さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


さわやかでまえむきな人間になりたい男が
好きな「文化」を語る。
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ラーメン二郎

ラーメン二郎


ラーメン二郎に行った。
ラーメン二郎は都内至る所にあるチェーン店。
独特なルールと他に無い強烈な個性と店によって過激な程味のバラつきがある
変なチェーン店。チェーン店のくせにマスコミが苦手らしく、ラーメンを紹介する
媒体に掲載される事はあまりない。


ジロリスト」「ジロリアン」「あれはラーメンではなく二郎という食べ物」
「ニンニクを世界一美味しく食べる方法は、二郎」等、物凄いコピーライトをネットで
見かけて以来、「ラーメン二郎」は俺の心の中でひっかかっていた。
どんな味なの?
なぜそこまで二郎に固執するの?
ラーメンでなくて二郎という食べもの???ナンダソリャ


二郎デビューは2週間位前。ネットの評判はまあまあといった所の池袋東口店にゴー。
隣はあの泣く子も黙る大勝軒系列の店。ちらと見た所まったく混んでいない。しかし
二郎はどうだ。深刻な顔つきの人達が虚空を見つめて行列を作っている。
何?行列の先には何があるの?ヘブン オア ラス・ベガス?
ラーメンは600円。大盛り等もあるが、二郎について少し勉強をした僕はだまされない。
二郎というのはどの店も凶暴な麺の量が投入されているらしい。
店によって若干違うらしいが、大体が350g以上が普通サイズに投入されている。
通常の店の倍近い量だ。しかしそんな事店のどこにも書いてない所が凄い。
何も知らない人が大盛り頼んで食べ過ぎて死んだらどうするつもりだ!本当に死ぬぞ!


で、食券をお店の人に渡す。後で学んだのだが麺に対する注文はここで言うらしい。
「麺固め」とかそんなやつだ。俺みたいな小食ガリ男は「麺少なめ」と言いましょう。
だって多いんだもん。負け犬気分です。


そして着席後麺が茹で上がるのを結構待つ。池袋店は(ここ意外の二郎は1件しか行って
無いのでどうもはっきりとは言えないのだが)麺が太い。スパゲッティーレベル。
きっと茹でるのに時間がかかるのだろう。
「トッピングどうしますか」と聞かれる。
これは二郎のラーメンにおいて大きなポイントである。
・野菜
・ニンニク
・油多め(池袋店は背脂という表記)
・辛め (醤油多め、味濃い目という店と唐辛子のような辛いタレを追加する店とあるらしい)
の4つのトッピングが自由なのだ。4つのうちどれか、ではなく4つ全部入れるのも可能。
しかも「マシマシ(増し増し:とのこと。増やすことです)」とか言ってトッピングの量を増やす
事も可能。
俺は「野菜、ニンニク、辛め」がお気に入り。
二郎のラーメンを単純に説明すれば、まずは醤油ベース。で、動物系のこってりしたダシ。こってりという
か油が強い。少ししょっぱい。まあ男らしいというかパンチの効いた味である。


最近ラーメン店は魚ダシのまるで料亭のような上品ラーメンが多い。魚だしだと、どんな上品ぶったラーメンに対しても僕は同じ感想を抱いてしまう。「すがきやと同じ味‥」

東海地方のDNAを持つ僕は「すがきや」の味をどうしても思い出してしまい、気にいらない事が多い。


で、独特なコクと濃い味凶暴な量の野菜のトッピング。荒くすりおろしたニンニク。
これがまた良くスープと合うのだ。そしてパスタのような極太麺。
粗野なパーツが組み合わさり小宇宙を形成する。その小宇宙は粗野ではない!
繊細ながらも謎めいたブラックホール。その穴からは二郎特有のカタルシスが投げかけられる。
ああなんてソフィスティケイテッド!


気が付くとその量をこなしつつ、二郎でしか得られない満足感を得ている自分に気がつく。


「二郎が食べたくなったら、他のラーメンでは代用がきかない」というコピーもどっかで見た。
「わかる気がする‥」と僕は思う。


そんでもって金曜日、俺は二郎に行った。行列だった。
行列でも二郎が食べられるなら俺は並ぶ。ラーメンなんて食べたくない。二郎が食べたいのだ。
そう。初めて二郎に行った時の行列の違和感はこれだったんだ‥みんなラーメンに並んで
いたのではない。二郎に並んでいたんだ‥と悟る。
そして食べた。ウマー。


ラーメン二郎の本店は三田。物凄い並ぶらしいが、やはり本店のウマさは格別らしい。
行きたい。今すぐに行きたい。
並ぶ?苦じゃありません。麺屋武蔵には一秒でも並びたくないけど、二郎だったらいくらでも
並びます。俺は二郎信者。