さわやかでまえむきな人間になりたい男が
好きな「文化」を語る。
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さわやかぼっち旅行記 ミャンマー編 4.恩着せバガン

ミャンマー&タイ旅行記


まえがき
ミャンマー編1.ひたすらEMIKAと移動
ミャンマー編2.Prawn is Prawn
ミャンマー編3.ポッパ山
ミャンマー編4.恩着せバガン
ミャンマー編5.古都を馬車で行く
ミャンマー編6.恩着せバガン今度は2人組
ミャンマー編7.ピンダヤまでの美しい車窓
ミャンマー編8.洞窟でおじさんぼっち
ミャンマー編9.インレー湖ショッピング大会
ミャンマー編10.楽園
ミャンマー編11.楽園でお金がない
ミャンマー編12.ヤンゴンへ
サムイ島編 13.おじさんぼっちリゾート〜旅の終わり


マイ・ボーイフレンド

ジニーさんと運転手さんにお別れを言って、13時くらいにホテルに戻ってきた。
天気が良くて地上からも熱気が沸き上がってくるように暑い。この後は遺跡の観光に行こうと思っていたが、バガンの遺跡、というかミャンマーの遺跡や寺院へは裸足で入る。靴を脱ぐのはもちろん、靴下もだ。あんまり暑いと歩くことさえままらないらしい。こんな暑さでは無理だろう。
今回割りと良いホテルを取ったのも、ホテルで過ごすことが増えるかなと予想してだった。ということで、当初の目的通りクーラーの効いた部屋で、川の眺めを見て過ごすことにした。
iPodで音楽を聴いて、本を読むとここがミャンマーのバガンだということを忘れてしまう。
それでも別にいいかと思う。本から目を外すとエーヤワーディー川の眺め。なかなか面白い状況だと思う。
読んでいる本も高野秀行の旅行記だったから、カオス。

怪しいシンドバッド (集英社文庫)

怪しいシンドバッド (集英社文庫)


これに加えて今回は荷物を少なくしたかったため、本は3冊しかもってこなかったのだが、もう1冊も

岸田今日子様の旅行記。旅行中に旅行記読むって面白いかなと思ったら、やっぱり面白かった。
本の中の現実と、旅行中である今の現実が入り交じって、わけがわからなくなる。



ちょっとプールなんかにも行きつつ、少し陽が翳ってきたので、ホテルで自転車を借りて、近くの遺跡を巡って夕陽の時間になったら有名なスポットに行こうと計画する。ニコニコして感じのいいカウンターのおじさんに頼んで自転車を借りる。
バガンの道は2本だけ大きい通りがあり、そこは舗装されているがあとは舗装されていない。車は少ないがバイクが多い。
でも海外で乗る自転車は楽しい。思わず鼻歌でも歌いたくなる開放感がある。
初めて海外に一人で行ったのは台湾だった。その時に勤めていた会社がストレスだらけでヤバイ状態だったので、初日に台北についてホテルで荷物を置いて街へ出た時の開放、というより解放感が今でも忘れられない。
その時も浮かれて鼻歌を歌っていた。曲は北原佐和子の「マイ‥ボーイフレンド」だった。
マイ・ボーイフレンド〜♪マイマイマイ・ボーイフレーン♪の「マイマイマイ」の上昇して、「ボーイ」で弾ける感じのメロディが海外の解放感にふさわしい。おわかりいただけるだろうか。


頑張って観光


まずはホテルから一番近い「ゴードーパリィン寺院」に来た。
バガンの寺院は、四方に仏様がいて、上にも何かがあるんだけど観光客は上がれないというパターンがほとんどなので、すぐに見終わってしまう。あっけないので、写真も余り少ない。ちなみにここは35年くらい前の地震で崩壊して、建てなおしたらしい。

靴を脱いでると犬が甘えてきて、カワイイ。小さい女の子が来て「ニホンジンデスカ?カコイイネ」と日本語でお世辞を言ったかと思うと、すかさず英語で「私飴が好きなの。あなたは飴を持っていますか?」とか聞いてくる。「うーん無い」と日本語で返す。

ブーパヤー・パゴダ。エーヤワディー川のほとりにあって、観光客も多いけど地元の方らしき人たちも多い。みんな熱心に祈って
いらして、川のほとりもということもあって、気持ちがいい。ちょっと暑いけど… もう少し夕方に来て夕涼みするのもいいかもしれない。

タビィニュ寺院。バガンで一番高い建物らしい。構成は「ゴードーパリィン寺院」と同じ。カワイイ子供のしつこい物売りに辟易する。こんな調子じゃインドに行ったら大変だ。インドは最終解脱に達した真の上級者のみ到達できる場所だと認識している。台湾、バンコクが一人旅初級編なら今回は中級の初級、ピアノでいえばツェルニーベートーヴェンのカンタンなピアノソナタくらいには来ていると思う。頑張らなければ。


私はあなたに対価を求める


最後は上に登れて、景色が綺麗な事で有名な「シェーサンド・パヤー」に行こうと思った。まだ夕陽には大分時間がありそうだけど、ぼーっとしてればいいかなと思ったのだ。
しかしそこへ行く途中によさそうな遺跡があったので、ちょっと寄ってみた。「地球の歩き方」にも名前も無いところで(というかそういう遺跡が無数にある)見たところ、全く人もいなくて良い感じだ。


仏像は古くはないが、美しく、凝っている。こんな人が来ないようなところでもちゃんと手が入っているんだなと感心する。しかし、人がいないのは間違いだった。中心のところに中年の男が座っていたのだ。おそらく見張り番というか、そんな感じだろう。
しばらくすると話しかけてきた。「よかったら5分間だけでも上に登らないか」「えっほんと?」



男は上へ登る階段への狭い入り口の格子に掛かっている南京錠を外して、僕を導いた。
こういうの嬉しいなあ〜と思った。「自分は特別な体験した」と思いたくて、人は高いお金を出して旅行なんかするのだから。
上からの風景はそんなに大したことがなかったけど、充足感に満たされていて、いい気分だった。
下に降りると、男は話しだした「私は砂絵を書いている。あなたはそれを買ってほしい」


「そういうことか・・・」僕はがっかりした。男にしてもれば、上に上がらせてやったんだから、絵くらい買ってくれてもいいだろう、ということだ。「私が描いた砂の絵なんだ」といくつか見せてくれた。「ホントの自分で書いたのかな」と思った。後日他の物売りが同じ絵を売っているのを発見したから、嘘だったんだけど。印刷もの?
「それらはいくらか」と聞くと「15000チャット」と言う。15ドルくらい?高すぎ。「うーんすみません」といってもかなりしつこい。誰もいない遺跡だし、もし襲ってきたらと思う。実は「バガン」という名前と場所を初めて知ったのは、日本人旅行者が馬車の運転手に殺されたというニュースだった。
いい加減しつこいので、日本語で文句を言いはじめる。「こういう恩着せがましい売り方はやめるべきだと思う。これでは本当の観光都市にはなれない」とか上から目線でどうでもいいことを言い始める自分はどうにかしていた。もちろん通じない。中年男は戸惑ったように「ヤスイヨ」と言った。
「あなたの親切に感謝する。しかし私は絵はいらない。」言って3000チャットくらいを置いて帰ろうかと思った。しかし男も必死だ「私には家族がいる」とか言ってしつこい。もうどうでもよくなったので、7000チャットで良いというので、叩きつけるように置いて出てきた。「グッドバイ」と男は言ったが僕は振り返らなかった。
ちなみにこの時買った絵は、後日、インレー湖のホテルで蟻が集っていたので、そのまま捨てた。


少しイライラしながら自転車を漕いで「シュエサンドー・パヤー」に向かった。よく考えたらいらないと言って出てけばよかったのだ。お金の問題じゃない。でも彼らに取ってはお金の問題が一番大事だろう。国が違えば人も違う。「人類みな一つ」というのは幻想なのだ。
シュエサンド・パヤーには、沢山の観光客が来ていた。裸足でかなり急な階段を登って、上まで行くとこれぞ絶景!という光景が広がっていた。最初にバガンに行きたいなと思った光景そのままが広がっていて、さっきの事など全て忘れてしまった。


一番上の段は人が沢山いるので、全く人がいないその下の段で、ずっと風景を見ていた。
放牧の羊と牛がゆっくりゆっくり移動するのをずっと見ていた。「やっぱりいいところだな〜」と心から思った。
永遠に続く緑に、無数に立つ遺跡。
昔はもっといろんなところからこの光景が見えたらしいけど、今は高い場所で入れるのはここだけになったみたい。
もしかしたら、ここもダメになるかも。
ここから遠いところに国が大きなタワーを立てたらしいが、場所が悪いのと、入場料もぼったくりで、誰も行かないらしい。
来てよかった。と思った。

残念ながら、雲がすごく多くて、夕陽は見えなかった。
雲がすごいどころか、遠くの方から黒い雲も見えてきた。今夜は雨か。


夕陽は見えないだろうし、暗くなる前にホテルに帰ることにした。また明日もここに来ようと思った。
物売りを笑顔でスルーして、キコキコと自転車でホテルへ帰った。


帰ってしばらくすると雨が降ってきた。川辺のレストランはテーブルをしまって、今日は中のレストランのみで営業するらしい。しかしなんとなくルームサービスを取ることにした。ルームサービスのメニューと実際のメニューが違うらしく、電話で注文しても理解してもらえず、しまいには係の人が部屋の入口まで来た。
一度食べてみたかった、「ミャンマースタイルのカレー」を注文した。具も選べて、具はもちろんPrawnを選ぶ><

ミャンマースタイルのカレーは2皿に分かれていて(他でもそうだった)野菜の皿と、カレーの皿があるらしい。
野菜はにんにくと油で炒めてあって、シンプルだけどこれだけで食べても美味しい!
カレーは油っぽいんだけど、そもそもカレー自体がもともと油っぽいんだから問題ない。真っ赤なのは香辛料じゃなく、トマト。全然辛くないし、トマトの風味とカレーの風味が合わさってウマー!
昼抜きだったので、ものすごい勢いで完食する。そういえば昨日のチャーハンも美味しかった。この次の日に頼んだタイスタイルのチャーハンもものすごく美味しかった。
そういえば朝食は普通だったけど、甘いデニッシュがやたらに美味しかった。先日に高級ホテルのクッキーといい、ミャンマーは甘いもののセンスがいいのだろうか。
夜は9時くらいに就寝する。今日もいろいろあって疲れた。