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【上田映劇】さようなら上田映劇!しばしのさようなら!僕の中のひとつの「映劇」が終わりました。

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今日は、ながの県上田市にある、上田映劇に行きました。

「またまた」と書きたいところですが、今日でしばしのお別れになってしまうので、またまたではなく、ある程度の覚悟を持って行きました。

 

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※ちなみに「あさくさ雷門ホール」というのは映画「青天の霹靂」のロケで使われた時のセットです。劇団ひとりが原作の映画です。中も映画のために、内装を変えてそのまま残しているとのことです。

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ここには2階席もあります。今は行くことができませんが「ハリーポッター」の時には2階席まで埋まったこともあるとのことです。その時には市内にシネコンもなかったと思います。踊り場から振り注ぐ光が、きれいだなーと思い、写真をとりました。

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「思い出だ思い出だ」とぶつぶついいながら、写真を録りました。なんだかこみあげるものがありました。うまれて初めてです。映画館に思い入れがあるだなんて。考えもしませんでした。1年前、この地、シネコンで「君の名は。」を観た時は、まさかこんなに映画を観ることになるだなんて、予想もしていなかった。でも、本当は映画をみたくてみたくて仕方がなかったんだと、今は思います。そんな自分に気づきました。

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上田映劇の冬は「寒い」です。僕は寒いのが長野出身なのに苦手なのですが、全く気になりませんでした。「◯席から◯席あたりがあったかいですよ」という貼紙もあり、そのような気遣いが暖かいから、なのかもしれません。これは支配人さま、僕と同じ高校出身とは思えないくらいに、仕事ができる人なんだ、と思いました。同じ高校出身の後輩で、警察官になった双子の弟がいましたが、今は何をやっているんだろう。やまうらくん…。 

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ここまで観て、ここで3月に公開される「デヴィット・リンチ・アートライフ」のポスターを眺め、なんてここに合っているんだろうと改めて思いました。

 

映画館上田映劇の開幕時の模様ですブザアと共にカーテンが開く…そして暗くなり、予告編なしの映画が始まるのです!すてき! #上田映劇#映画館#映画

 

この上映前の様子、レッドカーテンに覆われて、ブザーがなり、黒い幕が開く。まさにデヴィット・リンチの映画を観るためにある映画だと僕は思うのです。だから僕はまたそのためにここにこようと、いうのが今の希望です。

 

いつからか、ここに行くことが、僕の日常になりました。

かつては、ほとんど映画には行かなかった。好きな監督の新作が上映された時くらいでした。

上田映劇で初めてみた映画は「タレンタイム」というマレーシアの映画でした。内容は高校が舞台で、「タレンタイム」というコンクールに出るため、といっても本格的なものだけではなく、オーディションを観る限りはけっこうダラけた感じのもので、ここでリバイバル上映がされて再度みたのですが、改めてみると凄くみんな楽しそう、そしてやはりラフな感じです。日本で「オーディションの映画」があったら、もっと殺伐としてしまうのかな?と思いました。

 

僕は、凄くこの映画に凄く感動しました。

なぜ感動をしたのか、その意味が最近わかるようになりました。

かつて、この街で通っていた高校生活を思い出したからです。音楽で僕はたくさんの人達を交流を持てていたことを、思い出したんだと思います。愛しいあの日々がスクリーンの中で、広がっている。

うらやましいなあ、たのしそうだなあ、と思っていたら、少しだけ小粒の涙が流れたのを覚えています。

maemuki.hatenablog.com

 

そして、今日は「希望のかなた」という映画を観ました。

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上田映劇のオリジナルスタンプです。今日は受付の女性の方が、支配人さまよりも力を入れて、大きな大きなスタンプを頑張って押してくれました!ほんとうに力いっぱい。なので、いつもよりキレイに押せていると感じました。支配人さんごめんなさい!

希望のかなた」は、アキ・カウリスマキ監督の映画です。フィンランド映画、初めて観ますフィンランドの映画。コメディで楽しい映画ですが、白人による有色人種差別なども描かれている映画でした。フィンランドにある大きな問題はそれだけ、なんだなと知りました。

 

ここで他にもイランやハンガリー、ベルギーなど各国の映画を観ることができました。まだ行ったことのない世界の映画も観ることができました。アメリカ、フランスの映画もありました。やはり行ったことがない、けれども、映画というものは、その国の世俗や慣習がよくわかるものだということも学習しました。

 

そして「行ったことがある」景色も、ここで観ることができました。それはひとつだけではありません。

2回目に観た映画は「台北ストーリー」台湾、台北にも何度も行きました。しかしこの映画は80代に撮影公開された映画でした。だけど、日本との違いは感じられませんでした。だから懐かしいなと思いました。

maemuki.hatenablog.com

 

そして3回めに観た映画「夜空はいつでも最高密度の青空だ」は、自分が住んでいた街、新宿と働いていた街、渋谷が主役の映画でした。主人公が「新宿と渋谷どっちが好き?私はどっちも嫌い」と言っていたのを覚えています。もちろん台詞の通りではない、映画でした。ちなみに、僕は今はどちらも好きです。

maemuki.hatenablog.com

 あとは「バンコクナイツ」という映画もみました。僕が一番海外で行ったところです。

歓楽街「タニヤ」の風景が懐かしくて、あと路上の雑然というか雑としかいいようがない露店だらけの街角、なつかしいなあまた行きたいなあシーロムあたりをぶらぶらしたいなあなんて、思いました。

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そしてそしてソフィア・コッポラの「椿姫」これは…僕がローマに旅行をした時に行った「ローマ歌劇場」での撮影でした!これは観た後に上田映劇のポスターに書いてあったのを観て、気づいたのです。あそこに自分が行ったなんて!実際に観たのはバレエでしたが。
maemuki.hatenablog.com

maemuki.hateblo.jp

 

そしてなんといっても、上田市がロケ地となった「エキストランド」これは上田映劇も出てきます。

maemuki.hatenablog.com

 

なんだか凄いなあ〜と思いました。

 

そんな体験ができたこと、本当に良かったです。

僕は毎日、ほんとうにほんとうにつまらなくて、ここを見つけてから、頑張ってでも楽しみでここに通いました。

そして、新しい出会いもありました。支配人さまです。

僕と同じ高校を卒業をした人だった、そして小学校3年生まで名古屋に住んでいたという共通点もありました。

長野に来て、この地にて「知ってる顔」がはじめてできたといっても良いかもしれません。毎週のように顔を合わせて、少しでも話をしていた。

僕は毎日、声を出す、ということが今、なくなっています。仕事は「チャット」での会話だけです。なので、ここで日常に人と話すことがまた加わった、ということも大きいものでした。

 

今日は、最後の最後、彼ともうお一方のスタッフの女性と話しました。もう彼にも何度も話しているようなことを、また言ってしまった自分が、恥ずかしくなりました。しかし彼は人格者です。いつも僕の話を聞いてくれます。

最後、僕は感謝の言葉を伝えました。

上田に20年ぶりに来て、僕のことを誰も知らなくなってしまった。僕は高校生の時は楽しかった記憶しかない、良い思い出の街だったのに。

そんな街で暮らすことは辛かった。いろんな映画を観ることがてきたこと、ここが僕の支えになりました、上田が嫌いにならずに済んだ。ここにまた来る理由を作ってくれた。

同じ高校出身の人と、出会えて嬉しかった。今まで本当にありがとう。そう、話したと思います。僕は、話すことが上手くできなくなったのか、声がうまくだせませんでした。みっともないな、と思いました。泣きそうになっていたからです。が、お二人は僕の話を聞いてくれました。

そして、最後にこれを渡してくれました。

https://www.instagram.com/p/BekFMDQlVBT/

 

映画というものは必ず終わりがあります。どんなに長い映画でも終わる。

そして、人生も終わるのです。でも、僕の人生はまだ続く。

でも、区切りはあります。人には区切りが終わりとなることもある。

 

これを渡された瞬間、僕の中で始まった映画が、終わったような気がしたのです。エンディングテーマが、流れはじめた気がしました。僕の中のひとつの「映劇」が終わった、ということを感じました。

こう思うのは、昨年11月にFacebookの上田映劇のページのレビューにこのような文章を僕は投稿しました。

 · 2017年11月20日

「上田映劇」そのものが、映画そのものであると思っています。
ここで映画を観ること自体が、映画的であるということ。毎度行く度にそう感じています。まるで、自分が映画に出ているかのような気持ちになれる。そんな場所が上田市にあるなんて。
現支配人の方は、映画に精通しておられるだけではなく、映画に関してのアカデミックな教育を受けた方です。そして若いのです。そんな方が、この映画館を切り盛りしている。
素晴らしい事だと思います。そんなところまで映画的だなんて、思ってしまいました。
ここで観られる映画は、希少なものです。レンタルビデオ屋では貸出などしていないものばかりです。ぜひ皆さん足を運んでください。そして映画を観て、ご自身が映画に出ているような気分も、味わってください。
今日は本当にここに行ってよかったと思いました。また後日に行くことも可能でしたが、僕にはまだやらなくてはいけないこと、つまらないことですが、引っ越しの準備があるからです。
この生活を、良い形でこのまま終わらせたい。このままこの街を嫌いなままで、東京に戻ることにならなかった、そうできた。本当に良かった。本当にそうです。人生がハッピーエンディングになるかはわかりませんが、そんな事も含めて、なんて映画的なんだろう、と思いました。
 
終わり