さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


さわやかでまえむきな人間になりたい男が
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東京女子流とももいろクローバーZ

先日、ももいろクローバーZ東京女子流のライブイベントがUstreamで配信されていたので、観たんです。
交互に1曲づつ交互に計10曲を披露するイベントで、最後に勝敗を観客が決めるとかで、そこは興味なかったのでどっちが勝ったとか知らないのですけど。
自分としては、東京女子流に軍配が上がりました!
なぜこんなにサブカル一直線な人生なのに(※ラーメンズには興味ない)ももいろクローバー様に惹かれないのか不思議!大槻ケンヂが絡んだり、ちょっと変わった感じも好きだし、カオスも好きだし、もちろんアイドルも基本的に好きな自分には「さあどうぞ!あなたのための娘達を用意しましたよ!」みたいな感じなのに…。
逆にそこまで出来上がってると興味持てないなのかなあって。


ももクロ様を見ていて、思い出したサーチナというニュースサイトのこの記事

【中国BBS】日本文化の致命的な弱点、「雄大さに欠けゴチャゴチャしている」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1125&f=national_1125_136.shtml

別に雄大さって必須条件じゃねえだろ!とも思うのですが、なかなか興味深い意見ではあります。
ももクロ様は活動を色々コミコミで評した場合には、壮大さも雄大さもあるとは思いますが(プロレスと絡めたりとか)まあ、確かにゴチャゴチャはしてますよね!そこが魅力なんだろうなと思います。


観ててもゴチャゴチャいろいろ、こちらが考えてしまうんです。
こんなハードで複雑な曲と踊りを必死に覚えて歌って…大変だな…こんな若い子達が頑張ってるのに俺全然頑張ってない…そういえばアレ忘れてた…あ…アレも…うわ、この曲もハードだな…ほんと大変だな…この子達これからどうなるんだろう…そんな他人の事心配してる場合じゃないよ…自分はどうなるんだ…あ、アイドル見てるんだった…必死で歌って踊ってるな…若いのに体辛いだろうな…そういえば最近自分も疲れやすいな…やっぱり年齢って体にくるんだな…糖尿病になったらどうしよう…あ、なんかココココ言ってるな…これがココナツか…これで一緒にコココいえば楽しんだろうな…そういえばポポポポいう曲もあったな…鼠先輩だっけ…のリピーがキマった状態でポポポポ歌ってたな…のリピー元気かな…ももクロって宍戸留美の曲にやっぱり似てるな…そういえば宍戸留美のアルバム「ドレミファソラシドシシドルミ」をサカイノリコという名の同級生に借りパクされたな…
みたいにゴチャゴチャ考えちゃうんですよね。だから、あまり受け付けないのかな…と考え付くに至りました。ゴチャゴチャ人間とゴチャゴチャアイドルは合わない!ということで。


東京女子流は、結成当初かなり話題になりましたよね(でもないか)。
当時AKBが売れ始めてアイドルブームの萌芽が漂い始めていた絶妙なタイミングでしたね。
avax初のアイドルグループみたいな感じでもニュースにもなりましたね。瀧本美織ちゃんのいたSweetsはなかったことにしてるのかな〜 それに、ムビナームビナーのDreamは…あ、あれはアーティストですね。失礼しました><
デビュー曲出した、くらいは知ってたんですけど、若すぎてパーソナリティにも興味を持てず、全然聴いていなかったのですが、去年出た「ヒマワリと星屑」を聴きあまりの名曲っぷりに、すぐにiTunesで買ってしまったほど気に入ってしまいました。

ファンキーでオシャンティー(照)なトラックに、彼女達の軽やかながらも、若干コブシの効いた歌声がトラックに合っていて面白いし、近年のアイドルにはあまり無かった、一歩踏み込んだ感じの名曲だと思っております。
この路線で今後は行ってくれるのかな?と期待してたのですが、この路線といえばこの路線だけど、ちょっとビターでシブい、シブすぎる方向…「どうでしょ?いいでしょ?案外聴かせるでしょ?」とでも言いたげなavexの人(想定:30代でアイドル好きだけどレコードマニア)のドヤ顔が浮かんできそうな曲が多くて、あまり触手が動かず…。
しかし、Ustreamで歌っていた初期の頃の曲にピンと来るものがあって、1stアルバム「鼓動の秘密」を買いました。

デビュー曲「キラリ☆」はラジオでAKB48のチーム4の島崎遥香ちゃんが「ワタしぃ〜この曲大好きなんですぅ〜神です神〜」と流してたのを聴いて「あ、結構いいかな」と思ってたんです。島崎ぱるるちゃんセンスがいいですね。そこにいた島田晴香ちゃんは「え?トウキョウジョシルー?全然知らない!」と言ってました。島田さん…ジャニーズ以外にもアイドルに興味持ってほしいですね。
この曲は悪く言うと、とにかく薄味!松たか子路線なの?ってくらいに薄味。でもまあ、デビュー曲だからってSPEEDの「Body&Soul」のように、バズーカ砲をぶちかますみたいな曲を出せばイイってもんでもないですよね。
薄いというか淡い…まるで水彩画のような…いわさきちひろの絵のような(なんかオッサン臭い例えだな)
「これから東京女子流っていう絵が完成していく…今は…真っ白なキャンバス…」って思えばいいのかなウヘヘ。って感じの曲でイイ曲です。実は全員地方出身である東京女子流のメンバーが、汚れた魔都東京にやってきて、こわごわとレコーディングしている様子が浮かんで涙が出てきそうになります。

「おんなじキモチ」はセカンドシングルで、引き続き薄味路線ですが、少しソウルの要素を取り入れて聴いた感じはアクティブな印象になってます。歌詞は校庭のすみっこで繰り広げられている小さな世界って感じがたまらない逸品です。
おすぎかピーコのどちらかが「最近の歌手の曲はつまらないワ!なんか自分の身の回り30センチ位のことしか歌ってないでショ!」とテレビで言ってましたが、これはまさに身の回り30センチどころか5センチくらいなんじゃないの、みたいなミクロ感が好きです。青春って狭いものですよね。そこがいいんだけどなあ。

「頑張って いつだって 信じてる」はまずはタイトルが気になりました。
なんかこのタイトルにデジャブを感じたんですよ。まあ〜ありがちな言葉ではありますけど。
この単語3つってのが気になって、あ!と思いだした瞬間恥ずかしくなりました。
いつも仕事場とかで、よくつぶやく(心の中で)「ねむい だるい つらい」と自分の中でかぶってしまったんです。
職場のメッセとかでも「だりー 眠いだるい辛い 略してNDT」とか言って流行らせようとしたんですけど、自分のようなクズ社員は他にはあまりいないので、流行りませんでしたね。
以降あんまりクズだと思われない方が結果的に徳かな?これぞ、セルフ・ブランディング!と気づいて、心のなかでNDT連呼していたのですけれど、そんな自分を見透かされた気がして、凄く恥ずかしくなったのです。全くどうして自分はこんな人間になったのでしょう。ほんと恥ずかしい><
これ以上は無いってほどの爽やかなサウンドに、ひねりの無いメロディを聴いていると「ねむい だるい つらい」と死んだ顔でつぶやくおっさんと、「頑張って!いつだって!信じてる!」とPVのチアガール衣装を来た東京女子流の皆さんが対決してる姿が浮かんできて、なんとも悲哀と絶望を誘う曲です。たぶん自分だけだとは思うのですが。


というわけでアルバム「鼓動の秘密」はなかなかの名曲揃い(スタッフドヤ顔系の曲はあまり無い)で僕は気に入りました。余計なお世話だけど、今後の路線が気になります。もうスタッフの方の御センスが素晴らしいのはわかりましたので、もう少し大衆の皆様に歩み寄るような形を見せたほうがいいのでは?と感じます。新しいシングル「Liar/W.M.A.D」があまり売れてないので心配なんですよね。。。