「おまえは頭を切ったのか」
「ああ。切ったのさ。レイチェル、東には金のスプーンがそれを盛り、西にはオン・ザ・マインドの騎士が生きながらえるのさ。」
「グロントホールドよ。君はとうとうきちがいになってしまったのか。君の発する言葉は意味不明だ」
「私の中の金のスプーン、オンザマインドの騎士、2つは同じ青空の中の点描としてかつては存在していた。意識の中。濃い灰色で。ある暫定的な用紙にそれは叩きつけられていた。しかしその点描の狂おしき繰り返しの結果、点描はあくまで〔初期における段階の一部〕になったのさ。具現化。具体化。金のスプーンそしてオンザマインド・ナイト・。具現化すなわち結果だ。わかるかい」
「おお。グロントホールド。さっぱりわからない。君の中のカオス、私の中の困惑」
「息継ぎはやめろ!レイチェル」
「すまなかった。金のスプーン。君の中の金のスプーン」
「おっと。レイチェルの中のスプーンと私の中のスプーンは違う」
「わかるさグロントホールド。君の中のスプーンは点描から具現化して、何かが盛られているんだろう」
「そうさレイチェル。しかし君の言葉は軽いな。君のうわくちびるとしたくちびるの間の空気は軽い。そうさ軽い」
「失礼なグロンドホールドよ。おまえの中のスプーン。それに盛られている何かの山の形。なだらかな斜面の上部の結果の頂点。それがおまえか」
「レイチェル。君は素晴らしい。その言葉より発せられる混沌。君は本当に素晴らしい。しかし邪魔だ。それは点描と違う結果を導きだす。邪魔だ!私における結果は君の結論とは違うのだ!」
「グロンドホールド!その斜面に上る人物。抽象的表情!オンザマインドの騎士‥」
「嗚呼!神よ!」
「現れる甲冑の腕より、それは撒き散らす。点描の意識より星の彼方へ。夜は夜を下り、朝は拒まれ、涙はとめどなく溢れ出す」
「おお!おお!レイチェル!君の導き出し繋がりが私の中の私を塗り替える!意識に紫の困惑を!朦朧のしじまに点描たる砂の波紋を!」
「いよいよそのときが来た!」
という理由で髪を切りました。しかも坊主です。