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素晴らしかった!がやはりせつない。テレビ朝日「やすらぎの郷3時間スペシャル」

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予告から楽しみにしていた「やすらぎの郷3時間スペシャル」

中居正広の身になる図書館」の中の企画なので、「まさかやすらぎの郷だけで3時間はやらないだろうな」なんて、思っていたのですが、見事に3時間ずっと!やす郷祭りでした!!

冒頭から、あのこの素晴らしい強烈なエピソードを紹介し、それはほんとうにこのドラマの言いたいこと、伝えたいこと、倉本聰の壮大なまでの愚痴!を伝えてもくれました。

「今のテレビをダメにしたのは、テレビ局だ」というセリフをまた聞けるだなんて。

「湾岸テレビの月曜九時のドラマは苦戦しているみたいですねえ」なんてセリフも。

放送禁止になっても仕方がないようなことが、ゴールデンタイムで聴けたということ。よかったです。

その後「身になる図書館」てきな事もはさみつつ、最後は野際陽子さんの追悼番組のようになっていました。

 

僕は、その追悼のところは良かったと思いました。

なぜなら、野際陽子さんが亡くなってすぐに、TBSが追悼番組を放送しました。野際陽子が過去にTBSで出たドラマ、高視聴率のドラマを中心に、当時のエピソードを交えての番組でした。

でも、その時に、「やすらぎの郷」に触れたのは、無くなる直前に撮影をしていた、ということで出てきただけでした。

それだけでした。なぜなら、その時はまだ「やすらぎの郷」は放送されていて、その後にもまだ出てくる予定だったからです。

 

やすらぎの郷」は野際陽子の遺作になった。ということを、改めてわからせてくれた。きちんと、放送したのです。そして、ラストシーンに野際陽子さんが移っていた意味も、教えてくれた。なんでもないような、普通のシーンに感じていたけれども、意味はちゃんとあった、ということも教えてくれたのです。

そして、撮影の裏側でしかわからなかったことも教えてくれた。ほんとうに、死を覚悟して撮影に臨んでいた、ということ。後になって、それはわかってはいても、現場にいた人にしかわからない事もわからせてくれました。

今日の放送は良かったと思うのです。

 

そして、もう一つ大事なこともわからせてくれました。

やすらぎの郷」に出演をしている俳優たちは、今の俳優たちとは全く考え方が違うということです。

冒頭にて、石坂浩二と、過去に付き合っていた加賀まりこと、結婚をしていた浅丘ルリ子と、共演をしていた。ウエディングドレスも着ていた。「それはおかしいのではないか」「どんな気持ちだったのか」という当然かもしれない問いに、当事者の石坂浩二加賀まりこは「別に」という感じで受け流していました。

「脚本に書いてあるからやっただけ」と言っていました。そして加賀まりこもそれに頷いていました。そしてそれに異を唱える俳優たちも、いませんでした。

更に、「やすらぎの郷」の「やすらぎ」の象徴もいえる、石坂浩二ら3人の海岸でのほのぼのトークの場面が、実はCGだった!実際はCGのスクリーンの前で話していた。熱演は、スクリーンの前で海の前ではなかった!

というドラマを観ていた人なら誰でも気づいていたことが、新発見のように扱われて「あういう場面でも、気にしないんですか?」「海がないのに」という問いに、「…別に」と石坂浩二はまた受け流したのです。脚本がそうなっているから、そう演技をした。俳優ってそういうものなんだ、と改めてわからせてくれました。

 

俳優たちがこのようなトーク番組に出ることが、「慣れていない」と見る反応もSNSにはありました。とんでもないです。石坂浩二は、かつてこのよう、ではないけれども、テレビのトーク番組の中心人物ともいえる存在だったのです。他のメンバーもそうです。加賀まりこなんて、一時期は「夜のヒットスタジオ」の司会までしていた。百戦錬磨なのです。どうにしても、年齢は他の人たちの2倍なのです。経験も2倍で場数も2倍。トーク番組もドラマも映画も舞台も、2倍経験しているのです。

 

いつかは終わってしまう、全ては変わりはじめている。やすらぎの郷は実在しないんだ、ということもわからせてもくれました。せつないですね。

とりあえず、野際陽子さん安らかに!