さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


さわやかでまえむきな人間になりたい男が
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さわやかぼっち旅行記 ミャンマー編 5.古都を馬車で行く

ミャンマー&タイ旅行記


まえがき
ミャンマー編1.ひたすらEMIKAと移動
ミャンマー編2.Prawn is Prawn
ミャンマー編3.ポッパ山
ミャンマー編4.恩着せバガン
ミャンマー編5.古都を馬車で行く
ミャンマー編6.恩着せバガン今度は2人組
ミャンマー編7.ピンダヤまでの美しい車窓
ミャンマー編8.洞窟でおじさんぼっち
ミャンマー編9.インレー湖ショッピング大会
ミャンマー編10.楽園
ミャンマー編11.楽園でお金がない
ミャンマー編12.ヤンゴンへ
サムイ島編 13.おじさんぼっちリゾート〜旅の終わり


馬車でのんびりバガン
昨夜は凄まじい嵐が来た。21時くらいには寝たのだが、何度も雷の音に起こされた。停電もしていたようだが、たぶん嵐のせいでは無いと思う。この日もあまりの雷の音の大きさと雨の音に、起き上がろうと思ったが、思っただけだった。
朝起きると、あまり空模様は芳しくないが、雨は止んでいた。嵐のお陰かここに来てから一番涼しい朝だった。
今日の午前中は馬車でいくつかの遺跡をめぐり、午後はテキトーに過ごす予定とした。テキトーに過ごす予定とか予定といえるのかと思うのだが、ぼっちだから何の問題もない。


数々のバガン旅行記から、バガンの馬車というと寡黙な中年の男が引いているというイメージだったのが、ホテル前にたむろする馬車の人たちは、思い切り若くむしろ少年といった感じだった。
今日はニャウンウーの市場、シュエジゴン・パゴダ、ティロー・ミンロー寺院、アーナンダー寺院に行こうと思い、英語で寺院の名前をメモ用紙に書いて、交渉をした。
7〜8人の若い人達に囲まれて、値段交渉する。思ったより高いけど、遠いから仕方ないらしい。たぶんホテルのランクから、上げられているところもあると思う。だったらもっとベテランを配置してほしい。馬車も個人事業主じゃなくて、元締めがいるに違いない(許可制らしいし)
値段交渉が終わり、おとなしそうな少年がアサインされて、出発の準備をにする。正直ホッとする。ボスみたいな少年が日本人かとか学生かとか、トウキョウに住んでいるのかとか、聞いてくる。
馬車の籠はクッションがあって、なんだかファンシーというかカラフルな屋根がついている。馬車の運転手の横に座る。耐久人員は4人がやっとといったところだろう。そういえば馬車に乗るのなんて初めてかもしれない。あったとしても実際の街はきっと初めてだろう。
馬車の運転手はイェンロン君20歳。控えめだけど、しっかり話しかけてくれてきて好感度高し。お互いカンタンな英語で会話する。兄弟は全部で4人いる。下に弟と妹。ふたりともまだ学生。兄は働いていて、ペインターだという。この街はペインターが多いのだろうか。昨日の男を思い出した。父親は漁師らしい。
ニャウン・ウーのマーケットまでは30分くらいらしい。タクシーで行けばもっと早いけど、馬車に揺られて街を見るのも悪くない。というか楽しい。緑と遺跡跡しかない街を馬車で進むと、バガン王朝の頃にタイプスリップしたような気になる。走っていると遺跡ゾーンを抜けて、ニャウンウーの街となるが、現代的な色合いのポスターなどが貼ってある家は多いが、やはり素朴な感じ。

日本を木曜日の夜に発って、まだ今日は日曜日。なんだか長い夢を見ているみたいだ。木曜日の朝には山手線に乗って、ハァなんて言っていた。今日は電信柱もあまり無い素朴な街並みの中馬車で進んでいる。なんだか信じられない。
ニャウン・ウーのマーケットに付く。あまり見なかった車がところどころ走っているが、それ以上にバイクが多い。道路を渡るのも気をつける(ヤンゴンほどではないけど)


マーケットは観光客用ではなく、地元の人のためのマーケットで、あまり声もかけられない。いかにも観光客用のところもあって、そこではミャンマー用の巻きスカートのロンジーを買ったりした。それ以外はほんとうに地元の人用で、食料品や乾物、生活用品、服などが狭いスペースでそれぞれ営業している。
肉や魚の売り場は、日本の潔癖症OLが見たら卒倒しそうなくらい蝿がたかっている。そういえばラオスでもすごかったな。タイでもあるから、東南アジアじゃデフォルトなんでしょうね。ムっとする悪臭も漂ってくる。こういう匂いは絶対日本ではしてこない。唯一大阪のあいりん地区ではあったような気がする。


マーケットの内部は照明もなく通路も狭い。その割に人もいる。進んでいくと、子供に「ハロー」と笑顔で言われてとろけそうになる。横でお母さんが「ほらもっとハローって言って」みたいな事を言ってて和む。

ミャンマーのセクシーゾーン



シュエジゴン・パゴダ。地元の人に人気らしい。外国人はあまりいなかった。台湾系か中国系かわからない人たちがいたので、自分もついて回った。ガイドはやはり中国語だった。みんなCanonとかNikonとかの立派なカメラを持っている。僕もCanonだが、Amazonで値引きされて1万2千円の安いカメラで恥ずかしくなる。CanonNikonのブランド力はアジアでは圧倒的!みんな誇らしげにメーカー名のストラップをかけていた。
巨大パゴタ系は初めて見るので、この金ピカ具合にびっくりする。なかなか写真では伝わらないと思うが、想像以上に大きい。
パゴタに向かって、熱心に祈る人たち。この他にも大きな施設が沢山あった。





ティローミンロー寺院。かなり大きい。1218年建築らしい。壁画が描いてあったりして、これはもしかしてその当時から…なんて妄想してみたりする。多分違うんだろうな。他の寺院系のところと同じで、四方に仏像があって丁重に祀られている。



地元の人達も寛いでいる。このテレビも仏像の目の前にある。




アーナンダー寺院。壮麗な外観はまるで西洋の城のよう。ここが一番大きく立派だった。
中も他の寺院と同じ構成で四方に仏像がある、天井も高いのでスケールも違うし、装飾も他とは一線を画している。



他と違って、光が中まで通っていないため、照明が効いている。雰囲気も込みでとても美しい。
詠唱を唱えて祈る男性がいて、意味はわからないけどうっとりと聴き惚れる。


というわけで、馬車に乗って十分に観光を楽しんだ。ほんというと、バガンにはもっと沢山の遺跡があり、今回は見られなかったところもまだまだある。しかしあんまり一日に沢山見てしまうと有難みも湧かないような気がするのでこれくらいでいいかなと思った。
ホテルまで帰り、イェンロン君にお別れを言って部屋に戻る。