です。当時にこの世に生きていても幼児だった。でもそんなに人気があったのであれば、もっとその後知られたはずです。これは、自分のせいではないと思います。明らかに過去の栄光実績が、世の中、マス・コミュニケーションには無視されていたのです。なぜなのかは、わかりません。

アミューズ原田真二のために創設された

これもしらなかった。今や上場企業の一流芸能事務所「アミューズ」ですが、そもそも原田真二のマネージメントのために創設された。おそらく僕もそうだったように「アミューズといえばサザンサザンサザンだからサザンのため」という見識だと思います。しかし違いました。それどころか原田真二によってもたらさられた利益によって、彼らの売り出しがされた。そのような事実は、テレビで語られることなどありませんでした。別に圧力があったわけではないと思います。それは隠しようがないからです。だから別に触れなかった。めんどうくさかったのでしょう。しかし圧倒的な事実はそこにある。彼がその後独立をしてアミューズを離れた。「芸能界的な売り方」を拒絶した。それもあったのでしょう。 

だとしてもだとしても、あまりにもせつないです。現状が…。

 

◯しかし音楽の説得力が全てのつまらないことを打ち消すほどに素晴らしいので1st Album「Feel Happy」を解説しますね

何十年前の音楽を聴いて古臭いとは思えない、ということで「スピッツ」が今聴いてもあんまり古臭くないと賞賛されていました。そんなスピッツ草野マサムネもカヴァーして、そして彼のフェイバリット・アーティストの1人が、原田真二です。

そのように影響を受けている、というか、このアルバムが40年も前にリリースされていたということに、冷静に驚きを感じてしまいます。自分が産まれた1年後の音楽が、これほどまでに色あせないという事実に、呆れてしまいます。

70年代後半にリリースされた音楽と、それ以降、80年代中盤くらいからのポピュラーミュージックは大きく変わってしまった、ということは僕も認識していました。つまりこの「Feel Happy」は日本のポピュラーミュージックが変わってしまう前、最後のあたりの音楽なのです。

このアルバムを聴いて、今の音楽シーンが失ってしまったものがここにはたくさんある、と気づきました。

それは「お金のかかった音楽」です。今では、いろいろ進歩をしたという理由にて、なくなってしまったもの。それがここに詰められています。

生の音楽、生の演奏、生の楽器、生のストリングス(哀しいほどに豪華に入っています。僕は生のストリングス大好きなのですああたまらない)生のコーラス。そして高度なレコーディング技術、ミキシング、マスタリング、編集、全てが省力化にて、省かれてしまった。それをここに感じました。

wikipediaにおいて「原田真二創作ノート(明星1978年4月号付録より)」として各曲のセルフライナーノーツが記載されていましたので、引用して各曲うっとりと解説しますね

アルバム「Feel Happy」

SIDE A

1.ビギニング 作曲・編曲:原田真二

このアルバムの巻頭の曲だが、インストルメンタルで、歌詞はない。好みのイメージを荘厳に表現してみたかった。原田真二

お一人で700万円のシンセサイザーを操って録音をしている。このアルバムのプロデューサーは吉田拓郎大先生なのですが、彼がどのようにこのアルバムをプロデュースしたのか、極めて個人的な音楽、フォークらしいといえばそうなのかもしれませんが。なんだか色々夢、ドリーミーに始まります。Dream、日本では「夢を叶えよう〜♪」なんて曲が溢れていますよね。そこに「幻想」はありません。イヤですね。この曲は幻想的です。それだけです。それでいいのですそれだけでいいのです。

2. Curtain Rise 作詞:松本隆/作曲:原田真二/編曲:原田真二瀬尾一三 

 ボクもこれからがスタート。男女の愛のスタートにむすびつけて作ってみた原田真二

 自分をここまで大きく演出できるなんて。分厚いクワイアに、控えめながら存在感が大きいストリングス。伸びやかで少ない音符の数が壮大さを引き立てます。そして響き渡る原田真二のボーカル!ゆっくりゆっくり歌っています。なんて美しく力づよい。ああこれは天使の声だ!と思いました。カーテンが徐々に上がっていきます。舞台は明けられた。イントロのアカペラ。明らかにBeach Boys、または山下達郎か。19歳なのに。19歳なんて、冠が逆に可哀想になってきます。でもそんなことはほんとうにどうでもいいんだ、という説得力のある音楽です。若いとはやはり素晴らしきもの。

3.Sports  作詞:松本隆/作曲・編曲:原田真二

 ステージでこの曲を演奏するたびに、汗をびしょびしょにかいて、まるでスポーツのあとのよう。それでこのタイトルにした。原田真二

この曲はできるだけ大きい音で聴きましょう。頑張りましょう。その名の通りスポーツの曲なのですから。頑張りましょう…。Sports苦手…。若者のスポーツの世界。リアルの若者の世界。 驚くべき躍動感、そのバイタリティ溢れすぎている、本人のいうとおりびしょびしょ、だったとしてもそんなことを感じさせないくらいさわやか!さわやか!「さあーーー」というHiCが素晴らしいなんてことはどうでもいいのです。最後は「だきーしめーてるぅぅっぅ」で締められるのです。普通「あーー」で高い音を伸ばすのですが、喉をしめざるをえない「う」で伸ばすなんて。そんなこともどうでもいいのです。そしてこの曲の編曲クレジットは彼1人だなんて。悪夢としか思えないです凄いです負けました!頑張る気になれました!Sportsをがんばろう!なげるとべるころぶ!およぐ!ゆれる!よえる!???元気だ元気だ元気があればなんでもできる!そんな曲です。

4.キャンディ 作詞:松本隆/作曲:原田真二/編曲:原田真二・阿部雅士 

この曲の当時の歌番組、観客入りの歌番組を見たのですが、その観客の熱狂振り。デビューしたてだと思うのですが、完全にイカれてます。無数のギャル(死語)の嬌声…原田真二さまはやはり「愛くるしい人形のよう」に華麗なたたずまいで、ピアノを弾き語りします。「キャンディー アイ・ラヴユー めざめてよ」「しーんじー!」と嬌声たちが叫びだします!その最初のフレーズが繰り返さえるたびに「しーんじー!」「きゃーあ」

・・・なんて楽しそうなんだろう。しかも「真二クン本心イヤなんじゃないのかな」と思っていたら、「しーんじー!!」のあとに一瞬ニコっとするのです!ニコッと!ニヤっとではありません。観客には見えなかったのかもしれませんが、カメラには映っていました。もし、それを観客が見ていたとしたら…失神。失神したことでしょう。ほほえみのきこうしシンさま… ああ、なぜそのように思考が至ったかというと、僕も「きゃーー」「しーんじー」「…(失神)」をしてみたかった。でもこの時僕は1歳だった。なんて哀しい。

ちなみにその動画はこちらです

www.youtube.com

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熱狂的な「しーんじ!」コールに一瞬の笑顔で応えています!神対応!笑顔サービスこそ神対応!さすがアイドル的人気!アイドル!

5.Plastic Doll 作詞:松本隆/作曲:原田真二/編曲:瀬尾一三

男女関係のひややかな部分を、プラスティックの人形にたとえ、せつなく歌ってみた(原田真二

 サビから始まる非常に軽やかな曲です。ボーカルもなめらか。ソフトロック的ではありますが、Bメロあたりから「原田真二」が炸裂してしまいます。唸って唸って目立ちまくって、彼より目立とうとする感のあるベースが印象的だなと思っていたら、後藤次利大先生(嫁は河合その子!)ではないですか。そしてこの曲の聞きどころのひとつは「フェイク」です!原田真二は、ライブでもフェイクが得意好きなようで散々かましています。「フェイク」は歌がうまくないとできない。声がでないと出来ない。即興的に音楽を奏でられるような才能がなければできないのです。しかし彼はそれを「完璧にしかもかわいく!」やっているのです。あああ。見事です。しかしこの曲は哀しい曲、プラスチックの人形みたいな女の子だった!チェ〜みたいな。哀しいほどに少女漫画的、だということも本人はきづいてはなさそう。そんなところが魅力的ですね。

6.Good Luck 作詞:松本隆/作曲・編曲:原田真二

アメリカ・ニューヨークの大都会をバックに、コンクリート色の恋を歌った。(原田真二

 この曲が「A面」の最後の曲です!A面ですよA面…。もう無くなってしまった言葉ですよね。念のために説明しますと、昔は音源は主にレコード、もしくはカセットテープでリリースされて、それぞれ収録時間に制限があるので、「A面」「B面」にわかれていたのですよ。今みたいにCD、音源ファイルで永遠に…なんてことはなかった。わけなくてはいけなかった。だから、A面とB面の始まりと終わりの流れは考えられたりしていた。そんな時もあったのです。「5曲ごとになんかちょちょっと変えるだけじゃない」とか、そんなことは思わないでください。レコードをひっくりかえして、また針を載せる。それがどんなに手間なのか…。

すみません。この「Good Luck」は上記のセルフライナーノーツを観ると、なんだか顔が赤くなってりんごのように。でも真ちゃんだから…なんて思ったりするのですが、嘘みたいなことですが、この曲を初めてきいた時にこの「アメリカ・ニューヨークの大都会バックに…」なんて文章は読んでいませんでした。でも、見えていたのです。ニューヨークかどうかはわかりませんが、都会…愛しい都会…とと東京(涙)のキラキラした風景、自動ドアが開いたけど中に入ることはできない。そこだけ「きみは席をただず冷めたティーを見てる」のところから、突然に音の景色が変わるのです!我に帰ったかのような。「また恋が終わったんだな彼の」と思っていたら、タイトルが「グッドラック」だと気づいた次第です。よくできています。A面も終わったのです。さようなら。グッドラック(涙)

SIDE B

1.風をつかまえて (Catch The Wind 作詞:松本隆/作曲・編曲:原田真二

 映画音楽のタイトルを想定して書いてみた曲。背景はヨーロッパの朝という雰囲気で書いてみた (原田真二

 映画音楽のタイトルを想定して、というかそのまんまみたいな曲です。バート・バカラック好きだったのでしょうか?でもこんな曲、くそシャレオツな曲を日本人で77年にやっていた人がいただなんて!僕はこういうソフトロックが大好きなのです!ソフトロックって「ソフトなロック」のことではないですよ。ソフトなロックですけど、違うのです。一定の様式美によって成り立つ音楽なのです。それは洗煉されたサウンド、聴きやすいサウンド、生ピアノギター生ストリングス生ブラス、打楽器ハープ、そして手間のかかった生のコーラスがそれらが合わさった「ドリーミー」な音楽。主に60年代のアメリカにてそれらはありました。この曲は「ソフトロック」そのものです!なんていうことなんだろう。もしかしたら今、映画を見ているのかもしれない。そうなんだ。しかもヨーロッパ!ヨーロッパだいすき…ほんとうなんですよ。つまり、とても素晴らしい曲です。ああ、風をつかまえて…ボンソワール…ボナセーラ…hay,Candy..

2. てぃーんず ぶるーす 作詞:松本隆/作曲:原田真二/編曲:鈴木茂瀬尾一三

てぃーんず ぶるーす - Wikipedia

曲が出来た経緯を知ると、少し複雑な気分になる曲です。しかし代表曲にふさわしい曲には違いのない素晴らしい曲です。若いものは傷つきやすいんだよ。若さって壊れやすい。こんな曲をリアル若者に歌わせる。それを上手く歌ってしまう。「それが僕のブルース」それを傍観している自分が恥ずかしくなります。でもありがたく享受したいと思います。それが僕のブルース(涙)そんなことは考えずに、ひたすらありがたく聴きましょう。ああありがたや。ありがたや。

3.High-Way 909 作詞:松本隆/作曲・編曲:原田真二

アメリカ・ウエスト・コーストのハイウェイを、カー・ラジオといっしょに歌いながら、ハッピーなドライブを楽しんでいる雰囲気で書いてみた。(原田真二

 「なんておっさん臭い曲なんだ!」とちょっと思ってしまいました。それはジェネレーション・ギャップであり、そこにあまり憧れがない。聴いてわかるとおり、そしてご本人も書いているようにこれは「アメリカ」を表した曲です。しかしこの陰鬱な日本よりも、陽気っぽい。陽気っぽいけど確実に狂っている亜米利加の方が、彼には合っているのかもしれません。陽気だなんて素晴らしいじゃないですか。僕は陽気じゃないけど、陽気な人が好きなのです!明るく行こうよ〜!冗談ではなくて、「ポジティブアレルギー」(例:ナオト・インティライミつらい)の自分でも、受け止めてしまうそんな力強いポジティブさ!さわやか!まえむき!おれじゃねえか〜みたいな。わかりますかね?

4.ANGEL FISH (作詞:松本隆/作曲:原田真二/編曲:鈴木茂瀬尾一三

エンジェル・フィッシュみたいな彼女をつかまえられないむなしさを、16ビートにのせてリズミカルな歌にした (原田真二

 「16ビートにのせて」なんて素敵な言葉ですよね。でもみなさんは「16ビート」ってなんのことかわかりますか?「エンゼル・フィッシュみたいな彼女」みたいなたとえよりはわかりやすいですよ!「8ビート」が「ツツタンツ ツツタンツ」だとしたら「16ビート」は「ツツツツタンツツツツツツツタンツツツ」みたいな感じですよ!要するに倍ですよ倍。8の倍は16。そういう曲だから難しいのです。「エンゼル・フィッシュみたいな彼女」はつかまえることができなくて、むなしい!ああ全てが繋がりました。そんなことよりも、やはり彼は「エンゼル・フィッシュみたいな彼女」をつかまえられていたのでは?と思うくらいに自由自在に歌をうたい、素敵な景色を見せてくれます。まるで…捕まえたエンゼル・フィッシュのように…ありがとう原田さん。。

5.黙示録 (The Revelation作詞:松本隆/作曲:原田真二/編曲:原田真二瀬尾一三

バイブル黙示録からとった。とても気に入っている曲で、ボク自身としては、今世紀最大の名曲だと思っている。(原田真二

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迷える子羊たちよ

ヨハネの胸に寄り掛りなさい。そして祈るのです。

来るべき終幕の時のために

ああ、僕は己は何と問う。

この神聖なる歌を持ち、このアルバムは終わるのです。しかし終焉ではない。誕生であり、蘇生でもあった。しかしその魂だけが残されてしまったかのような。

ああ、きみは誰なの?

www.youtube.com

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ああ、きみはだれなの

僕は誰なんだろう。僕のこころは、写真を自分で撮ったローマ・トラステヴェレのまま。でも、日本であなたにまた巡り会えた。帰ってこれてよかった(5日間だけでしたが)こんな感じです。この曲は恐ろしいまでに尊大です。尊大という言葉はよくないのかもしれないけれども、そのような曲です。壮大であり、尊大。

 

というわけで長くなってしまって最後は混乱気味になってしまいました。

このブログ、「グーグルアナリティクス」を最近導入したのですが、約8割がモバイルからのアクセスでした!だから万が一ページを開いただけで、パケット代がかかってしまいます。ごめんなさい。僕は今月松居一代の動画をwifiが無いところで見てしまいいきなり「パケット使用量制限」がかかってしまい…

どうでもいいですね。本当にごめんなさい。もう終わりします。

ああ〜僕は〜だーれなの…しんじー!