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【テレビドラマ】新時代のコメディエンヌ 松岡茉優「ウチの夫は仕事ができない」

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実際のところ、今の僕はほとんど引きこもりの状態です。お金もすっかりなくなってしまって、外にでても何も買えない。そして、外に行っても暑い。ひたすら暑い。北海道でも暑いのですから、ここナグァノのでも暑くても仕方がない。

そして、仕事は自宅、というこどくだけどありがたい状況に感謝しつつ、仕方がないのでテレビばかりみてしまいます。

サイフをなくす前から、そうだったのだからあまりそれを言い訳にしてはいけないのですが、そういう無駄な時間、テレビを観ることに対しても何かしら発見を求めたりするのです。

 

今日はタイトルの通り「松岡茉優が新しいコメディエンヌの筆頭だ」ということを書きたいのです。

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先週から始まり、先程まで放送された日本テレビのドラマ「ウチの夫は仕事ができない」では、ヒロインを務めています。ゴールデンのドラマでヒロインを演じるのは始めてなのではないでしょうか。大抜擢DAIBAッテキチェキッ娘)だと思います。

彼女の名が最初に知れ渡ったのはやはり「あまちゃん」だと思います。しかしそれほど重要な役ではなかった。途中だけで終わる、役でした。が、演技力というものが良いか悪いか、「ガラスの仮面」を男のくせに通しで(まだ終わっていないのですが出来る限りで)何回も何回も読んでしまったちくしょうの私ですら、わかりません。

しかし、彼女には女優の才能があると感じていました。壊れやすいガラスの仮面を被ることができる人だと。

 

さらにしかし、彼女は寄り道をしてしまった。それは「ガラスの仮面」の北島マヤが、芸能界を陰謀にて失脚して、月影先生に勘当を言い渡されて学校の体育倉庫で一人芝居をして「ギーコギーコ…ここはヴェネチア…」とか跳び箱に乗っていっていたようなすばらしい寄り道ではありません。

「バラエティ進出」です。

彼女は持ち前の器用さ、頭の良さで、さっそく売れっ子になりました。彼女の冴え渡るトークに、おわらい芸人達は共感し、タレントさんとも仲が深まったように見えました。

そして「かわった趣味」である「アイドル好き、しかもモーニング娘。でも全盛期ではなく今のモーニング娘。モーニング娘。15-16!本命は鞘師里保!」ということを公言し、「ハロヲタ」を狂喜させたりもしました。

その中で私はなぜかこう考えていました。「彼女はバラエティに向いていない」と。

ところどころ、言葉を使い方が間違ってしまう。まだその時は10代の終わりなのですから仕方がない。しかし17歳くらいからテレビに出続けた藤田ニコル通称ニコちゃんは、言葉使いが悪くても場を凍らせるようなことは、していたけどしなくなりました。彼女はバラエティ番組に向いていたのです。学んだことを次に活かせた。自分の味を失わず。

彼女は自分の言葉を選ばなくてもよいところに行けばいいのに。と思っていました。

 

そうしたところ、彼女にとってはきっと大きなことだろうと考えられうるニュースが入ってきました。ドラマ「やすらぎの郷」への出演です。

やすらぎの郷」は実は、この「ウチの夫は仕事ができない」より何倍も深く傾倒、生活が「やすらぎの郷」を中心に回っている(恥ずかしい)といっても過言ではない程のドラマなのですが、そこに彼女は「全て全部オールインで無料」という老人ホームの中で唯一現金での支払にて勘定が発生するバー「カサブランカ」のバーテン役として出演しています。役名はあるのですが、「いつも幸せそうだから」というテキトーな理由で「ラッキー」「ラッキーチャン」と石坂浩二さんを始めとした大御所にそう呼ばれています。

このドラマでの彼女の役割、それは「カウンターで飲み物作って提供して”話を聞くこと”」だけです。「カサブランカ」では主要出演者、ゲスト出演者も含めて必ずやってきます。巨大老人ホーム内の施設内にあるだけど、ドラマで定番の「いきつけのバー」と同じようなところです。そこで、話をひたすら聞いて、または盗み聞きをして、そして話の信じられないようなでも結構どうでもいい内容にびっくりした顔をしたりしています。

「びっくりした顔」というのはこのドラマのポイントなのです。なぜならば主演の石坂浩二さんは常に「びっくりした顔」をしているから…

ごめんなさい。また今度にしますね。

そんな中でも彼女はやはり何かを学んでいたということがこのインタビューで語られていました。

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主要キャストがほとんどアラウンドはちじゅう、というジェネレーション・ギャップどころではない、どこがやすらぎの郷なのというようなシチュエーションなのですが、そういう極めて面倒くさそうなところにおいても、偉大すぎる先輩たちから、俳優であるということがどのようなことなのかを学んでいることが、このインタビューからこちらも学べます。

さらに彼女のお母様から下記のようなアドヴァイスもあったようです。

でも母はフラットな人なので、バラエティ番組とかで私が余計なことを言ったりすると、「あれは言わないほうがよかったね」と冷静に指摘してくれるんです。

 なんとまあ、この母にしてこの子…という事で感心致しました。

 

そして「ウチの夫は仕事ができない」が始まりました。主演は関ジャニ∞錦戸亮さま。僕にとっては馴染み深い顔です。彼がまだ幼いころによく観ていました。それは日曜にテレビ東京にて放送されていた「ハローモーニング」通称ハロモニ、というハロープロジェクトの番組のあとに放送されていた、ジャニーズ・ジュニアを主体とした番組を「なんとなくの流れ」でよく観ていた。そこに出ていたのです。「8時だJ」にでていたかもしれない。そしてそこにはこのドラマにも出演しているHeySayJUMPの薮宏太さまも出ていた記憶があります。二人とも推されていました。でも成長して見た目が変わってしまった、ということがわかるおじさんもいるのですよ。安心してくださいね。できないですよね。

 

そして、第1回の放送を観て、タイトルの通りのことを思いました。「この人は久々の本格コメディエンヌだ」と。

コメディエンヌ、男性でいえばコメディアン。しかし、コメディアン、コメディエンヌは「お笑い芸人」でも「女性お笑い芸人」でもありません。そしてタレントでもない。「役者」であり「女優」である。でも、おもしろい、笑わせることができる人たち。

 簡単そうで、なかなかできないことです。誰でもバラエティ番組で人気者にはなれない、お笑い芸人と名乗っていても笑いが取れなくて「笑いが取れないことを笑いにする」しかない状況であることは皆々様もご存知でしょう。

わかりやすい例として、日本のテレビドラマ界を代表する原題のコメディエンヌといえば、観月ありささま、彼女です。伝説のシリーズ「ナースのお仕事」ッテテレ テッテレ テッテテ〜(BGM※元ピチカート・ファイヴのメンバーが作曲)「せんぱ〜い」(観月ありさ)「あーさーくーらー(怒)」(松下由樹」の伝説のコンビで有名なアレです。「ドタバタ看護婦コメディ」というものを確立して受け入れられた、あまり語られることはないけれども、「コメディエンヌ」としての観月ありさの才能は明らかでした。それが長く主演ドラマが続いたということに表れていることでしょう。

観月ありさ以外にも「コメディエンヌ」の後継と言われた人たちもいましたが、僕としては、どうもピンと来なかった。演技力の問題ではないと思います。現に観月ありさの演技力を評価する声はあまり聞こえてはこなかった。実は歌の方が上手い、と僕は思っていましたが、それでも「ナースのお仕事」の「コメディエンヌのお仕事」はよかった、感じていました。

それは彼女の持つ「コメディエンヌ」としての素質、生まれもっての素質があるのだと思うのです。人に笑われて笑われる。それだけではなく喜劇王チャップリンにそうであるかのように笑いだけではなく、涙もある。それをこなしてこそ、喜劇は存在する。これがなかなか出来るようで出来ない。相反するものを同時に的確に表現することは、とてもむずかしいものだからです。

そこで松岡茉優はどうなのか。「ウチの夫は仕事ができない」の第1回目を観て、僕はやはりそれ、「コメディエンヌとしての素質」を感じたのです。現実に、これは現実ではなく、彼女が演じている人は存在しないことは事実なのですが、彼女が演じている人は、もしかしたらこの世に存在する人物なのではないか?という思考になるほどに完璧に演じていました。

この作品は「原作もの」ではなく、オリジナルのストーリーだということ。だから誰もが初めて観る物語なのですから、当然説明が必要です。なので、第一回目の序盤は説明が中心になる。しかしそんなことは気にさせないほどに、物語も同時に進行していくのがわかりました。主人公の「仕事ができない夫」がいかに仕事はできない。けれどもそれは人柄の良さの所為である。ということもわからせてくれて、そしてその妻の結婚同期は「仕事ができない」ことは知らずただ単純にその人柄に惹かれたから。このタイトル「ウチの夫は仕事ができない」が表すように、このストーリーの主人公はその夫ではなく、妻が主人公なんだと気づきました。視点は主人公とされている夫が中心ですが、全ての行動は妻へと直結するようになっています。いい人だから話してしまう。彼女はそれに戸惑う。でも単純にいい人だから許す。そんな繰り返しになるのかなと思っていたら、第2回もそうでした。

 このようなパターンが形成されて今後も続いていく。それは良いことだと思うのです。本来コメディというものは一定のパターンで続いていくもの。志村けんの「変なおじさん」もそうです。登場→若いキレイな女性→おじさん近づく→女性に変なことする→悲鳴→どうした?(周りの人)→この人、変なんですう!→変なおじさん?変?そうです私が変なおじさん♪へんなおじっさん♪だから変なおじさんだから変なおじさん→だっふんだ!→破壊的なBGMで全員転げ回る。毎回毎週何年も!…。そのような「お約束」で構成されているものそれが連続ドラマのコメディの正しいところだと考えます。

収集がつかなくなってまいりました。そして更に松岡茉優は、米国ピクサーの「カーズ」最新作の日本語吹き替え版のヒロインの声優に抜擢されたとのこと。それのプロモーションの単独インタビューをたまたまたまたま観てしまったのですが、やはり彼女はおかしいです。この抜擢あたってはオーディションがあったとのこと。「厳しかったでしょう」とインタビュワーの質問に「その時に私は舞台をやっていた、そのせいもあって喉がかっぴらいていたので、かっぴらいていたらか、オーディションでも調子がよくて!受かりました。かっぴらいていたおかけです」「…かっぴらいてましたか」「かっぴらいてました」ドラマでの無垢で天真爛漫な姿は、彼女の演技ではあるのかと思いましたが、このインタビューでの彼女は、ドラマの時となんらかわらない。女はこわいな。と改めて思わせてくれました。

 

長文にお付き合いしてくれてありがとうございます。