サウンドクラウドのhomeに見たことのない人の曲が入ってくるようになりました。
しかも曲名が「どぶさらい人生」
ひどいタイトルだ。
どうせひどい曲なんだろう。
おっさんくさい、フォークギターで
またはギャグとして若い人がやっているのか
まーいいか
と思ってその時はききませんでした。
でも、shozo yamadaの「どぶさらい人生」は再生回数がすごくおおくて。
「なんだろう」と思ってきいてみたんです。
あれ?ポップなかんじだな。おしゃれだ
でも歌詞が
「近所でゴミをあさっておりますと 知らない奴らに乞食と呼ばれた」
とのこと。あらら。ひさんだ。
でも、声、聴いたことある。あ、もしかして
と思っているとBメロになって、その音色、コーラスワーク、巧みな和声
そして
お願い誰か
遠い知らぬ場所へ連れて行って
この際 極楽浄土で結構よ
あーこれは「北園みなみ」だ。彼しかいない。こんな曲作れるの。
でも久々に聴いた。久々でもないのか。最後に買ったCDは「ひさんなクリスマス」が入っていた「Never let me go」というミニアルバムだった。
2015年。それ以来、彼は音源を出していない。
「北園みなみ」は謎だった。
顔を見せないとか、いろいろ博識とか、まだ20代とか、松本在住とか、生活が破綻して機材全部売ったとか、ニューヨークにコントラバス習いに留学したとか。
でも、一番謎なのは、その作品があまりにクオリティが高かった。サウンドクラウドで発表してたころからメジャーデビューまで。すべてが超越していた。
そして、読書家ということで、歌詞も深すぎるような気がする。
小沢健二との類似性はあまり語られること、あまりなかったし、僕も思わなかった。
小沢健二は「どぶさらい人生」なんて曲は作らない。
でも、山田さんという人の「どぶさらい人生」はすごくいい曲だ。
僕の人生もどぶさらい人生みたいなものだ。
どぶじゃなくてもどぶみたいなことが山積みになって、避けようとなんとかしている。お願いだれか
と思ったけど、「どぶさらい人生」はありえないヤケクソ気味にオシャレ、でもそれは天然のものだから、なんだかホッとする。あーありがと山田晶造さん で、山田晶造は本名なの?これも芸名?なぞだーー
ちなみにshozo yamadaチャンネルで沢山の狂ってオシャレすぎるトラックがあるのでおすすめです。「もちもち倶楽部」とか。ももちのことなのかな。ももち好きだったから引退ショックなのかな。いや、もちのうただ。アハハ。
Shouzou Yamada | Free Listening on SoundCloud
最後に「どぶさらい人生」の歌詞をどうぞ
「どぶさらい人生」
【1番】
近所でゴミをあさっておりますと
知らない奴らに乞食と呼ばれた
生きるだけでそれが儲けもの
だけど苦しいのは
ホントに御免だよ
お願い誰か
遠い知らぬ場所へ連れて行って
この際 極楽浄土で結構よ
【2番】
居酒屋の裏で喧嘩をしまして
右足やあごを骨折しました
たとえ俺が死んで泣く奴は
貸した金が返らぬことを悔やむから
お願い誰か
遠い知らぬ場所へ連れて行って
この際 極楽浄土で結構よ
【終わりに】
お願い誰か
遠い知らぬ場所へ連れて行って
う~う~
(繰り返し)