「カリーナノッテ」feat.コピンク
この曲はハロヲタに絶賛されていて「またそんなこと大したことないんでしょ」と思って聴いてみたら、あまりに良すぎて何かの間違いかと思った。
コピンクは静岡朝日テレビの「ピンクス」の主題歌を歌う、当時ハロプロ研究生で、現Juice=Juiceの宮本佳林のユニット、ユニットといってもソロユニットで、「カリーナノッテ」はこのソロユニットを代表する曲。
- 作詞:児玉 雨子 作曲:依田伸隆(10gauge)
と、その当時は聴いたことのないメンツ。それもその筈、作詞の児玉さんはこの曲が作詞家デビューとのこと。依田さんは情報を漁ってない。ごめんなさい><
このメンツだし、いわゆる「ハロープロジェクト」ではない。色々な経緯を経て出たらしいが、静岡朝日テレビも見られないし、正直よくわからないのだ。
しかし、この曲は自分に取っては他には替えられないレベルの名曲だ。
西新宿のVELOCEで、一人「カリーナノッテ」を聴く
ある時期、恥ずかしい話だけど自分は新宿西口にあるハローワークに通っていた。
ハローワークに行く前、行った後、または行く前と行った後も足繁く、新宿ガードの近くの青梅街道の入り口にあるVELOCEに通っていた。
「この先どうなるんだろう」なんて、考えるには最適な場所。新宿だからやはり人はいつでもいて、騒音がうるさい。なのでイヤフォンで音楽を聴く。その時なんとなく聴いたのがコピンクの「カリーナノッテ」だった。
僕好みのストリングスの効いた、スピード感のある、とにかく明るい雰囲気の曲。
キラキラ光る街駆け抜けて
ときめく想いを夢を胸に込めて
カリーナノッテ 歌詞
極上のサウンドに載せて、宮本佳林ちゃんが透き通った想いを声に具現化したかのように歌う。ピンクのキラキラしたものが僕に降り注ぐ。
「やめて」
僕はそれを避けようとした。でもイヤフォンからは相変わらずピンクのキラキラが降り注ぐ。
なんて私ならもっともっと
できるでしょ
なんていう何てことの無い歌詞がこの時は凄く刺さった。
歌詞は女の子の愛と夢を描いたものだ。眩しい。対比したおじさんの絶望と失望がリアルに映し出される。
忘れたもの、失ったもの、手に入れられなかったものが、ピンクのキラキラと溶け合って、一緒にキラキラと輝きだしたような気がした。
気が付くと涙が出て止まらなかった。周りには幸い誰もいなかったし、声は出なかった。VELOCEの紙ナプキンで僕はそれを拭いた。
とにかくこの曲は僕の中でアイドル史上ナンバーワンソング!
最近、特に思うのだが、この「カリーナノッテ」は
作詞
作曲
編曲
演奏(ギター、ベース、ドラム、キーボード、ストリングス、その他打ち込み全て)
ミックスや録音
そして歌!
全てが完璧!歴代アイドルソングでナンバーワンだと思う。
「そんなの人によるじゃん」と思うかもしれないけど、あくまで僕の中でなので。
60年代、70年代、80年代、90年代、それ以降も色々なアイドルソングを聴いてきたつもりだけど、この曲に匹敵する曲はなかなか無い。
このまま埋もれてしまうの?
この曲にウィークポイントがあるとすれば、そのリリース体制。静岡朝日テレビの情報番組、というタイアップは仕方ないとしても、おそらく静岡県民以外はあまり観ていないと思われる番組に「コピンクスfeatコピンク」とかよくわからない名義。
CDも出ているけど、インディーズ…。
こんな名曲をほっておくなんて。当時の宮本佳林ちゃんを普通にハロプロから、この曲でデビューさせるべきだった。これは今はもうタブーに近い。でも曲はピンクのキラキラを僕に今日も発光し続ける。ありがとう。コピンク。