さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


さわやかでまえむきな人間になりたい男が
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【MALICE MIZER】Moi dix Mois 「Dix infernal」をレビュー!【Moi dix Mois】

みみみ皆様こんばんわ…さわやかまえむき。 rafraîchissant positif(フランス語でさわやかまえむきですよー)です!あ、ごめんなさい。実家がヴェルサイユ宮殿の「プチ・トリアノン、le Petit Trianon」なのですから。ついつい地ががでてしまって…

それよりみなさままなさまに謝らなければいけないことがあります。

 

それは…「MALICE MIZER」でGoogle検索結果が、なんと現在のところこのブログの例のGさんを批判した記事が3番目に!来てしまいました…。

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なんと公式サイト4番目より上!あちゃー!一つ上のサイトの方が全然内容があるのに。

恥ずかしいし、申し訳ないです。「mana様」「manaさま」「mana-sama」で検索結果が一番目だったら…今見てみたのですがやはりダメでした。

申し訳ない。聖なるmanaさまに申し訳が立ちません。

そこで、あえてまだ解散していない!活動停止中の「MALICE MIZER」を冠に据えた、現在もぜっさん活動中のmana様のソロ・プロジェクトMoi Dix Mois」の聖なるファーストアルバム「Dix infernal」をレビューしますね。

 

Dix infernal

Dix infernal

 

 

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燃え盛る業火の中、結界に囲まれて秘儀の如き構えをみせる…manaさま。

ああ、その炎に焼き殺されてしまうのでは、そこから離れてほしい。私がそこに辿りかなければ…。しかしその炎、消えない炎。実体としては存在しない炎。

心の炎。manaさまの音楽への愛。自身しか表現ができない音楽をやるための愛。

だれにも消せない炎の中で悠然と構えるその強い、しかし美しいその姿に…

私は刻むのです。消えない炎を松明に移し、十字架を、「十」の文字を…。

 

1.Dix infernal

40秒の短いSE。思わせぶりな悪魔のような声が何かをつぶやいています。意味?わかりません。誰にもわからない。それを知ろうとすることは「mana様の心の中に咲く薔薇の色は何色なんだろう」と考えるに等しいことなのです。お止めなさい。その考えを…

2.La dix croix

rocklyric.jp

このアルバムがリリースされる前に、先行シングルとして「Dialogue Symphonie」がリリースされました。その時にこのアルバムでヴォーカルを務めたJUKAの声を初めて聴きました。やはりみなさまがそう思われたように、僕も思いました。この声、歌い方、ガクトに似ている…と。それはわたくしみなさまそしてまなさま(読みづらくてすみません)も同じだったのか。気になっていました。しかし、これは「mana様のソロ・プロジェクト」なのですから、当然の如く、まなさまが選んだことは事実です。事実なのですから、受け入れよう…と思っていました。

しかし、このアルバムの「La dix croix」を聴き、考えを改めました。

今はもう 迷わないで

そう開きかけた未来へ

貴方の心に刻まれた 夢は光の中へ

ああ…これは間違いなく私ども「迷える子羊達」への言葉です。迷っていることを悟られていた…なんて深いmanaさま。開きかけた未来へ…が見えるような、曲展開を持って…右左に重ねられたハープシコード、そしてやって来る聖なるパイプオルガン!ああ、そうなのですね。心に刻まれたMALICE MIZERの思い出は…光の中へ…

嗚呼素晴らしいmanaさま。私ども子羊に対しての、思いやり、慈悲に溢れた言葉がその後も綴られて…そんな心「ガクトに似てるボーカルだなあ」なんて心に対して、「夢は魅惑の光景に」「夢に叫び続けても最後の扉を開かなければ」とアジテーションを繰り返します。いい加減に忘れろと!おお!mana様、貴方は神なのか、それとも…

Moi Dix Moisの大きな特徴は「メタル」「ヘヴィ・メタル」そして、「デス・メタル」でもあるということ。しかし、その系統のバンドの大きな特徴であるものがここでは、省かれています。mana様はインタビューでも仰っていました。「北欧系のメタルは好きだったけど、長い速弾きギター・ソロやシャウトは嫌だった」と!わたくしめもそう思っていました。ああ…輪廻転生…もしかしてあなたは…私の母マリア??そして、「速弾きピロピロギターソロ」「ギャー」などは省かれて、あっても「ぎゃー」は「ヴォーい」程度になっています。ああ、素晴らしい、省き

MALICE MIZERにおいても「薔薇の聖堂」の中の素晴らしすぎる超ちょう名曲「破誡の果て」にて、ありましたよね。激しいブラスト・ビートと混声合唱を交互に演奏して最後はそれらが合体する!斬新そして美麗すぎる曲でした。なので、この変化は自分に取っては予想範囲内でした。

しかし〜そんなおクソな能書きはさておき、この曲の素晴らしさ!メロディの美しさ。歌い上げる、この曲ではまだ控えめなJUKAさまの歌は、素晴らしいと思うのです。

 3.front et baiser

genius.com

これほどまでに激しくて、そして美しく…優雅な音楽があったのでしょうか?知りませんでした。ただただそのスピードに引きずり込まれていく。曲はスピーデイながらも、展開は多く、飽きさせません。まるで舞踏会でパートナーを入れ替えるように。しかしメタルなのです。スピード・メタル。嗚呼、困惑ながらも美しい困惑です。mana様はやはり深く、素晴らしい。

4.Ange

ここまでの迷いが、ここで更に解き放たれた。離れた迷いが広がって散っていく…。そんなスケール感のある曲です。サビの「てーーんしーーの」異様な広がりには、やはり宇宙的なものを感じます。内的なものに閉じ込められたもがきのような、ブラストビートが続き、来たる解放の時を感じさせて突入していきます!一瞬のディミニッシュコードのパイプオルガンの分散和音と共に!そう天使の羽根の記憶の音…つづくハープシコードの束の間の幻影…ああ…manaさまあなたは本当はヨーロッパ人なのではないですか?本当に広島生まれなのでしょうか?詐称してるのでは?週刊文春に狙われたらどうしよう…

5.tentation

ヨーロッパは何処の街でも鐘の音が鳴り響く」という謂れをご存知でしょうか。キリスト教が主教なのですから、日本でいう大晦日の日の「ごーんごーんごーんおふくろー年越しそばまだあ」みたいなとは違うのです。鐘は毎日鳴らしていることもありますが、それとは少し違うと思います。神への…祈り…。

そして「manaさまの音ではいつでも鐘の音が鳴り響く」という事実にも、目も耳もそらしてはいけません。この曲でも鐘は鳴り響くのです。いつでもあったかのように。「運命の鐘は鳴り響く」と歌詞にあります。その通りに、鐘は定刻に鳴らされる。Europaにおいては、常識であること。それが祈りに結びつくこと。私どもが知らないことをmanaさまが教えてくれる、そんな曲です。

6. Solitude

petitlyrics.com

Solitude…こここ孤独…manaさまが孤独であられるなんて。でもなんて美しい孤独なのでしょうか。「よかったやっとドコドコではなくなったホッ正直ホッ」だなんて、思ってはいけませんよ。貴族というものは、泣いてもよいのは夜のTerraceだけだと育ちから悟る。そのようなものなのです。この優雅さも、その表れなのでしょう。「夢に見たあの日のあの場所へ」が何処なのか、など具体的な事象に当てはめてはいけません。芸術家というものは孤独なもの。せつなさだけを感じましょう。このアルバムで初めてピアノが登場しました。伝説の名盤「memoire」においても始まりはピアノの音でしたね。ああ、孤独な私です。過去のことばかり…。manaさまも孤独なのです。ありがとうmana様。

7.Pessimiste

厭世家。ペシミスト。世の中に対して、悲観的な考えを持つ人。そのような人を…この曲ではひたすらに攻撃をしています。怒りの日!その通りに攻撃的、インダストリアルな音像を持って、サディスティックに。あくまでエレガントに鞭を奮っていた背徳のmana様を思い出しますが、そのワタクシでさえも、その鞭と無知に、うたれてしまうかのようです。manaさまお許しください。お好きなだけ鞭を討って下さい!

8.Gloire dans le silence

petitlyrics.com

このアルバムにおいて最も最速、そして最も優雅、そしてそして最も気高い曲です。

その高みから見下されているような、そんな素晴らしく激しい曲です。

サビのメロディがクワイア(合唱)と共に静寂の中で甦ってきた時の「聖なる感覚」をおわかりいただけますでしょうか…。深い祈りの場所…祈りの歌声…。今はわたくしはあの時を思い出すのです。キリスト教の聖地!イタリィのフィレンツェサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂にて、あまりの「生Europaのしげき」に耐えられず、manaさまの音楽に包まれたあの思い出の時を…

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manaさまなのかしら…まさか…華の都、Firenzeに?

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ああ、mana様が吊るされた裁きの時を迎えている中、私はただただ「虚無の中での遊戯」を聴いていた。素晴らしい時でした。決して「旅した自慢」ではありません!(ちなみに詳細はこちらへどうぞー)mana様には全てを見透かされます。このような事は、虚飾でしかない。咲き乱れた花は散っていく、そして散りました。アテクシの人生も。今は静寂のとき。

9.L'interieur Dix

華麗なる静寂かつ激情の時間の終わり、を告げたかのようにはじまりそしていつものようにツタツタが始まる。また日常が始まった…と思ってしまうけれども幻想の世界は続いているのです。たとえ歌詞が絶望的であっても。全体的に哀しさと諦めと憐れみが漂う歌詞に、せつないメロディ、せつな系、と系統で済ますには神聖すぎる曲です。

この曲で感じたのは「最期の時」、「最後の時」ではない。日本語というもの漢字というものは面倒くさいものですが、このように表せば同じ「さいご」でも違うように感じさせてくれるのです。ああなんて知的なのでしょう。それもこれも魔名様のおかげなのであります。嗚呼!バラバッラに!がポイントですね〜Dix!!ハイトーンに漂うJUKAの少年くささも必聴ですよ!メルティーラブ!

10.Priere

「祈り」と題したこの曲。「また始まったのかドコドコ」なんて思ってはいけません。「祈り」という曲なのです。みなさまは祈ったことなんてあるのでしょうか。正直に言いますと私はありません。祈る相手がいないからです。そんなことを考えてしまう、「祈り」という言葉に対して。この曲は中庸でありながら、いざ「どうだ祈りとは」という姿勢で聴くと、素晴らしいメロディだということに気付かされた、そういう曲でした。「祈り」というものは美しい感情に基づく、だから美しい「祈り」の曲なんだと!つ、ま、り、やはりmana様は本当に素晴らしいのです。ありがとう。神!kamiさま…(涙)

12.Dialogue Symphonie-x

rocklyric.jp

このプロジェクトの始まりとして示された、いわば経典の第1章、ダンテの「神曲」に例えるならば、「地獄編」にあたる曲です。この曲は、「ファンと共に華麗に堕ちていく」さまが描かれていると感じました。気づかなかった、本当の意味がアルバムの最後に、聴いてきた過程を経て、気付かされた。そのような曲だと感じました。

決して派手なメロディではないけれども、聴くものに確実に心に十字架の傷跡をつける、そんなDialogue「対話」なのだと。mana様が私達に求めるのは、それだった。欲していたのです。私たちとの対話を!

そんな神聖な気持ちにさせてくれました。manaさまありがとう。帰ってきてくれてありがとう。今更だけどありがとう。あ、Moi dix Mois 15周年おめでとうございます。

13.Dix est infini

そんなこんなで、終わります。次回はおそらく、JUKAさまが復活したライブのことを全く書いていないような気がしたので、それを書きますね。たぶん!調子が悪くて更新ができなかったのですがこれからはがんばりますね!

それではrafraîchissant positifでした!さわやかまえむき!

 

【Juice=Juice】帰ってきたぞローズクオーツ。 Juice=Juice「Fiesta! Fiesta!」

Fiesta! Fiesta!

Fiesta! Fiesta!

  • Juice=Juice
  • J-Pop
  • ¥250

 Juice=Juiceから離れてもう何年たったのだろう。 

いや、僕から離れたのではない。彼女たちから離れていってしまった。

そう感じていました。いつの間にか物理的にも遠くなってしまった。ついに一度も彼女達に会うこともなく、遠いところにいってしまった。

その遠いところで、彼女達は「インストア・イベント」に来ていたことを知った、それは関係ないけれども、仕事を探していた僕は、そこのアルバイトに応募をしてみた。

「Juice=Juiceがここに来ていましたよね」「来てましたね」店長さんとそのような話もした。「好きなんです。ハロプロ、あ、ハロープロジェクト」そのようなやり取り、更に店長様はなんとその店の渋谷店にて僕がいたバンドのCDを売っていたということも知った。

しかし、「不採用」のテンプレートのメールにて、それは終わった。ひどいよタワーレコード

 

やっぱりJuice=Juiceには程遠くなってしまった。

そんな話はどうでもいい。彼女たちのシングル曲がリリースされても、全く興味がなくなった。それはその曲達から、つんく♂さまがいなくなってしまったからではない。

それは…彼女たちの曲たちが「どれもこれも!さわやかまえむき!」だったからです。

そんなことはないのかもしれない。1st album「FIRST Squeeze」には、いろんな曲が入っていて刺激的な良いアルバムだった。

しかし、僕の中でのJuice=Juiceはそこで止まってしまった。以降の活動を追えなかった。追うことができなくなった。ドラマも見なかった。武道館にも、行けなかった。

 

一度離れてしまうと、なかなか気持ちはつながらない。それが哀しいことだということを身をもって今、感じているというのに。

しかし、先日ハロープロジェクトに、また革命が起きました。昔もあったような無かったようなハローマゲドン!Juice=Juiceに新メンバーが加入する。5人ではなく7人になる。「5人」であることに価値を見出していた(最近はどこも多すぎるハロプロも)ので、なんだかな〜と思ったのですが、なんとなーく見てみた「Fiesta! Fiesta!」をコンサートで歌っている動画を見て、僕は久々にJuice=Juiceの新しい曲を最後まで聴くことができました!

 


Juice=Juice 『fiesta! fiesta!』※8/2よりiTunes先行配信決定!!!!

ほんとに恥ずかしいのですが、「背伸び」あたりから、動画を見ても「もう…いいや」と途中で止めてしまって、他のハロプロのグループの新曲の動画をやはり「もう…いいや」とすぐにスマイレージの「嗚呼すすきの」に移って「やっぱり勝田さんハルマゲドンばりに素敵だな」とか…過去ばっかり…。

しかし「Fiesta! Fiesta!」は違いました!

「おおっ」と思ったのは冒頭3番目のソロパート!そう私達のローズクオーツ!永遠のローズクオーツ!埼玉県出身!埼玉県入間郡三芳町観光大使!でも本当は埼玉県南埼玉郡宮代町出身!!の金澤朋子さま! 

maemuki.hatenablog.com

 

歌詞が何を歌っているのかさっぱりわからなくて「いまならしたいと〜していいゎはぁ〜ん」とか、聴こえてきてわけがわからないのですが、その短いフレーズ、異様に鼻から抜けない声!だけで感じたそれはまさに「ローズクオーツ感」でした。わかりますかね?

そして、今までにあったのかなかったのか、もうわからないのですが、この曲が「ラテン・フレイバー」の曲であったこと。それがJuice=Juiceにすごく似合っていたこと。フィエスタ!フィエスタ!祭りよ!祭り!私を祭りなさい!踊りなさい!私はローズクオーツ!

そうです。復活したのです。さわやかまえむきの呪いを越えて…夜の怪しげなフェスティバルの中に…

でもこの曲だけなのかもしれません。「ラテン・フレイバー」のアイドルだなんて…

しかし、過去にはひっそりといたのですよ。別に売りにしていたわけではありませんが。過去にひっそりとこのブログに書いたりもしていました。

maemuki.hatenablog.com

この「星1個」だけのひっそりぶりの記事ですが、この中に「SUPER☆GiRLSのラテン・サマー三部作」とあります。そうですスーパーガールズ。まだいらっしゃるのかわからないのですが、この「ラテン・サマー三部作」はラテンの基本を全て抑えていて、陽気でパーカッシブな良曲ばかりです。そうです僕は「ラテンフレイバーのアイドル曲」が好きなので、いつかそのような記事を書きたいのですが…

 

「Fiesta! Fiesta!」は今までに足りていなかったもの、あったのに出していなかった一面をやっと出してくれたという曲のように感じました。

それは「お色気」です。お色気を出そうとせず、呪わしい「さわやかまえむき」色を全面に押し出してしまっていた。それをさわやかまえむきと名のる自分に受け付けられなかった。そのような難しい状況で…

ひたすら「私はローズクオーツ」を思い出したいたり…曲名は変わったのに。来るべきだったのに来なかった「私はローズクオーツ」 

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 再びローズクオーツの世界が、だなんて思いません。そんなに世の中は甘くない。

ハロプロは期待を裏切ることが得意なのです。たとえプロデューサーが変わっても、違うように続いて、期待を裏切られる事が続いていくのでしょう。

でも僕の中のローズクオーツは生き返った。一瞬でもありがとう。金澤朋子さん。絵の具工場で働くお兄さん。お弁当頑張って作るちょうかわいい妹さん。タクシー運転手のおとうさま。ありがとう埼玉県。ありがとう吉澤ひとみさん(元三芳町観光大使三芳町出身)

ありがとう…ローズクオーツ。

 

【映画の感想】「夜空はいつでも最高密度の青色だ」失くしてしまった景色On Parade

今日は休日でした。美容院へ行ったあとどうしようかな、と思い、またいつもの「上田映劇」へ行くことにしました。

https://www.instagram.com/p/BXSUlp0DBAN/

素敵な映画館でこれからひとり映画鑑賞です!「夜空はいつでも最高密度の青色だ」という作品ですーお客様は3人!三人祭……

 

行くのは3回目です。1回目と2回目に関してはこちらに感想文を書いておりますのでよかったら御覧ください。

maemuki.hatenablog.com

本日鑑賞したのは「夜空はいつでも最高密度の青色だ」という作品です。

www.yozora-movie.com

前回のように、特に映画について詳しくは調べずに行こうとしましたが、少しくらいは知っていてもよいだろうと思いしらべました。

原作は「最果タヒ」という詩人。素敵なお名前ですね!タヒね!その映画と同名の詩集から映画にした。ということでした。よくわかりません。詩はあってもそこにストーリーはあるのでしょうか。

そして、気になることが書いてありました。それは「新宿近辺の景色が山ほどでてくる」と書いてあったことです。そして、主人公の男女は二人ともともに東京で暮らしていて、片方はお金のために昼の仕事と夜の仕事の二重生活であり、1人は底辺の現場作業員であり、とても貧しいくらしをしている。ということです。

「新宿の風景がたくさんでてくる映画」なんて沢山あることは、承知しています。

それでも「なんだかイヤだなあ〜」と思ってしまったことに理由があります。

 

僕は、かつて新宿区に住んでいました。8年くらい。人生の一番良い時をすごしたと言えるところでした。今は、離れた地において、思うことは新宿で暮らしていたあの頃のことばかりです。

そんな映画を、帰ってきたくなかったこの地において、見るなんて。なんてことなんだろう。

でも、そんなことくらいしか楽しみがないのです。だから僕は行きました。映画館に。

 

冒頭、「二重生活」の主人公の女性が出てきます。昼は看護師、夜はガールズ・バーの店員。看護師なのに病院の裏でタバコをフーフー吸うのが印象的でした。そんな彼女が冒頭につぶやいた「詩」に僕は心を奪われました。

都会に恋することは、自殺をすることに等しい

 このような文言だったかは、はっきり覚えていませんが、そのように記憶しています。

ほんとうにそう思ったから、覚えていたのでしょう。僕は都会に恋をして、自殺してしまった、ような暮らしを送っている現状がありました。

 

主人公二人はいつのまにか、映画のような偶然の鉢合わせを繰り返し、そして映画のようにお互いに存在を認識していきます。

主人公の男性は、片目、左目が見えない、ということで「普通じゃない」ということで、普通じゃない自分を演じようとして、おかしくなっている、と周りには思われてしまいます。だから、誰でもできる肉体仕事を選んだ。本当は、頭の良い人、進学校に通っていたエリートだった。

彼が働いてところは、本当にひどい環境でした。ゴミのようにひとを扱う、そのようなところ。そんなところが、本当にあるのでしょうか?あるのです。哀しいのですが。事実として。フィリピン人も、日本国が作った制度にて奴隷のようにこき使われている現状があり、映画でもそうなっていました。

 

彼女、主人公の彼女はトラウマを抱えていて、どこかおかしくなっている、そんな自分にイライラしています。常に「死」に関することばかり繰り返してしまう。主人公男に「僕に何をしてほしい?」と聞かれと「死ねばいいのに」と言いました。彼は当然に怒ります。映画ではこのあと、彼の周りで次々と人が死んでいきます。貧しい暮らしのためです。社会に見殺しされた。ゴミのように捨てられて死んでいった。

彼はそのうちに、弾丸のようなおしゃべりを止めて、塞ぎ込みます。しかし、彼女が心を開いたことで立ち直る。その最後の場面は本当に素晴らしかったです。

最後まで彼女が普通の人なら、口にするだろうある言葉を、口にしたのです。その流れ、僕は「あの言葉」を口にするだろうと、感じていました。

そうしたら、見事に言ったのです。その言葉を…その言葉は…「ありがとう」です。

 

「ありがとう」という言葉に感動するなんて。僕は感傷的になりすぎているのかもしれません。

仕方ありません。

事前の情報があったとはいえ、自分が失くしてしまった愛しい景色が、どんどんどんどん出てきました。パッと映っただけで「あそこか」「あの辺りだ」「あそこには歩いていったな」とか考えてしまう。目に焼き付いてしまった景色が、目にしたくない景色しかないこの地にて、見せつけられる。ひどい現実です。辛い。この日観客は5名ほどだけでした。こんな気持ちでこの映画を見ていた人は、果たしてこの中にいるのだろうか。なんて考えたりして…

 

キャストですが、主演の女性、石橋静河 この方を全く知らなかったのですが、無理もありません。この映画が初主演だった。それは観て納得しました。彼女はこの演技以外に主演をしたことがないから、ここまで主人公になりきれたと考えています。

彼女がどういうところから出てきたのか知りません。失礼ですが「美人だから」という日本映画界ではあたりまえの事での採用ではなかった、と感じました。ごめんなさい。でも、彼女はどんどんどんどん綺麗になっていくのです。彼に心を開いて彼がなけなしのお金で買った「1200円のヘア・アクセサリー」を身に着けたところから「似合わないけどね」と嬉しそうにしたあたりから、綺麗になっていった。あれは演技ではできないことです。

池松壮亮さん。「注目のイケメン俳優」なのかな、と思っていました。最初の方は「僕は変だ」ということを思い込んでいる、という設定から、早口の弾丸のセリフなど「ちょっときびしいかな」と思っていたのですが、だんだんと役と一体になっていったような気がします。プロの俳優さんでした。

この映画には重要な脇役が1人います。田中哲司さんが演じる「いつもズボンのチャックが開いていて腰がわるい全てがわるいもう死ぬかも」という、労働者役の人物です。つねになさけない顔、もうだめだという顔をしています。でも周囲に影響されて「コンビニのバイトの女の子」に恋をしたりして、ものすごく演技がうまい。あたりまえですが。

そんなこんなですが、あまり客観的にこの映画を見ることができなくて残念でした。新宿に住んでいる時に観られたらよかったのにな。と思いました。

残念です。

おわり

 

 

2017年7月度 まえむき月次報告 つかれつかれつかれ山

7月度の報告をさせていただきます。

ちな6月度はこちらです。

maemuki.hatenablog.com

 

まずは実績を並べますね。

maemuki.hatenablog.com

ほんとうは一記事ずづLinkを貼ろうかと思ったのですが、めんどうくさいので止めますね。ほんとうに、つまらない記事ばかりです。本当はつまらないだなんて思っていません。「たたたたかぎくんのブログおもしろいね」なんて実際には言われないのです。実世界では!私などはほんとうはこの世に存在がしないのではないのか!!??

そんな感じなのです。

なので、迷走して、「藤森慎吾さんに憧れる」とか「星野源になりたい」とか「歌ヘタアイドル紹介」とか「松岡茉優に関してのどうでもいい長文」を書いたりするのです!

それには理由があるのです。

1.「この街」はほんとうにつまらないです

なにもないなんにもない。わかっていました。なにもないことは。しかし高校3年間くらした、それなりに楽しかった、その前の超絶山奥のペンションむら(><)よりかは、楽しかったこの街が、ぜつぼうしてしまうほど、これほどまでにつまらなく感じるなんて。

仕方ありませんよね。

この街よりも、よい風景を見てしまった。ここにいる時よりも凄い体験をしてしまった。そしてここにいるときよりも…幸せだった。

この地では、とうてい、幸せにはなれそうにありません。早く出たいのです。

しかし…

 

2,脚はまだ悪いままです

身体に鞭(Whip)を討ってまで働いて働いて働いて早く自分のために自分のためだけにまたヨーロッパにいけるような生活をおくりたいそしてー!音楽をやりたい音楽をやりたいここでもできるけどだーーれも聴いていくれる人がいない人口が少ないのーだから出たいのですが…

まだまだ脚はよくなりません。幸い、そのような状況でも必死に仕事を探して、自宅勤務の仕事を見つけられたのですが、そこだけでは満足するような収入は得られそうにない。

そうなると、副業をさがす必要があります。なんだカンタンじゃん。EジャンGジャン最高ジャン(岡田あーみん)と思うでしょう。そうはいかないのです。

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indeed」という求人情報を地名職種を入れればササッとでてくるものがありますよね。あれを毎日のように見ているのですが…

jp.indeed.com

ためいきばかりです。まず仕事がない。「大規模チェーン店(例:ファミリーマート)のアルバイト哀しい相場時給800えん」みたいなのしかない。そんなのはどこの地方でも同じです。

そして自分は、「普通免許」がない。それは「普通の免許がない」つまり「普通である免許がない」ということなのです。「要普通免許」「要求!普通!」だから、ここでもマイノリティ。天国から地獄まで落ちてしまった、と毎日実感しています。

3,どうやったらここから這い上がれるのか

具体的に対策を上げて、攻略していかなければいけないと考えています。

とにかく、可及的速やかに事を済ませたいのです。可及的速やかに、可及的速やかに。

この「可及的速やかに」という言葉を一度使うと、ついつい使ってしまうのです可及的速やかに。なぜなのか。僕は知りたい可及的速やかに。でも可及的速やかにそれを知ることはできないのだから可及的速やかに知りたいのだけれど、可及的速やかに諦めるように可及的速やかに努力する。

つまり、こんなのではダメなのです。まともな人間にならないと、東京に帰ることはできない。東京へ?とうきょうへ?かえりたい??

自分は本当にイナカモノになってしまいました。哀しい。自分の人生は幼少都会→小3クソ山奥というか山の上!→高1田舎のまあ街(今のところ!)→上福岡→新大久保→荻窪(短い間で強制連行されたのでなかったことにしています)→クソ山奥恐怖の別荘→田舎のまあ街(イマここ)

つまり…次は…かみふくおか!もう無い!上福岡市!ふじみ野し!!!

 

ああ、つかれました

4,最近のくちぐせは「つかれ」です「つかれ」「つかれ」「つかれ山」

「つかれ」はいいとして。「つかれ」はいいのです。ほんとうに「つかれ」ているのだから、真実。しかし「山」はなんなのでしょう。気がつくと「ああつかれ山」「ああトイレ山」「ああコンビニ山」「ああやま腹減ったやま」と、山づくしになっています。

実際のところ、「山づくし」の毎日なのです。「……そしてどこにも山の姿はない!」と言ってみたりもするのですが、そしてどこにも山の姿はあるのです。


...そしてどこにも山の姿はない/埼玉栄高等学校

だから、「つかれ山」なのです。ほんとうにつかれました。このつかれはなんなんだろう。ああ「つかれ」てます。泣くほどに…実際に泣いてばかり。泣いているのは山のせい。木の精山の精…

5,今ここに存在しないものへの憧れがやみません

この標題をみて「あっアレか」と思ったあなたは鋭いです。そうです。ここに存在しないもの…それは「海」です!!

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これは尾道ですよ〜ふらりふら広島にいったときです〜楽しかった(涙)

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これは函館ですよ!北海道初北海道!たのしかった〜会社首になってやけくそ旅だったけどお(涙)

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これはタイの「サムイ島」のリゾートホテル(安いところですけどお)でOL気分で「つかれたわたし」と演じたかった…そのためにわざワザミャンマーの帰りに寄ったのです…なんてぜいたくな(涙)

 

スマートフォン略してスマホ向けに画像小さくしましたよ!

これは僕が実際に見た素晴らしい海さんたちです♥

うみだいすき!うみだいすき!でもなんで僕は山にいるんだろう。なぜ僕はヤマの中にいるんだろう。海は舟があれば動けるのに。山はクルマがないと動けない。日本の森は全部開拓された偽物の森。手付かずの自然ではない。偽物。海は汚れているかもしれないけど、偽物なんてない。

ああ、山がにくい。「山が好き」だあぁああああ??

 

ちなみに嘘みたいな話ですが、自分の家のペンションの近くのペンションの名前が「海が好き…」だったのですよ!ペンション「海が好き…」

すごいですよね。あんな山の中なのに。頭おかしい。サーフボードがおいてあったりしました。どこでサーフィンすんの??しらかばこ???トホホ…ちなみにそこのオーナー夫妻もサーファー風だったような…りこんしたらしいけど…

6,さいあくの体験検査いちにち入院!!!

 

ほんとうにほんとうにさいあくさいあくさいあくでした。

さいあくさいあく。「脚が悪いのを検査する」ということで、看護師たちは僕を「老人扱い」してくれました!どこにいくにも付いてくるのです。「おまえさあ〜おれはうちから駅まで自転車できたんだゾボケ」とかいいそうでしたが、言ったかもしれません。

もともと癇癪もち(読めばおわかりでしょう)なのですが、猫をかぶっています。それがはちきれてしまいました。

しかもいつのまにか個室に格上げ?されて「やった爺さんたちの鼾きかなくて住むんだ」と思ったものの…それは「更なる監視下」に置かれたところでした。

「ちょっと売店いきたい」とかいうとダメとかいいます。「ああ、そうですかわかりました」といって、部屋にもどり、とりえあず「うぎゃー」と枕をベッドに投げつけました。そんな感じでした。

そして病院食のまずかったこと。見た瞬間に「美味しそうだな」と思うことはあっても見た瞬間に「まずそうだな」と思うこと。そんな哀しいことが朝晩ありました。「たべないと文句いってくる」のが面倒くさくて「ああまずいまずい」と泣きながら食べましたよ!

https://www.instagram.com/p/BWHmt2EDrlp/

食べる前からわかってたこれはまずいって#病院食

https://www.instagram.com/p/BWJJsd7j6Tg/

上、戦時中のごはんみたいな今日の朝食病院食下、タイの5つ星ホテルの朝食のいちぶ

一番いちばん(ごめんなさい)腹が立ったのは、検査は1つ、あとはレントゲン撮影(一瞬)だけ。それで終わり。そして翌日。なにもなし!!!!!

だったら一泊したいみねええだろおおおくそがああ!

って感じですよ。もうイヤです。こんなところ。

サイフは落として盗まれた。神様がいっているので「お前こんなところにいるなよ」って言ってくれてるんだった。そうかんがらたら神などいないと清春様がおっしゃっていたのはその通りだと思うけど、信じるしかない。

かみさま、おねがいします。

ぼくを ながのから

救い出してください。

お願いします><><><

おね・・がい・・

 

おわり

【ヴィジュアル系】僕が「ヴィジュアル系」をあがった、本当の理由

 僕は「ヴィジュアル系をあがった」ということを公言しました。

maemuki.hatenablog.com

 その理由は

いつのまにか僕は「古いヴィジュアル系バンド」だけしか聴けない普通のおじさんになってしまった

そう書いています。でもそれだけではありません。

なのでハッキリ書きますね。

理由は、

最近目につくおじさんたちの「90年代のヴィジュアル系バンドへの盲目的な信仰振りが」おじさんぽいおっさん臭くて超かっこわるいから一緒にされたくない!

ということからです。 

 

僕は、今の「ヴィジュアル系バンド」に興味が持てなくなった。それは仕方がないことです。「あの頃」と比べたら、劣ってしまう。そうなのかもしれません。

でもそうではないのかもしれない。でも、そうではないことを確かめることすら、できなくなった。

だからあがった。と公言した。

 

ヴィジュアル系という言葉がまだなかった頃から活動していた90年代のヴィジュアル系と呼ばれる発端になったバンド」は本当に素晴らしいと、思います。でも、僕はそうとも言い切れない事情もありました。

僕は数々のバンドを好きになって、すぐに「あがった」過去があったことも明かしました。

maemuki.hatenablog.com

 こんな本当にどうでもいいことをわざわざ晒したのも、本当の「ヴィジュアル系」への愛があったからなのでは、と今では思います。

僕は、ヴィジュアル系は神聖なもの、だとは思っていません。でも愛を持ってそう思っています。

どのジャンルでもそうですが、輝かしい実績を残した時代でも、そのような輝かしい人たちだけではなかった。ヴィジュアル系もそうです。というかヴィジュアル系は傍からみたらそもそも「基本的にみんなゴミ」なのです。男が化粧をして、気持ち悪い独特な歌い方で、狂ったように激しかったり甘かったり、西洋的だったり。

みんなが理解できないもの、否定されてきたもの。そのような歴史があります。

 

それでもわずかな「理解」が広がって、どんどん広がって、ひとつのシーンを作るまでになった。そのような歴史を体感してきた中で、「もう未来はない」と感じる状況になったとしても、その後継の存在を無碍に否定することは、僕にはできません。

過去と比較して「理解」をしないことが美徳になるなんて、それは「ヴィジュアル系」の終わりとなることになると思います。

 

過去は美しいです。でもあの頃には戻れないのです。誤ちさえ帰せない。

過去にひたること、美しい過去にだけひたることは、自由です。なんでも自由。なんでも自由だから、「ヴィジュアル系」がどのような未来になっても、そっと見守ってあげたい。

それがあがった理由です。

だから、「お前らほんとうにLUNA SEAに比べてクソだな」なんて言えないです。「お前らほんとにカリスマ清春に比べたら説得力ないなステージで首吊れよ」なんて言えません。「てめーらいい加減してくださいCaligariは昔のボーカルの方がよかったお前らなんてくそだよなんて僕前にかいちゃったよ恥ずかしい」なんて言えません!!!ごめんなさい><

 

若いころによく見ていた「昔のバンドはよかったなあ〜最近のバンドはブルースを知らないー」なんていう格好のよくないおじさんだけには、なりたくない。ただでさえ、老化しているのに。

彼らは勝手に進化していって、そして退化する。その繰り返えしです。いままでもそうだった。もう止められない。好きでも嫌いでも。

「わかったふり」だけをして、何もいわない、そんなおじさんが良いと、おじさんは思いますがいかがでしょうか。

 

「人生初ライブ参戦がフリーウィルサミットのオールナイトイベントでhideも観た」なんてことが、自分の誇りであるような事がこれからもずっと続くことを願っています。

 

でもゴールデンボンバーは許せないです!ごめんなさい><