さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


さわやかでまえむきな人間になりたい男が
好きな「文化」を語る。
そんなブログです。from 2004yaer。

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選択された未来は明るい! 安室奈美恵「Past<Future」

誰もが探して 欲しがっているもの
「それ」はいつかの 未来にあると
僕も皆も 思い込んでいるよね
なのにねまさか過去にあるだなんて
一体どれ程の人間(ヒト)気付けるだろう
予想もつかない


確かにひとつの時代が終わるのを
僕はこの目で見たよ
だけど次が自分の番だって事は
知りたくなかったんだ

この悲観を達観したような、冷たく落ち込んでしまうような歌詞。。。
前衛的フォークシンガーとか、それともお病気系女性シンガーソングライターの曲でしょうか。。。


これは国民的大スター浜崎あゆみが、2000年、つまり本当の「国民的大スター」だったあの頃に出した「Duty」というアルバムの中の、インストを挟んで1曲目のタイトルトラック「Duty」の歌詞の一部です。
国民的大スターといったら、国民の希望の象徴であり、模範といっても過言ではありません。
押しも押されぬ頂点にいたあの時期に、こーんな事をアルバムの中でのたまってるのですからすごい。
「確かにひとつの時代が終わるのを僕は〜」のところはサビです。何の時代を、その目で見たのかは、あの頃を生きている日人だったら、すぐに思いつくのではないでしょうか。
そう。小室ファミリーです。90年代中盤から全盛期を誇った彼らの勢力が急速に萎み始め、2000年頃には目もあてられない状況に。
同じavax界隈にいた浜崎あゆみは、他人事でありながら「時代が終わる」のをまさしく目の当たりにし、その凄まじい光景に「次は自分だ」と予感したのでしょう。
こんな歌詞をズンズンキンキンの大げさな打ち込みサウンドにのせて、不吉なマイナーコードのメロディをあの声で歌われると、なんともいえない焦燥と悦楽に浸れる名曲です。
浜崎あゆみについてはまた別に語りたい!


その「終わった」と定義された渦の中に、一人の大スターがいました。その名は安室奈美恵
確かに一瞬、彼女は終わったかに思えましたが、SUITE CHICへの参加をきっかけとして、新しい世界に挑戦し続け、今日再びTOPへ辿りきました。
超ハイクオリティなアルバムを出し続け、地道なライブ活動を重ねて、今年出したベスト盤で、今度は誰のお仕着せでもなく、タイアップのお陰でも時代に押されたわけでもなく、再び頂点に立ちました。その道程はここで説明しなくてもいいでしょう。



先日リリースされた新しいアルバムのタイトルは「Past