さわやかでまえむきな人間になりたい男が
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まさに芸術!アカデミックヴィジュアル系!Lacroix Despheres「Scivias」

 日々気温が寂しくなると同時に、蒲団の中の温度が高まるような感じの中、なぜか最近自分の匂い、匂いというより臭いで起きているオッサンmaemukiですが、みなさん御元気でしょうか。なんなんでしょう。あの立ち込める自分の臭い。


 枕に乗せた頭の中心部にある鼻に「むおっ」とノスタルジックかつ、プリミティブな、色に例えると「黄色」な臭気が、私の鼻を襲うのです。前はそんなことなかった。
今年から、とくにひどい。
お風呂にだって、入っているのに。
 もしかして、これが加齢臭?加齢?華麗?ジキル?だからいいじゃないか?俺の前で踊れ?これ、もうどうにもならないですね。一生付きまとうこの華麗臭!呪われしベールを纏った私。。。やがてくる惨劇。。。現実逃避の気が狂ッタ私。。。もうヴィジュアル系に逃げるしかない!


話は変わりますが、この前ニコニコ動画を例のごとく手当たり次第色々見ていたわけですが、かなり久々にXの「Slient Jealousy」のPVを観たんですよ。
たしかこのPV、「刺激!」とかいうアルバム「Jealousy」の中のいくつかの曲をPV化した中の1つで(スタジオライブ?のセットが同じ)、かなり時間が無い中、撮影されたと思うのですが、よく見るとお金かかってるセットでの演奏パートと、、、見どころであるYOSHIKI様の「美学パート」の2つのシーンが交互に出てきます!





「美学パート」すごい!なんかよくわからないけど、裸でのたうちまわったり、ピアノ引いたり、マネキンとキスしたり、まさに「美学」!!!「なんでこんなことしてんの?」と誰もが思うでしょう!今だったら「Yahoo!知恵袋」とかで「XのYOSHIKIさんはSilent Jealousyのビデオの中で、何の必要があってあんなことしてるんですか?」と誰かが書いちゃうでしょう。答えは一つ!「美学」!!!!!



歌詞だって意味わからない!「偽りの真珠で飾った薔薇の花束を探す」「幻覚の愛に買われた操り人形」「もう絶えきれない孤独のセレナーデ 虚像の海に流して」「夢から醒めた血まみれの天使を胸に抱いてもアイキャン」何が言いたいのかさっぱりわからない!「アイキャン」ぐらいしかわからない!まさに美学!


よゐこの濱口が当時、「とぶくすり」でYOSHIKIのコスプレをして、何を聴かれても「………美学!」と答えるコントがありましたが、まさに美学!よくわからないけど美学!


美学って素晴らしい!最近は最大公約数的なアーティストが目立っているような気がして寂しいかぎり。
「は?何いってんの?」みたいな他人にはさっぱり理解不能な美学をパワーでねじ伏せるような音楽が聴きたいですねえ。



そんなこんなで今日の紹介は美学もありそうだけど、それ以上に博学なLacroix Despheresが10月にリリースしたシングル「Scivias」です。

Scivias/Passiflora caerulea

Scivias/Passiflora caerulea


まずはタイトルトラックの「Scivias」
試聴の段階で、うぬぬぬと言う感じでしたが、相変わらずのハイクオリティ!


この手の音楽のお約束、チャイムの音から華麗にスタート!
ここはヨーロッパ?教会?蒲団?華麗、、


それはいいとして、リズムを刻むハイハットの音が打ち込み全開でちょっと萎える。クローズじゃなくて、オープンの音色じゃだめなのかな?
そしてメタルから引用した「ソフトツタツタ」のお得意のスピーディーな展開!
しばらく歌は入らずにメインテーマ(第1主題と言うべきか?)が奏でられます!
今回はフルート&オーボエが大活躍ですね。
前作にはあまりなかった、ラヴェルばりの細かい16分音符やトリルのアンサンブルを聴かせてくれてゴージャス感が倍増です。ゴージャスといえば美しい混声合唱も健在。クオリティ高いです。
歌が入ると、密かに転調を繰返して曲は流れ行きます。
合いの手のように、フルート&オーボエやその他オーケストラ系打ち込みが入ってきますが、スッキリ聴かせてるのが偉い!玄人技ですな。
男女ボーカルの絡みも密度が濃く、サビに向かって徐々に徐々に高まっていきます。サビ前のどうだこれでもか!と言わんばかりのこれまた様式美な転調もさすが!この進行でサビに突入する曲を久々に聴きました!萌えますw


全体的に美しく、クオリティは高いのですが、ギターソロはちょっと。。。それこそ作曲者やお二方のボーカル、フルート&オーボエのメンバーなどとの「美学」の違いを感じました。頑張ってると思うので、あまり悪くは言いたくないのですが、なんていうのか、浜離宮朝日ホールと目黒鹿鳴館の違い、とでも言いましょうか。どっちが悪い、ということは全くないのですが、まさにステージが違う、と感じました。今回たまたまかもしれませんので、次回に期待です。
全体的にはまさに手間暇かけた努力の結晶!という、優雅なのに滲んだ汗を感じられるアツい出来です!素晴らしいですね。


カップリングの「PASSIFLORA CAERULEA」は弦楽アンサンブルとフルート、オーボエとピアノによる、極めて幻想的な、、、もうこれは声楽曲でしょうか、まあバラードとも言えますが。どっちでもいいですね。ヒジョーに厳しい(ここで使う厳しいというのはおごそかな、という意味です)和声の、まあ「ヴィジュアル系」じゃ誰もやらなかった(できない)高度すぎる曲です。こんなのやっちゃっていいの?と初めて聴いた時は思わず笑いましたw


普段はツタツタに埋もれがちなフルート、オーボエもめちゃくちゃうまい。「私たちの練習の成果を聴いてちょうだい!」という気概が感じられます。楽器の練習って本当に大変ですからね。まず前提が毎日吹くこと。それもスケール延々とか。ほんとすごいわ。
しかもよく聴くと、フルートがフラッター(という特殊奏法)やってますね!フラッターかますポピュラーミュージックなんて初めて聴きました!


曲の印象は。。。象徴主義新古典主義の狭間で、、、1900年〜1930年あたり、東ヨーロッパに産まれた作曲家が、突然ロシアに傾倒し、しかしながらパリの社壇を意識しつつ発表した、みたいな曲です。って全然わかりづらいですよね><
なんていうのか、誰も踏み入れた事の無い、森の奥の泉で妖精さんが舞っている、妖精さん、いらっしゃ〜いという感じです。



もっとわからないですかね><この前2ちゃんねるヴィジュアル系男スレでこのブログが話題になり「時々何を言っているのかわからない」とか書かれました。好意的でしたので、とても嬉しいのですが、確かにそうかもと思います。普段も言われますから><



まあ、それは良いとして、非常に非常に美しく厳しい、幻想的で非現実的(ほんとに非現実的!)な曲であります。
惜しむらくは、この曲は女性ボーカルの方のソロなのですが、音程は完璧なのですが、「クラシックでいこうか?ポップスでいこうか?」という迷いが感じられる、つまり発声の仕方が定まっていないので、個人的にはその部分が気になりました。気にならない人もいるとは思います。
ただし、現実的に考えると音域の広いこの曲で、クラシックスタイルで通すのも難しそうだし、ポップスだと低いところはいいけど、高いところはキンキンの全盛期の華原朋美みたいな感じになっちゃう可能性もあるので、仕方ないのかなと思います。



それにしてもこれだけ手間暇かけて、有り余るほどの才能と技術をえいとばかりに発揮した音楽が、未だ埋もれがちなのはなにごとか?
他人様の音楽を、あまり批判したくないわたくしですが、やはりこういう人がドンドン評価されるべきで、なんであんなくだらないバンド(以下略
完全自主制作ながら、今回Amazonでも売っているので(本当はわざわざ新宿のクローゼットチャイルドまで買いにいったけど、無かった。自主盤もライカエジソンも知らないバンドのインストア真っ最中だった!)是非皆さん聴いてみてください!!!!!