さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


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【クラシック】この世で1番悲しく強い曲 メトネル「ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.25-2 夜の風」

https://m.youtube.com/watch?v=F3AGC6YPwX4

メトネルピアノソナタ7番「夜の風」

この曲がずっと聴きたかった

でもCDはなかった

もう一度聴きたかった

 

ここ数ヶ月、ネットも電話も無く、山奥で療養生活でした

本当に孤独 

毎日病院

本当に山奥

近くに何もない 

 

時間だけはある

何度も何度も同じ音楽を聴いていた

ショパンラフマニノフラヴェルゲスの極み乙女

この曲は聞けなかった

CDがなかったから

 

メトネル

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皆さん知ってます?

僕は知りませんでした

ロシア人とのことで期待が高まります

 

この曲を聴いたきっかけは「夜の風」というタイトルです

因みにピアノソロです

 

1楽章は短く2楽章は40分

ありえない

しかし、1楽章の最初のメロディを聴いて「いやだ!この曲これ以上聴きたくない」と思いました

そのメロディがあまりに悲しくて美しかったから。これが何十分も展開されるなんて地獄だ

 

聴きながら僕はこの曲についてしらべました

メトネルがインスパイアされた詩があるとのこと

詳しくはこちらのページで

http://s.ameblo.jp/pelleas2016/entry-11979472293.html

 

そして詩の引用も失礼します 

 

「夜の風」
夜の風よ、何に咆えているのか?
取り乱し、何をそんなに嘆くのか?
ときにかすかで悲しげで、ときに騒がしい
そのただならぬ声は、何なのか?
心に直接訴える言葉を使って
謎めいた苦しみをおまえは語り続け、
うめき、ときおり心の中をかき乱し
凄まじい音を立てるのだ!

その恐ろしい歌をうたわないでくれ
太古の混沌の歌、祖先の歌を!
それは夜の魂たちの好む物語
彼らはむさぼるようにこれに聴き入り
死の地平から逃れようと必死にもがき
無限との合一を渇望するのだ!
眠れる嵐を起こしてはいけない!
その下に混沌がうごめいているのだから。
フョードル・チュッチェフ(1803-1873)
宮澤淳一訳(ライナーノートより)

  

この詩も衝撃だった

そしてメトネルがこの曲をそのまま表現しているように感じた

「夜の風」とは?

怒ってる?慰め?憐れみ?愛情?

 

いつまでも鳴り響くその曲に引き込まれてしまった

号泣したかと思うと光に包まれる、美しさ、超絶技巧でありえない表現、これ本当に1人で弾いてるの?みたいなところも沢山ある

あ、終わりそうと思うと夜の風が襲ってくる やめてくれ!でも終わらない!

 

昨日は僕にとって良い日でした

応援してくれてる人にメッセージを返した

それでも何故かこの曲を聴いてしまった

長いから聴いてる内に眠れるかなって

でも聴いてると、またトリップ状態になった

いろんな感情がメロディとリズムとハーモニーで襲ってきた

そして僕は、1番考えてはいけないことを思いついてしまった

 

僕は孤独だ

友達はいる

家族もいる

 

でも1度も人を好きになった、なられたことがない

このまま恋愛せずに死んでいくのか

1人が好き孤独が好きそれは強がり

橘いずみの「サルの歌」を思い出した 

本当にそのとおりだ

橘いずみはまた書く

 

夜の風は時折優しい愛の歌で包んでいくと思いきや現実も突きつける

やめて!夜の風!僕の孤独はそんなにおかしいの?風よ吹かないで!そうすると風のようなピアノフレーズ

 

僕は夜の空が見たくなった

しかし雨戸で何も見えなかった

部屋は真っ暗

部屋はまっくら

目を開けても

目を閉じたら

 

この曲を聴いた翌日

また驚くべきことがあった

また別項で書くけど、本当に驚き

全部解決するかも

ただし道は険しい

この曲には何かある

だから今日はこの曲は聴かない

 

ここまで読んでくれてありがとう