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KAMIJO様の最高傑作!「Symphony of Vampire」 全曲レビュー

もうーこの世の中はほんとに生きづらいです!

取り立ててスキルも無いような30代後半の男がいざ職を探しても散々惨めな思いをするだけ!でも自分が悪いってのもわかってるんです。
まず、やる気がない。本当は働きたくない。自分に何があるわけでもないのに心の中では
「こんなクソな会社で働きたくねーなんだよ大体なんだこのショボいサービス」なんて思ってる。
なのに面接(偽りの仮面武道会)で口角を上げて「御社のクリエイティブな云々」とか言うんですよ
そして、お祈り。亡者に捧げる弔いの祈りがそのクソ御社から捧げられるわけですよ!要するに落ちてばっかり!
どうしてクズだってバレるのかな~上手く誤魔化してるつもりなのに。シャウト誤魔化死!

 

最低な出だしですが、今日はそんな世相に抗うが如く今の時代で自分を貫いていらっしゃるKAMIJO様の「Symphony of Vampire」のレビューですよ。

Symphony of The Vampire(通常盤)

Symphony of The Vampire(通常盤)

 

 

いやーKAMIJO様実は同年代なんですよ!
Versaillesが活動休止で、KAMIJOはソロ、他のメンバーでJupiterを結成して、その時は「KAMIJO以外全員脱退!2度目ww」みたいな感じでバカにする人が多くて、僕は密かに傷ついてました。
でもVersaillesって基本的にKAMIJO様の繰り出す神曲で持っていたようなバンドなんですよ!
だからきっとやってくれる!何かわかんないけどそんな気がしてたんです。
そして「Symphony of Vampire」が出た時、ついにやってくれたと思いました。

なんていうかこんな事言ったら申し訳ないけどKAMIJO様とVersaillesのメンバーじゃ、音楽的な素養や経験の差がありすぎるんですよね。
特にメジャーデビュー後のアルバムくらいから、KAMIJO以外のメンバーの作る曲が和声の進行が不自然に感じる曲があったり、ギターサウンドとシンセが噛み合ってなかったりして「???」と感じてました。
別に「アタクシ普段クラシックを聴くので音楽の理論にはお詳しいんですの」とか言いたいんじゃないですよ!

 

アヴァンギャルドだったり、荒々しい感じの音楽だったら、少しくらい理論に適ってなくても全然問題無いと思うんですけど、コッテリ様式美メタルですからねえ、そこは厳しくいかないと駄目です!
とにかく体感的に不快に感じる曲が多くて個人的に我慢できなかった。

X JapanYOSHIKIはそういうところをかなり気をつけてたって言ってましたね。BLUE BLOODのバンドスコアwで言ってましたよ!

だから「KAMIJO以外のメンバーが全員脱退」って聴いた時、皆さんの中には「KAMIJOはメンバーに捨てられたw」みたいな感じで笑う人がいましたけど、僕は「他のメンバーがKAMIJOについていけなくてKAMIJOが捨てた」
とさえ、思いました!実際はもっと前向きな感じで袂を分けたと思うんですどね!

 

このアルバムはミニアルバムで7トラックですが、曲間は無くイメージとしては1曲繋がりらしいです。
Versailles時代のコッテリ長い曲「The Love From A Dead Orchestra」とか「GOD PALACE」とかみたいな感じですかね?
両方とも名曲ですから期待が高まります!
しかも生のフルオーケストラを導入してるらしいですよ。KAMIJO様といえば、あのシンセのドドーンとかジャンジャンジャーンとかが一つの特徴になっていたのですが、生!生とのことです。期待が高まりますね。そしてお得意のルイ14世ネタらしいですよ。高校の修学旅行の時に宝塚大劇場で見た雪組の「ブルボンの封印」を思い出しました。主演は一路真輝でした。素敵だったなー、ということで全曲レビューです。


KAMIJO - 「Symphony of The Vampire」 Trailer 3 - YouTube

第1楽章「Presto」

KAMIJO系バンドのお約束だった、イントロの長いwジャジャーンとかドドーンが無く、まさに「Presto」って感じで即、始まります。
プレストはイタリア語で「速く」とかそういう意味ですよね。さすがKAMIJO様は楽語もご存知なんですね。

スピーディーなバンド・サウンドも完璧な演奏力で安心して聴けます!ギターは摩天楼オペラのAnji、この人上手いですよね。
KAMIJOはインタビューで「ピッチが正確で素晴らしい」と言ってましたが、リズムも正確ですね。メタルお約束のズッタカタカタカズッタカタカタカというバッキングもまるで機械のように正確で、ムラがない。
KAMIJOは今回スコアを書いたらしいですが、ギターの彼にはどのあたりまで指示を出しているのかな?コード進行もギタリストのエゴというか、技術的な限界で和声の流れを止めたりすることもなく、聴きやすい。

「残されたシナリオ~」あたりからのメロディはまさしくKAMIJO節といった美麗なメロディでワクワクしますね!このフレーズは形を変えて最終章でも出てきます。このような手法はベルリオーズの「幻想交響曲」やサン=サーンス交響曲でも使われていて「循環形式」と言われてますね。
そういえばベルリオーズサン=サーンスもフランスの作曲家ですね!偶然でしょうか?さすが・・・

第2楽章「Sacrifice of Allegro」

前の曲からの自然な流れがありながらも、ガラッと曲調が代わり、これまでの雰囲気を受け継ぎながらも違う立場から描かれる曲だと気付かされます。
ヘヴィなリズムとギターがかっこいいですね。ヘヴィなだけじゃなくて、音楽の主題はオーケストラが持っていて、要所要所でガッツリ盛り上げてくる感じが痺れます。かつ歌メロは比較的抑えめながらも印象に残りやすく、これまた良曲です。
物語は有名なある革命の場面になり、それが起こった後にまた場面が変わることを予兆させて、次の曲へ。ここの繋ぎも音楽的に考えられていて感心します。

第3楽章「Royal Tercet」

今度はクワイアを交えた3拍子になります。今までとは時空と場所が代わり、現在と過去と現実と回想が入り乱れる感じが表現されています。
生のオーケストラの音色が、夢の中ながら鮮やかで悲しげな世界を演出していて素敵です。
普通だったらサビのメロディになるような場面を曲の最後に、オルゴールの音だけにしてるのは流れを重視してるから?良い演出だと思います。

第4楽章「Dying-Table」

またまた曲調が代わり、メタルというよりハードロックな曲。「ジャリサイユ」という言葉を思い出した!
ライブで盛り上がりそうなノリイッパツな曲。こういう曲、LAREINE時代にはなかったから、今でも新鮮な感じで聴けますね。

第5楽章「Sonata」

哀愁のヴァイオリン・ソロから始まって、繰り広げられるKAMIJO節にクラクラします!これ…LAREINEみたい…最高です!
マイナーコードでしっとりとしたアップテンポに、歌謡曲なメロディ。演奏は比べ物にならないくらい強固ですがポロンポロンとしたピアノに、ベターにロングトーンを入れてくるギター!LAREINE
「愛しかたもまだしらなぁ~い タンヴィぃしゅぎしゃだからぁ~」のところは「タンヴィ」の響きに命を賭けてるのがわかります!
最後はスローに弦楽器とピアノで締められてここで一旦場面が終わるのが想像できます。

 

第6楽章「満月のアダージョ

コード進行を変えて、また違った場面になります。アダージョということで、スローな楽曲。シンセのループに併せてしっとりと
進行したかと思うと、突然メジャーコードの展開になり、「告白」と「決意」が歌われます。
高らかに歌われたかと思うと、雪崩れ込むかのようにラストの曲へ…

第7楽章「Throne」

前の曲から、この曲への繋ぎは本当に音楽的で、違う場面ながらもあくまでも「繋がり」を感じさせますね。
歌詞を読みながら、ここまで聞いてみると、ただ曲を並べただけじゃなくてあくまで1曲として完結させる中で一旦終止させたり、後の展開を予兆させながらも、断ち切ったりと、非常に高度で素晴らしいと思います。
そしてこの曲!スピード・メタルな曲調ですが、1曲目で使われたテーマがストリングスで再現されたり物語としての演出がされてます。

そしてイントロのギターソロ!お得意のピロピロなフレーズはここで止めて、4分音符と8分音符だけで構成されたシンプルなギターソロ、まるでLAREINEのMAYU様が天空から舞い戻ったかのようなフレーズで、思わず泣きそうになりました。
そして素晴らしいのが後半! 
歌詞に合わせた起伏のある展開が続いてラストを匂わせる歌詞が歌われた後に再び疾走して、ストリングスとホルンとトランペットが掛け合いをして、その最後にストリングスがスピーカーの右と左から共に6連符で駆け上がるところ!こういうの好きです。
そこから最後は循環主題がメジャーコードで再現され、歌詞の通りの大団円って感じで終わります。
最後の最後はサイレントジェラシー風味ですかねw

 

とにかく全体的にクオリティが高い!KAMIJOのヒストリーの中でも歴代最高のクオリティなのは間違いないです。
非常に音楽的で、高度な計算と技術によって支えられていた良質な音楽です。
キャリアの長さと経験が良い形で結実したって感じですよね。同世代として見習わないと…。

 

最近は伝説バンドが復活したり、当時の芸風を再現して客集めたりしてますが、レイド・バックじゃないけど、このシーン全体が「昔は良かった、過去は美しい」という流れに傾倒している気がしますね。

でも、今の時代でも良質な音楽を新たに生み出そうと頑張っている人もいるんですね。
過去は美しいですが、過去は過去。新しいものを産み出そうとしている人たちを僕は応援したいです!

といわけで終わりです!