さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


さわやかでまえむきな人間になりたい男が
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渡る世間は鬼ばかり

maemuki2004-10-01

掲題に挙げたドラマ渡る世間は鬼ばかり。通称「渡鬼」。シリーズ開始は90年。もう14年にわたって(各シリーズの間隔あり)
続いている人気ドラマだ。といっても若年層のこのドラマの支持率は低い。
「ピン子は嫌な感じだ」「えなりのシャツイン」「おばさんが見るドラマ」というのが若者の
大体の感想だろう。ふん!単純な奴らめ!
ドラマというものを全く見ないというのであれば、これも仕方がない。が、
他にやっているテレビドラマのつまらなさといったどうだろう。
モデル出身の美男美女の自称俳優が主役を努め
「恋と仕事って・・・」(こういうのもあんまり最近ないな)
「等身大のラブ・ストーリー」(F1世代がターゲット!)
あとは付け焼刃の職業ものが大半を占め、ここ最近は視聴率はどれも低調。
いくら美しくても若くても味がなきゃだめなのだ!


と思ったがまあ、若くて美しいものを見て癒されたい気持ちはわかるなあ
先日終わった「ウォーターボーイズ2」は若さ溢れすぎ!眩しくて落ち込んでしまった。
若いって素晴らしい


しかし、若さに惑わされていてはダメなのだ。
澁澤龍彦は著書「快楽主義の哲学」にて「レジャーの幻想に惑わされていてはいけません」
と説いた。これは「若さ」にも通じる事だと思う。若さとはレジャーだ。
ちなみにこの澁澤龍彦の一文を読んだ時、私の実家はレジャーの幻想に惑わされた人たち
で成り立っている商売、つまりその方たちによって自分は育てられたわけで、レジャーの
幻想に惑わされてはいけない!その通りだ!と思いつつも、「でも、それじゃ‥俺の人生って」
と悩んでしまったことがある。俺は汚れた呪われた血‥嗚呼‥


えーと、で、渡る世間がどこかいいのかというと「味のあるジジイとババア大集合」である。
渡鬼といえば、「ピン子とえなりのドラマ」というイメージがあるらしい。
確かに二人は主役なのだが、ピン子とえなりはこのドラマの中でも「かなりまともな人種」
として描かれている。
ピン子の姑役の赤木晴恵を筆頭にピン子の妹の藤田朋子の姑役の(ややこしい)京唄子
この2人がとにかく強烈な鬼電波を発しているのである。ベテランは本当に怖い。
藤岡琢也は「イイ人役」そばにはいつも謎の怪電波を発する野村昭子がいるけど・・。



モデル出身の美女が「まさと!まさとの気持ちわからない。恋愛ってお互いを認め合っていくものじゃないの?
まさと‥いっつもそうだった。あの時だって、亮子の事、なにも理解してやろうとしてなかった。あのペンダント、
もう捨てたんでしょ?嘘!知ってる。あたしまさとの事だったら何でもわかるよ?嘘だってすぐわかる。
だって‥まさとのこと‥あたし‥ううんなんでもいいの」とか5分間くらい棒読み熱演をするのと、
京唄子がドスドスと登場して「ワテダス!!」と叫ぶ一瞬、どちらが重いかっていったら圧倒的に後者だ。
(ワテダス!とは京唄子語。翻訳すると『私です!』ちょい不機嫌な時)


しかし橋田先生は「若者の時代、新しい時代を受け止めよう!」としているのか、渡鬼の中でも
インターネット、ホームページ、携帯電話(メール)が嫌味のように何度も何度も登場する。
「今はインターネットの時代なんだ。注文だって、ホームページを見た人からどんどん入ってくる。
わざわざ外に出歩いて、宣伝にまわるような事はもう必要ないんだ。」
「あんたねえ、そんな誰が見ているか、わからないようなものを信用して、いったいどんなもんだ
ってんだ。」みたいな会話が一話に一回、必ず登場してウンザリ。いいよ無理しなくてスガコ。
そのうちWEBLOGも登場するのだろうか。

加津(宇野なおみ)「最近、私ブログにハマってるんだ」
眞(えなり)「なんだいそれは。加津また変なもの見つけやがったな。
加津「そんなんじゃないよ!ブログってインターネットの日記みたいなもんなんだ。ほら、見てみて。」
眞「今までだって、お前インターネットで日記を書いてたじゃないか。それと同じだろ?」
加津「ううん。それとは少し違ってる。ブログは、トラックバックをすることによっていろんな人にニュースを発信できる。コメントだってもらえる。写真だってすぐ載せられるんだ。」
眞「へえ、あ、なになに?幸楽ケータリング新メニュー?トラックバック1件ってあるぞ。ここが違うのか?」
加津「この記事を見て、幸楽の新メニューに興味を持ってくれた人が自分のブログに紹介してくれた証拠なんだ。
こうやってどんどん一つの記事が広がっていくんだよ。凄いよね!現に注文が増えたって健二さんが喜んでくれた。私、こうやって幸楽に居候させてもらってて、本当に感謝してる。少しでも役に立ちたい!そう思ってる。」
眞「他にも記事があるんだな。あ、これは?」
加津「壮太くん!大学なんか行かなくても、立派な生き方がある!そういう人生もあるってことを伝えたくて!記事にしたんだ!
   この前学校帰りにちょっと『おかくら』によって壮太くんにインタビューもしたんだ!あ、おばあちゃんに
   は『おかくら』に行った事は内緒だよ!」
眞「なかなかやるじゃないか。ただし加津、この写真はよくないな‥」
加津「眞にいちゃん?」
眞「壮太役の長谷川純はな、ジャニーズ事務所所属なんだ。ジャニーズ事務所所属タレントはインターネット
 に写真が載せられないんだ」
加津「そんなこと!信じられないよ‥今はインターネットでラーメン屋の注文だって取れる。私だって
 インターネットに載せた小説が出版された。母さんにも‥逢う事ができた。今はインターネットの時代だよ!
 そんな時代に写真をあえて載せないだなんて!私の顔だって載せてるのに!信じられないよ!」
眞「おまえにくっついてた、あのうるさいおふくろのヤツだって載せてないんだ。ジャニーズ事務所だからな」
加津「司くんが?あいつのことだから、またおふくろさんの言うことにホイホイ載せられて、無理やりのせな
  かったに決まってる!あいつは負けたんだ。私は受験はゲームだと思ってる」
眞「加津、いくら毎回似たようなセリフを繰り返し言わされてるからって、違う回のセリフが混ざり合って
 意味不明だぞ」
加津「悪い悪い。眞にいちゃんはさすがだね!14年だもんね。眞にいちゃんの事は尊敬してる。」
眞「おい、加津。試しに「SMAP」でGoogleイメージ検索したら34500件もヒットしたぞ。
  写真が沢山だ。昔の写真だってある。稲垣メンバー若いよ稲垣メンバー。」
加津「意味ないよね!笑っちゃうよ。まるで東てる美のヌード写真集みたいだよね!はっ」
邦子(東てる美)「加津ちゃん・・・ あなたを殺して私も死ぬわ!」

長くてすみません。
長久手といえば、長久手が会場になるデタラメヤケクソ万博「愛・地球博」まであと半年。