さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


さわやかでまえむきな人間になりたい男が
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阿佐ヶ谷ネクストサンデーの楽しいイベントで「Takkiduda」(タッキドゥーダ)という凄い即興ユニットを発見しました!

takkiduda.com

 

阿佐ヶ谷ネクストサンデーにて「アコースティックとエレクトロニクスの室内楽 28」というイベントを観ました。月曜に東京に引っ越しをして、ずっと休みを取っていたので、この日が僕もまあ冬休みの終わりとなる日でした。

この日は、「自分は天才」というい恥ずかしい日記を書いたことを思い出しながら、実際には天才とは程遠い、自分をひたすら安うりをしようとするような、そんなひどい一日でした。

一日中、街を歩き、やはりにつかれにつかれ、いつものドトールコーヒーショップにいき、スマートフォンにてこのブログの「僕は天才」の記事を、ずっと読み返していました。

それを読みながら、僕はこう思いました。

やはり、僕は天才だとでもしかししかしなのです。まあ、面接だったのですが、自分に自信がないので、うまくいきません。でもしかし自分はブログにて天才天才とのたまうような途方もない自信家でもあるのです。そんなことを、面接で言えたのなら、それらを思うがままにプレゼンテーションができたのなら、どんなに良いことなんだろう!と思うのです。

「・・・天才って哀しいな」と動かない足を引きずりながら、ネクストサンデーに向いました。

 

この日はイベントの内容を見ただけでこれは面白そうだと思い、参加を決めました。阿佐ヶ谷ネクストサンデーには、わざわざ長野からここに来るために東京まで来ていたとことです。そこに行ってすぐ家に帰ってこれるようになったことを実感したかった、というのもありました。

この日は、どのようなアーティストがでるのかなどは、全く知りませんでした。でも、海外のアーティストも参加したり、いろいろと面白そうです。こちらのオーナーの方の見識の深さから、もう信頼済みでした。

当日会場に向かうと、自分が客一人目のようでした。「今日は誰を目的に来ましたか」と入り口で聞かれ「特にないです」というと、びっくりされていたようでした。

 

https://www.instagram.com/p/Be8JCJ4lYMf/

休み東京生活最初の締めめくりは阿佐ヶ谷ネクストサンデーです!今日は実験的なイベントとのことですたのしみー#ネクストサンデー#ライブ

この画像を見ただけで、普通のライブイベントとは大きくかけ離れていることはわかると思います。しかしこれはまだ序の口です。「普通のライブイベント」とは、自分がしもきたざわやしぶやしんじゅく等で出ていた、あのそのギターポップてきなあのその的なイベントです。男女がメンバーにかならずいるバンド、下手くそで聴いていられないくそバンドがだらだら決められた曲をギターでダラララダララコードはCFG!みたいなのが延々と続く、そんなイベントのことです。・・・ごめんなさい…。

出演は下記のかたたちでした

出演:
Yawning
Re-Drum (from Russia)
sakurako araki
B°TONG (from Sweden)
Takkiduda

ほとんどの方が、テーブルにMac Bookを置き、そしてエフェクターやミキサーを用いて、そして、小さな楽器なども活用し、パフォーマンスをしていました。楽器はキーボードやピアノ弾き語りのひとなど、一部だけ、です。そして打ち込みだけではなく、全てが生で統制をされている音楽でした。

ノイズのような、風の音のような、地の音のような音が常にながれ、時にはループが音楽を支配する。このような音楽をライブで聴いたこと。が、過去にあったのを思い出しました。

僕が対バンをした「メルツバウ」というユニット、個人ユニットです。ノイズミュージック界ではかなり有名な人でした。そんな人と、同じライブに出たなんて。おかしいですよね。「しぶやけい」だとのたまっているのに。でも確かに共演しました。オールナイト、渋谷Deseoでのイベントでした。更にその日は、「ギターポップのイベント」にユニットでの出演でかけもち、の夜でした!その会場は渋谷O-NESTでした!微妙に遠いと思うのですが…若かったなあ〜そして楽しかった。そして「メルツバウ」のライブも強烈でした。

が、この日に聴いた音楽とは似て非なるものでした。こちらの方が、聴きやすくノイズミュージックではありませんでした。アンビエントともいえるでしょう。エイフェックス・ツインアンビエントワークスのアルバムをよく聴いていたので、それを思い出しました。

ここまでの皆さんの音楽を聴いていて、音楽ってこんなに自由なんだ、音楽の主役は音そのものなんだ、と気づきました。言葉や、声だけが主役の世界ではない、そんな世界を間近に感じられたことは、収穫でした!

そしてこのような音楽にも音楽の3大要素は存在するんだ、と思いました。メロディ、リズム、ハーモニー。楽器を使っていなくても、ここには存在する、と感じました。

 

そして、最後に登場したのが、「Takkiduda」です。結論から言いますと、僕は…

凄く、感動しました!!!!!もうひとつ!!!更に!

明らかに、ちょっと見た目がおかしい3人のグループでした。男女2人が向かい合い、やはりMac Bookを囲み、エフェクターとキーボード、その他よくわからない楽器などをセッティングをして、最初に女性の方がこう言ったのです。

「今日、これから私達が演奏する曲は、全て即興演奏です。今日この場所だけでしか聴けない音楽、となります。今日だけの音楽を楽しんでください」そして英語でもその事を言いました。

この日のお客さまは多くはないけれども、外国人の方が多い、日本の他のバンドとは、明らかに客層が違いました。僕の前には、大きな体格の白人男性が座っていました。好きなように過ごしていました。時としてアクビをしたり、ビールを飲んだり。好きな感じで好きなように過ごしている、ように見えました。それはここ阿佐ヶ谷ネクストサンデーが持つハコの所以もあるかもしれないです。なんとなく日本っぽくない、今の日本っぽくないのです。

話がそれました!

「Takkiduda」の音楽には、驚くべきでも普通のことがありました。それは「即興演奏なのにちゃんと音楽になっている」ということでした。

そうです。即興演奏というものを人に聞かせようとすると難しいのです。好き勝手にやることはできる。それは一人だった許されるのですが、彼らは2人で音を出してました。

なので、それぞれに信頼が必要なのです。そして経験もいる。それぞれの出す音に饗応をして呼応をする。そしてそれには波がある。ありました。なので時間をきにせずに聴くことができました。

そしてもう1人のメンバー。いきなりずっと座ってじっとしていて、何をしているんだろう?と思いましたが、何もしていませんでした!!そして、何か動きはじめました…何を動いているんだろうと思いましたが…何を目的にもしていない動きでした!そうです。感情のままのパフォーマンスなんだろうと思います!時折、男性の演奏者の方の演奏を妨害までしていました!わけがわからないのですが、演奏者も全く動じていませんでした!!僕はもう面白くて面白くて。「ダンサーなのかな」なんて思っていましたが、そうではありませんでした。踊りなんかではありません。でも動いていることは確かでした!

そして男性の方が抱えていたギターを弾き始めました。激しい轟音が響き渡ります。ああこれおで終わりなのかなと思いました。そしてこの時が轟音ギターの最初で最後の出番でした。この手のバンドはつねにギターの轟音がずっと鳴っていて「もういいよ」いつも思っていたのですが、この日は最後に効果的に使っていました!すごい!

そして最後は自然に落音が落ちていき、そして合図で終了しました。くどい終わり方、マイブラッディバレンタインのライブを意識したようなノイズ大会などはしなくて、爽快でした。

 

僕は終わった後に「よよし話しかけようかんそうを」なんて思っていて、女性の方がプロジェクタ(会場にお花の模様?を映していました)を撤収していた時、他の男性の方が「すごかったです(;´Д`)」みたいに話しかけていたので、負けずに僕もと思い話しかけました!「すすごかったよかったです(‘д‘)」と話しかけて、感じよく対応をしていただき「フライヤーとかありますか(;´Д`)」ときいたら、フライヤー、というか名刺代わりてきなカードをもらいました。

それを一目みて、僕は…興奮しました!これです。

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ここのセンス!すごくないですか?「こ、これは…」と思わず言葉をなくしてしまいましたが、その後も一方的にこれまでここ↑に書いたようなことを話しかけました!

そして男性の方とも話してここ↑に書いたようなことをまた話しました!

そして謎のパフォーマンス担当の方とも!彼は「電気グルーヴでいうピエール瀧」という認識で一致しました!自由!パフォーマンス!!

 

このグループはほんとうに力があると思います。現にこの日の主役は彼らたちでした。一番に大きな反応があったと思います。

そして彼らはもう3年半試行錯誤をしてやってきたということ。やはり努力をここまでしてきたということも知りました。すごいです。

 

今の日本のバンドというものに、僕は絶望をしていました。まともに感じているのはゲスの極み乙女。くらいというまさしくゲスな状況です…が!このような新しい感性のひとたちもいるということがあったことはよかったです!そしてネクストサンデーのオーナーさんともその後に「彼らはすごいね」と話をしました。

でも、僕はそこでもいいました「僕もすごいんですよここにでますね!」と言いました!負けてられないのです!

僕は東京に帰ってきてほんとうによかったとこの日、思えました!仕事はくそですが、音楽をやるためだけ!に頑張るのです!

そして自分が天才だと…おまえらにも!わからせてやるので!す!ちくしょーー(T_T)

 

おわり!