さわやかでまえむきな人間になりたい男が
好きな「文化」を語る。
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小説第2弾!「アリス」

「殺してしまった」
俺は誰もいないのにそう呟いた。
独り言。それは自分以外に人が存在しない空間で、何か言葉を発した時に当てはめられる
事象である。しかし先ほどまで俺の前には一人の男がいたのだ。そしてその男と俺は
会話を交わしていた。
その男を俺は殺したそうつまり、「殺してしまった」は独り言なのだ。
先ほどまでの言葉と今の言葉は意味合いが違う。
「おい、その顔を見せろ」と話していた。
繋がるものが終了した。そしてそれは俺が終了させた。
そして俺は独り言葉を発した。
つまり‥死のう。
俺も死ぬのだ。その真実は俺に光をもたらした。暗闇に光が灯されれば、誰でもそちらを
向くだろう。俺は向いているだけだ。俺はその考えに対して首を横に向けただけだ。
しかし心が浮き浮きしている。このときめきはまるで「あの頃」のようだ。
俺には「あの頃」は存在しない。ただ無い「あの頃」を空想して作り上げてきたのだ。
「あの頃に帰りたい」
「そうだ帰ろう」


「俺は死んでしまった」