さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


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LUNA SEA「ROSIER」の歌詞が「今の自分のヴィジュアル系に対する思いそのまま」だと気づいた件


Luna Sea -- Rosier

数ヶ月前のNHK「SONGS」にLUNA SEAが出演した時に「ROSIER」が演奏されました。LUNA SEAといえばこの曲が代表曲になったんだなと改めて気づきました。そして、彼らは「代表曲は作りたくない」という発言をインタビューでしていた時期もあったなーと思い返したりしました。それは「IMAGE」がリリースされた後のインタビューだったと思います。

「ROSIER」は、僕のバンドリスナーヒストリーにおいて大きな物になりました。以前にも記しましたが、高校1年生の5月にメジャーデビューをして、アルバム「IMAGE」を新しいクラスメイトに聴かせたところ「パットしないね」「売れないよ」なんて言われてしまったのです。しかし、その後「ROSIER」「TRUE BLUE」がリリースされた時に、全校がLUNA SEAに熱狂をするようになりました。誰かが教室に置かれたラジカセから「ROSIER」「TRUE BLUE」が流れてきたのを窓の外に聴こえてきた瞬間に、こみ上げるものがありました。

 

中学校の時にクラスの誰も知らなかったバンドが、高校生の時に、このようになった、みんなが知っているバンドになったんだ、という経験をした。「ヴィジュアル系」というものの始まりは、僕はここからだったんだと思います。それは個人的にです。当時の「X」の存在はとても大きくて、ここを超えられないのかなという風潮があったように思います。しかしLUNA SEAは全く別の所から、自分達の位置を築き、違う所からそこに迫っていきました。別にXのようでなくても良い、この系統のバンドはそこで認められることもある、という、新しいバンドの価値観を生みだしたのだと思います。

それからもう20年以上も経ちました。

 

「SONGS」で「ROSIER」を聴いた時は「ヴィジュアル系に終わりを感じて…」記事が炎上をして、叩かれて、それで落ち込んだ・・ということはなかったのですが。僕にとってヴィジュアル系って何だろう、今の自分はどんな気持ちになっているんだろう、そうずっと感じていて、こう思いました。

 

 「ROSIER」の歌詞は「今の自分のヴィジュアル系に対する思い」そのままだと思ってしまいました。実際にどう感じたのか、歌詞と合わせてみました。

 

これは僕の個人的な思い、それだけです。長い年月を経た上で、うざいですが、申し伝えておきます。

 

 

輝く事さえ忘れた街は
ネオンの洪水 夢遊病の群れ

輝かなくなったシーンの中、きらびやかな、既視感ばかりの奇抜な格好=ネオンの洪水と、夢という言葉に酔いしれた病の人達に、僕は囲まれてしまっている。

腐った野望の吹き溜まり中
見上げた夜空を切り刻んでいたビル   

変化の無く、流れの無い淀んだ腐りきった野望の吹き溜まりがあふれる中で、僕はいつまでも、そこに佇む者たちの中で、佇んでいた。

 

夢の無い この世界

 

夢の無い この世界

 

輝く星さえ見えない都会で
夜空に終りを探し求めて

 

 何も希望が無くなってしまった、現状に終わりとある種の答えを見出そうとしていた

 

この夜にかざした細い指先
答えを探し求めている 

 

自分になりに、何かをやろうとした結果、それは「細い」ものとなってしまった。どうしたらいいのだろうか。

 

揺れて揺れて今心が 何も信じられないまま
咲いていたのは my rosy heart
揺れて揺れてこの世界で 愛することも出来ぬまま
哀しい程 鮮やかな 花弁の様に

 

何も信じられないものだけの中、過去だけが美しく見えてしまう。そこには「僕の愛しい心〜my rosy heart」も見えてしまった。だけどまだ揺れて揺れているけど、それらを愛することもできない。そんな気持ちを花びらのように思いたいけど。哀しい。

 

ROSIER 愛したキミには
ROSIER 近づけない
ROSIER 抱き締められない

 

 もうそこには誰も近づけないし、同じような気持ちにもなれない。好きになれない。それでよいのだろうか。僕の愛しい心も、消えていきそうな、花びらのように散ってしまうのだろうか。

 

By the time I knew.I was born
Reason or quest,not being told

それ(ヴィジュアル系バンドという言葉)を知った時、僕はそんな言葉を知らなかったのに、知っていることになってしまった。

What do I do,What should I take

 どうしたらいいんだろう、さっぱりわからなかった

Words “God Only Knows”won't work for me

そんな言葉を誰が付けたのかわからないのに、それに従わなくてはいけないのか

Nothing starts Nothing ends in this city

始まってもいない、終わってもいないこのシーンで

Exists only sever lonesome and cruel reality

真実であるのは、孤独であり、厳しいリアリティだけになった

But still search for light 

でも、僕は光を探し続ける

I am the trigger,I choose my final way

Whether I bloom or fall,is up to me

もう、花も咲かないここにはいられない。

そのために、自らの「ある意味の死」を選ぶのだろうか。

ROSIER 愛したキミには
ROSIER 近づけない
ROSIER 抱き締められない

ROSIER 愛したキミには
ROSIER 近づけない
ROSIER 抱き締められない

 

ROSIER 自分さえも

 

終わり