さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


さわやかでまえむきな人間になりたい男が
好きな「文化」を語る。
そんなブログです。from 2004yaer。

ファンレター&苦情はこちら pinkcoatpiter@gmail.com



【ペット】猫のきみちゃんとの思い出

(下書きしていたものを加筆して、上げました。)

 

たまにはこういう自分語りもいいでしょう。

今日は過去に飼っていたペットの話です。

ペットの記事といえば写真ですが、一枚もありません。結構前の話なんです。当時は携帯電話もあったけれども、まだ一部の人だけという時代でした。ポケットベルも持った記憶がありません。初めて携帯の通信機器を持ったのはPHSで京セラの「京ぽん」という愛称で有名なやつでした。それもかなり後の話です。なので当時カメラも持ってなかったので無いです><

 

「きみちゃん」との出会い

出会いは短大1年の時。学校のキャンパスの建物の間のベンチのところで女子が「わーカワイイー」と声を上げてました。なんだろうと覗いてみると、猫が何匹か。

なんでこんなところに猫が?と思って近づいてみると、小さい小さい猫が何匹かいました。「わーカワイイー」と僕も食いついてしまいました。

もともと実家で猫を1匹、犬を2匹買っていました。でもその猫はなんとなく怖くて、甘えてくる感じではなかったです。

その中の一匹、茶トラの子猫が僕に甘えてきました。「グーグー」という喉を鳴らしてすり寄って甘えてきます。カワイイ…

抱き上げて、目を合わせるとニャーとないてまたグーグー言い出します。

きみちゃんのイメージはこんな感じでしょうか。茶トラの猫です。メスでした。

f:id:maemuki:20161123230831j:plain

 「この子持って帰る」というと周りの人が「えー?大丈夫なの?」と言いました。

大丈夫じゃないです。マンションはペット禁止でした。普通そうです。

でも、ピアノが置ける防音設備は完全なマンションでした。猫が鳴いたからってとなりには絶対きこえません。だから大丈夫だ。大丈夫じゃないけど当時まだ僕は10代でしたから、破天荒というか本当に何も考えてなかったんです。

 

とにかくグーちゃんをリュックに入れて、僕は学校から家まで自転車で帰りました。

 マンションに着く前に一旦、リュックのグーちゃんを見ました。おとなしくてニャーニャーいいません。これだったら大丈夫だ。家まで入れる。

自転車置き場はマンション出口のすぐそばですが、それから重い扉とオートロックの扉があり、部屋は1階で奥から2番目のところです。107号室。7番目。そこまで猫を持っていることを誰にも見られてはいけない。これは大変でした。リュックに入っていてもニャーとか鳴かれて誰かがいたら大変です。

でも、大丈夫でした。誰もいなかったので無事に部屋までたどり着きました。

部屋に行くとニャーと鳴いてくれて、グーと甘えてくれました。

「ぼく、そういちだよよろしくね ぐーちゃん」と抱きしめるとグーと鳴いて甘えてくれました。

そして僕とグーちゃんの甘い生活が始まりました。

 

「グーちゃん」から「きみちゃん」へ

とりえあず名前を変えようと思いました。「グーグーいってるからグーちゃん」今考えるとそれで良いと思いましたが、なんでか知らないけどグーちゃんはやめました。そして「きみちゃん」になりました。由来は当時ハマっていたドラマ「やっぱり猫が好き」の登場人物からです。

恩田かやの(もたいまさこ)恩田レイ子(室井滋)恩田きみえ(小林聡子)の3姉妹が同居している部屋で繰り広げられる、まるで舞台のようなドラマです。コントというか、普通のドラマとは違う感じがすごく面白くて、レンタルビデオで毎日のように見てました。なぜ「恩田きみえ」にしたのかはよくわかんないです。小林聡子さんの名前の漢字が僕と同じだったからだと今はそう思ってます。

じっくり眺めるきみちゃんは本当にかわいい。あらためてそう思いました。

f:id:maemuki:20080509115920j:plain

 (イメージ画像です)

 

やっぱり基本的におとなしくて、ひっかいたりとかしませんでした。

実家の猫「ポン」とは大違いです。

実家にはその猫と犬2匹がいました。犬はエピソードがあるのでまた書きます。

ポンは凶暴な猫でした。最初は大人しかったのですが、ある日から凶暴になって、引っかいてきます。なぜそうなったのか。一説には姉の折檻のせいだと聞きました。真意のほどは定かではありません。今度妹に聞いてみます。実は妹、このブログを見ているらしいです。変な兄で申し訳ないそんな気持ちでいっぱいです。

 

ということで、猫=凶暴で引っ掻いてくるものという固定概念があったのですが、きみちゃんは違いました。普通猫を飼うとひっかき傷が出来たりするのですが、全然なかったです。指に傷が付くようなものなら、大事です。ピアノ科ですから。そういうことはなかったので、助かりました。

 

でも普通に困ることはありました。粗相の癖がありました。小さい方です。

猫用のトイレはもちろん用意してあって、専用の砂などを用意してたのですが、ちょっとでも汚れていると、他のところにしてしまいます。困ったのは布にすること。

洗ってもなかなか臭いがとれません。タオルはそのまま捨ててしまいました。

でもトイレをこまめに掃除したら、粗相は無くなりました。

それにしても実家のポンと違って、ひっかかないしいうことを聴いてくれます。

「きみちゃんダメだよ!」というと悲しそうな顔をします。

「きみちゃん・・・ごめんね悪かったよ!」と抱きしめるとニャーといって甘えてきます。「いいよきみちゃん、許してあげる」

それ以来あまり粗相はなくなった気がします。

 

かわいいかわいいきみちゃん。

僕は幸せでした。

まいにちかわいいきみちゃん。学生生活も充実して、帰るときみちゃんがいる。

幸せでした。

しかし、ある日事件が起きました。

部屋の扉を開けた時、防音マンションなので二重扉になっていたのですが、少し空いていたらしく、きみちゃんが飛び出していってしまいました。

「あ、きみちゃん」

ベランダに出てきみちゃんと呼んでもきません。

どうしよう。僕は絶望にうちひがれました。

 

なんとなく、もう絶対帰ってこない気がして、落ち込んだ毎日を送っていました。

でも、猫用トイレを捨てないでいました。未練がましいですね。実際にはゴミ捨て場には捨てられないので、捨てられなかったのですが。

 

しかし、そんな時聞き覚えのある声が聞こえました。

マンションは防音マンションなので、本当聞こえたのは少しでした。

そうするとドアを少し叩くような音が聞こえてそこにはきみちゃんがいました。

きみちゃんを抱きしめて僕はすぐにドアを閉めました。

「きみちゃん。。。きみちゃんだよね。。。帰ってきてくれたんだ」

「にゃーにゃーぐーぐー」といって頬を僕に何度も何度も擦り寄せてきます。

「きみちゃん!帰ってきてくれてありがとう!」

とりあえず、コンビニに行って、いつもドライのペットフードでしたが、奮発して缶のやつを買ってきみちゃんに出しました。

きみちゃんは、この缶のやつがすごく好きらしくて、シーチキンの缶を開けた時に、その音と動きだけで興奮して、ニャーニャーからみついてきます。

この時もものすごい勢いで食べて、ああ、良かったきみちゃん。帰って来た。と思いました。

 

しかし、別れの時がきました。

親が来るとのこと。

一時的に預かる場所もなく(あったかもしれませんが)、覚悟を決めました。

親は驚いてました。「ここはペット禁止でしょ」「そうです」「どうするの」

「できれば飼いたいなって」「追い出されてもいいの?」「・・・」

 

それからしばらくして、きみちゃんは長野の山奥のペンションの実家に引き取られることになりました。

さよなら、きみちゃん。

実は別れの時のことを覚えていません。

ほんとうにショックなことがあると、その時のことを忘れてしまうのかなって。

最近もそういうことがありました。

 

実家にあまり帰ることはせず「きみちゃん元気?」と電話で近況を伺うことで安否を確認してました。「元気だよ となりのペンションと仲いいみたい」とのこと。

姉が避妊手術の費用を出してくれたようで、申し訳なかったです。

 

そして、再会の時が来ました。

「きみちゃんひさびさだけど、僕のこと覚えてるかな」

と期待していたのです。またぐーぐーいって、頬を何度も当ててくれるかなって。

 

実家に着くと「きみちゃんどこ?」と聞くと、「あそこにポンといたよ」と言われたので、「あの凶暴猫ポンと仲良くなったのか」と思いました。

ひさびさの僕を見ても、シャー!とはなりませんでしたが、やはり他人行儀です。

ポンと一緒にいるところを見て、ジェラシーを感じたりしてました。

そして、きみちゃんを部屋に引き連れました。

「きみちゃん 僕だよ 久しぶりだね」

やはり警戒している感じです。

「ごめんね。こんな山奥で」

そして部屋になぜか部屋に12弦ギターがあったので、ジャーンとやってみたところ、すごく驚いてました。

ものすごく驚いていたので、「もしかして面白いのかな」と思ってジャーンジャーンしました。

そしたらおとなしくなったので、しばらく放っておきました。

 

「ごめんねきみちゃん」

もう遅くなったので、僕はベッドに入って寝ました。

「きみちゃんこないかな」

と思いながらいると、足元がガサゴソ。

「きみちゃん」

僕はさっと引き寄せて抱きしめました。

すると、きみちゃんはぐーぐーゴロゴロと言い出しました。

「きみちゃん、思い出したんだね」

「ありがとう、きみちゃん」

 

あの夜のことは忘れません。

しかし、その後、きみちゃんが死んだということを聞きました。

近くに埋めたとのこと。

ペンションが閉鎖になるときに撮った写真にその場所があるとのこと。

きみちゃんが死んだ。

でも、泣いたりはしませんでした。

冷たいですが、場所が離れると、心も離れてしまう。

僕は冷たい人間です。

実は、この前に自分のせいでペットが死ぬということがあったので

それもいつか書きます。

 

そして、新大久保のマンションの前の小さな公園で、きみちゃんに似ている野良猫を発見しました。

あまりに似ているので、好感をもち、友達になりたいと思って「友ちゃん」と名付けました

「友ちゃん」は野良猫なので愛想がなく、「ともちゃん」と近づいてもすぐ逃げます。

でも、ショックなときがあったときなどは、逃げずにそばにいてくれたりしました。

そして新大久保から引っ越しがきまったとき、ともちゃんはなんと、僕に近づいて甘えてくれました。

信じられなかったです。

ともちゃん、まだ生きてるのかな。

 

東京にいったら、またあの公園にいってみます。

あーともちゃん

写真があるので、あとでアップします。

f:id:maemuki:20170114230418j:image 

ともちゃんです!

ともちゃんの動画集です。

instagramからです。instagramもよろしくです!

おじさん自炊画像あげてます>< 

甘えてきたともちゃん

ともちゃん行かないで

ここまで読んでくれてありがとう!