さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


さわやかでまえむきな人間になりたい男が
好きな「文化」を語る。
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音楽雑誌のメンバー募集をよく読んでいました。
「メンバー募集」といえば、ジャンル問わずネタにされているのは「Vo以外全部募集」って奴ですな。
でもヴィジュアル系はもっとそんなもんで済まされない、もっと切実な募集が多かった気がします。

「Vo以外のパート募集。絶対Dir超える。伝説作る。その覚悟あるプロ志向求む。半端はいらない。華のあるヴィジュアル重視の奴で、勿論音も重視。初心者不可。当方初心者だけど声には自信あり。作曲できれば◎。こちらは作詞済み100個作品あり。

みたいなのがウヨウヨしていて、その気合の入りっぷりにいつも雑誌を持つ手が震えてました。
そしてよく見かけるのが、女性によるメンバー募集。


そもそも、ジャンルを問わず「女性バンド」が少ないのが、淋しいなあといつも感じてるんです。
例えばクラシック界は男女別け隔てなく、混在しているのに、ロック系に限らず女性がギター弾いたりとかベース弾いたりドラムとか、そんなにいないですよね〜 ましてや女性だけのバンドは結構少ない。。。
楽器を弾く女性の絶対数が少ないのかな?
自分は過去に「偽渋谷系〜インディーポップ系」で一時期バンド活動をしてましたけど
そのジャンルは男女別け隔てなく存在してましたね。
音楽には性別は関係ない!と思ってるので、女性バンドの地位が高まればよいと思ってるんです。 


まあ。。。ただし「ヴィジュアル系」となると事情が違ってきますよね。
ヴィジュアル系」の重要なアイデンティティのひとつは「男が化粧をする!」ってことですからね。女性が化粧したら、、、普通ですね。。。
ファン層も82.5%(自分の勝手な憶測)が女性ですし。
でも世の中には宝塚的なものもありますから、女性が演じるものに、女性が惹かれないということは無いと思うのです。
宝塚の魅力は「女性が男性を演じることによって、より理想の男性像に近づく」みたいな事を言われますよね。
その理論を当てはめれば、女性によるヴィジュアル系が出てきてもいいかな?と思ってたんです


もちろん昔から活動をしているバンドはあったのですが、、、パッと思い出して、、、
GARGOYLEのレーベルにいた「さくLaさく」とか、ちょっと古すぎだなw
あとはMARY☆RUE(Pleurのドラムのキョンちゃんがやっていたバンド)とかありましたね。
他、階段ライト(結構好きでした!)とかDANGER★GANGとかいたけど
やっぱり本命は最近ノリにのっているexist†traceですね!

実際、女性によるヴィジュアル系バンドって大変だと思うんですよ。
前に2ちゃんねるで「女盤を語ろう」をみたいなスレが立ってたのですが、、、
まあその内容のひどいことひどいこと。
どこどこのギターはヤリ×ンで、狙いで、整形でどうこう、みたいな。
妬み、嫉み、恨みの華ざかりの咲きまくり!ヴォーい\(^o^)/
まあ、僕は上に姉がいて、下に妹がいて、中高と女子ばかりの吹奏楽部で、大学もピアノ専攻でほとんど女子、という環境で育ってきたので「まあ女性って大体こういうものかな」と少しはわかっていたけど、ほんとコワイ世界!
しかし、そのスレはバンドで活動してる女性の方も書き込みをしていて、厳しい環境ながらも必死に頑張ろう!と励ましあう書き込みもあったりして、胸が熱くなりました。素晴らしいなあ。


そんな厳しすぎる環境の中、実力をつけて這い上がってきたexist†trace!!スゴイ!!!
最初は「Judea」って曲のPVを見たのですが、正直「あらバンギャ様発見!」って感じで、特に気に留めてませんでした。
おいおい、今時「」かよ ってのはあったんですけど。。。

しかし、2009年に事務所を移籍して(移籍前はおなじみ?のSequence Records)出した2枚のミニアルバムを聴くと、その成長ぶりにビックリしたんです。

VANGUARD-of the muses-

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Ambivalent Symphony(DVD付)

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この頃から、メディア露出も多くなりました。
CDもクオリティが高いし、結構事務所が良いところなのかな?と気になって事務所のMonster's,incってどんなとこかなと、探りを入れたんです。
ここはメリーの元事務所のスタッフ(今、メリーは天下のFREE WILLに移籍しました)が始めた事務所なんですね~。
更にこの事務所、(確証の無い情報で、はっきりとはいえないのですが)元々キリトの所属レーベルとして始まって、今はJとか大友康平(謎)とか杉本善徳とかが所属している株式会社blowgrowの系列の会社っぽいですね。本当だとしたら、良い事務所ですね~


もともとメリーってBARKSによく出ていたというか、かなり推されてたという印象なのですが
exist†traceもよくBARKSに出てますね。実際僕もmixiに配信されたBARKSの記事でexist†traceを再認識しました。


http://www.barks.jp/artist/?id=2000154203&m=news

■ドキッ!?女だらけのヴィジュアル系exist†traceの“男前”っぷり
http://www.barks.jp/news/?id=1000047772
■男前すぎる女だらけのヴィジュアル系exist†traceの肉声
http://www.barks.jp/news/?id=1000048839
■女だらけのヴィジュアル系exist†traceの激的男前な新ヴィジュアル
http://www.barks.jp/news/?id=1000050133
■禁断の三角関係?exist†trace、新曲PVで首すじペロリ
http://www.barks.jp/news/?id=1000053287
■女だらけのヴィジュアル系exist†traceが1日店長としておもてなし
http://www.barks.jp/news/?id=1000054333
■平成の世に現われた男装の麗人exist†traceのライヴ映像解禁
http://www.barks.jp/news/?id=1000061521
■“抱かれたいほど男前”な女だらけのV系exist†traceの最新ヴィジュアルと音源を公開
http://www.barks.jp/news/?id=1000064703

うーんBARKSに対して、特になんとも思うところは無いのですが、この漂うオヤジ臭はなんなんですかね?
僕もオヤジなので、加齢臭には敏感ですよ><
なんか日刊ゲンダイみたい
まあ「売りどころ」がはっきりしてるので、そこを全面に出してるのはよくわかるのですが
ちょっと下品で好きませんねえ。


そんな下品見出しに似合わずexist†traceのコンセプトは
「存在の痕跡」で、音楽を通じて生きる意味を問う、とのこと。カッコいいじゃないですか!この硬派なこと!
みんなで歌えて笑顔を共有したい♪とかお遊戯ぽっくりぽんぽこ隊みたいな男のバンドは見習うべき!腹を切って詫びるべき!ジーザス!


音楽性は、ヘヴィでミディアムテンポな、割と「今風」な音ですね。
メロディは繊細ですが、サウンドは力強く、求心力があります。
あと、全曲をなにかモノトーンで哀しい雰囲気が漂っているのが魅力だと思います。
ヴォーカルのジョウさんは僕が「バンギャ発見」した頃に比べると、とても上手くなっていて、その頃は「男ボーカルごっこ」の印象があったのですが、今は中性的な雰囲気で声も伸びやかになってます。歌唱力が上がりました。しかし、まだまだ伸びしろを感じさせますね。
バンドの演奏は手堅いといった感じ。もう少し遊びというか、テクニックひけらかし系があってもいいかも。


僕のおすすめはこの曲。

疾走感があって、何かに急き立てられるように走っていながらも
何かの「終わり」を冷静に見つめているような曲だと感じました。
ちょっと懐かしい感じもしますね。個人的にRentrer en soiの中期の曲を思い出します。
他に「オルレアンの少女」「forward」とか。
あとミディアムの「海の雫」もいいですね

激しい曲もいいですけど、しっとり泣き系がこのバンドの十八番だと思います。
キレイなメロディで、こういう曲調の方がボーカルの方の声に合っているような気がします。

いちおうPVもあるんですけど

個人的に、このバンドのPVになっている推し曲系は好きじゃないですね。
なんかこう、メロディがワンパターンというか、「どう?広がりあるでしょ?サビで広がったでしょ?」みたいなのが見えるんです。
そんなに広がらなくてもいいのに。。。と思います。
新曲の「KNIFE」も個人的にはあまり好きになれず。。。。
ナイフといえばLa'Muleの劇的名曲「ナイフ」のように、あっさりメロディだけど盛り上がるみたいな感じもアリだと思うので、大変恐縮ですが、ご検討を頂ければ幸甚に存じます。


やはり女性云々が全面に来てしまうのは、本人達にとっては不本意なはず。。。
僕は普通にバンドとして評価しますよ!というわけで頑張れexist†trace!!!!