さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


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ラルクアンシェルはヴィジュアル系[白系さんいらっしゃいシリーズ1]

ヴィジュアル系を変えたというよりは、変わっていく中の道程の一つとして「白系」がありますよね。
今はあまり使われなくなった感もある「白系」。
結構いい加減でテキトーなくくりで今更語るのもどうかなとも思いますが、そんな白系の音楽について書きたいです。


ヴィジュアル系たるもの、ダークでなければいけない!とまでは言われませんでしたが、大体が暗黒のイメージ、黒いイメージ、同じこの夢と暗い体みたいな感じが基本だと思いますが、それに抗うが如く、清らかな朝の教会(笑)天使の羽(笑)波紋伝う眩暈(白い)のようなイメージが白系です。
わかんないですよね?実はこの白系という括りは、結構いい加減でテキトーっ…て2回も同じ事書いてしまいました。そんな感じなんで、人によって捉え方が違い、個人で解釈や対象となるバンド、曲も変わってきます。


なので、僕がイメージする白系を説明します。


・ギターがテッテケテッテケテッテケ(ミュートにディレイ掛けた音か?)
・一人称は「私」三人称は「貴女または貴方」
・アコギ多用
・アルバムにラテンのリズムの曲がある
・歌詞に自然的な現象の描写が入る(光、雲、星など)
・まどろんでいる
・衣装が森ガール(死語)寸前


要するにラル×ア×シエル(検索避け)の「As if in a dream」これですね。

ラルクアンシェル(わざと)は結構前から知っていて、初めて知ったのは「Arena37」の今年のヴィジュアル系総まとめ記事みたいなので「今、ヴィジュアルロック(たぶん91年末位だけどこの言葉使われてた)のシーンで期待できるのは大阪のラルク(略)とTHE OTHERSIDE(SPEED:IDの優朗氏とHAL氏がいたバンド)だけだ。と書かれていて、写真が載っていたんです。h氏、T氏に加えて、ギターはhiro、ドラムはPeroというオリメンの写真なんですけど、ものすごい美形4人組で「ついにここまで来たか」って思う程だったんです。
ただ、その後今のギターの方が入ってアレって、あ、この話はここで止めておきます><


ナイトギャラリーからのシングルが予約で完売したと思ったら、なぜかデンジャークルーに移籍して(何があったんだろう)アルバムを出したんですよね。デンジャークルーなんて、44マグナムとかデランジェの関西的な繋がりはわかるとしても、なんか系統が違うなって意外に思えたんですけどね。今は別にどうでもいいと思います。

というわけでこれを出す前は殆ど無名に近かったラルクさんですが、デンジャークルーのブランドとお得意の大宣伝によって(表紙開けてすぐのところにカラー2Pとか)という結構ゴリ押しな感じのデビューでした。が、すぐにそんな事はどうでもよくなるようなクオリティの高いアルバムです。
特に上に挙げた「As if in a dream」と「Shutting from the sky」は素晴らしい。これが白系と個人的な基準になってます。あ、ほんと個人的な基準ですよ。



アルバムのオープニング「Shutting from the sky」は作曲のクレジットがバンド名になってます。
なんか不自然…前のギターのhiroさんが作った曲なんですかね?
美形ギタリストのKenさんがテッテケテッテケテッテケテッテケと白系のお約束フレーズをカマします。その後ディストーションがフットペダルの調整によって掛けられて段々広がっていく感じが白系!
ドラムのSakuraたん、Bassのテツ氏の鉄壁のアンサンブルもスゴイ。
また当時のこの手のバンドでは最高レベルの録音の良さも相まって独特なサウンドを構築していますね。これに限らずデンジャークルーのバンドは録音が良いですよね。
「As if in a dream」これは本当に白系の基本です。
やはりテッテケテッテケから始まりイントロ、その後のAメロでも使われるデーッデッデー!のリズム!これも白系!と個人的に思ってるけど恥ずかしいので誰にも言わないようにしていたら、全く同じフレーズを使うバンドが後々現れて爆笑したのですが、それはまた今度…
世界観的にもあーそうなんだ白系なんじゃないですかと思います。儚い…白い…羽根…眠い…だるい…辛い…みたいな。
下世話に解せば、印象主義的なモチーフで象徴主義を表現したって感じですかね。
もっとわかりやくいえば、ファンタジーきれいめ森ガール><って感じ?わかりにくいですね。


このアルバム、実は上の2曲とたまに「Voice」を聴くぐらいなんですよね。
全体的な思い入れは次作の「Tierra」の方があります。
そして次の「Heavenly」から思い入れが無くなり、次からはもうよくわからない(今になってみれば脱落が速いな)んですよねー。なので世間一般と自分の捉え方が違うので、ガチのファンの人にあまり見られないように検索避けをしています。だったら書くな!


ここで作りだされた世界観はかなーりナヨナヨした感じで、ちょっとアレかなと思うんですが歌うのがハイドだから許されたんでしょうね。そういう意味でヴィジュアル系とも言えます。
ほんとにマジでヴィジュアル系ラルクアンシェルはヴィジュアル系




上で書いた写真は確かこれだった 今見るとそこまで…って感じだな。kenさんごめん