タイトルは「くちづけ」の広告(たぶん)「BAISER、この春の新色」をパクリました!パクリって嫌ですよね!!!!
気が付くとHDにリリースされた大体の曲が入っていたBAISER
なぜこのバンドがこんなに好きなのか、自分でもわからない。でも何となく聴いてみると、やっぱりイイと思う。歴代のヴィジュアル系バンドと比べてそこまでも良いとも思えない。でも、でも、でもやっぱりベーゼが好き!
BAISERは91年結成、2000年に解散。典型的な「90年代のヴィジュアル系バンド」であるが、91年の頃は「ヴィジュアル系」という言葉はまだあまり定着してなかった。っていうか無かったかも。しかし彼らのルックス、音楽性、全てが「ヴィジュアル系」
先取りしてた、とかお手本になったとか、そういうオーラはあんまり無いけどw結果的に先取りになってたことは確か!
元祖?「ボーカル以外全員脱退」バンド
結成以降、メンバーチェンジを繰り返してきたBAISER。中心人物はボーカルの紫(YUKARI)ゆかりんです!ゆかりん大好き!。97年に傑作アルバム「ASH」をリリース後、メンバー4人が脱退。誰が残ってるの?もちろんゆかりんです。「むらさき」ではありません!世界の常識!ボーカルがムラサキってそりゃDETH LA BEAU DE MODEだろ!マイナー過ぎる!VKDBどころかグラスレにも単独ページが無い!
そして、その後4人を入れ替えて以下のメンバーで、ティアーズ音楽事務所から再デビューです! あら…ヴィジュアル系の定番「ボーカル以外全員脱退」の元祖はBAISER、ていうかゆかりん?ほんとゆかりんって最高!
BAISERは新加入メンバーそのままで解散まで活動します!メンバー詳細はネ申サイトGlass Thread(グラスレ)様をご参考ください!
ちなみに「BAISER」の意味はフランス語で「接吻」おおフランス!素敵です。
BAISERの音楽的特徴「ボワっとフワッと王道系」
「BAISERのどこかいいの?」って前に聴かれたことあるんです。BAISERのどこがいいかなんて普段考えたことが無かった。「うー・・・んゆかりん!ゆかりん!」やっぱりゆかりんはボーカルだし、殆どの曲の作詞作曲してるし、ルックスも可愛い。
「でも声、変じゃない?歌微妙 私の友達も言ってたよ」明らかにムッとした顔になった僕をフォローするように「でもさボーカルの人、キレイだよね、ああいう髪型とか憧れる」とか宣う。
確かにゆかりんのボーカルを初めて聴いた時、「うわ、素人じゃん」と思いました。
でも、だんだん慣れてきて「ASH」の頃にはすっかり好きになりました。メンバー脱退後はしばらく微妙だったけど、少しづつ進化を見せて最後は・・・これはまた後で。
とにかくゆかりんの「ボワっ」としてるのに「フワっと」している変なボーカルが最高なんです。一度聴いたらやめられない!他にこんなボーカルいないから。っていうかこんな声の人はボーカルやらないから!最近そういうのが少ない!BAISERと同期?のLAREINEもそうでした。でもボーカルが名曲ばかり作るのも同じ!LAREINE最高!
音楽的には典型的なヴィジュアル系サウンド。でも実はメンバーはインダストリアルが好きで、イベントでNine Inch Nailsのカバーをやったりしていた。音源にもその破片が見えている。
アルバム&シングル持ってる物をレビュー
1stアルバム「接吻」(94年6月)
初聴で「このCD(1stアルバム『接吻』)外した」と思っちゃいました。とにかくヘタクソ!演奏も録音もひどい!「ASH」リリース時のインタビューで本人たちが「あれはヒドイ」とかボロクソに言ってました。ライブハウスの人に「どうしちゃったの?」って言われたらしい。ひどいw でも、その言葉にも納得する。
でも、久しぶりに通して聴いたら、結構良い!もうコテコテのヴィジュアル系!やっぱりヴィジュアル系の元祖はBAISERかなって。今こんなバンドいたら、ファンになるのに。
全曲最高ですが、メロディアスさはやはり全曲共通!この曲だけはiPhoneに入れてきいていた暴れ曲「発狂」は好き…元祖発狂系?それは黒夢か…演奏、歌ともに発狂してます。ドラムは打ち込みなので、発狂さは抑えられてますね。(★★★)
2ndアルバム「ASH」(97年3月リリース)
このジャケは再発盤。割りと短い間隔でリリースされたアルバム。初めて聴いた時は「やっぱりこのバンド微妙だな」って思ったんだけど、段々慣れてきて、好きになって、今では「名盤」という言葉にも納得できる初期のヴィジュアル系を代表する1枚だと思います。
1曲め「Fall」ノイズ?シューゲイザー?出だしはオルゴールでエリック・サティの「ジムペティ第1番」が流れる。単にMIDIのを流してるんじゃなくて、オルゴールを回す音や、「カチャカチャ」というノイズも入っていて、メロディもオルゴールっぽく揺れていて、カッコイイ!その後は狂おしいギターノイズをバックにゆかりんが語ります。ゆかりんって語りの時は声が変わる!カッコイイ。歌は以下略
続く「Dye」は狂ったギターリフがスピーディーに炸裂するメロディアスな曲!
「あなたを亡くした…悲しみの中で…気が‥‥気が…触れる…」
こんな感じの歌詞。全部に「…」がついてるの新しい!なんか歌詞も素人ぽいなんて一瞬思ったけど、今となってはこれが最高!
4曲め「Metamorphosis」はゆかりん作曲の、どことなくインダストリアルの影響を感じされる佳曲。うーん良いですね。このアルバム音が良い。メンバーもノイズや効果音、全体的に音にこだわったとのこと。インタビュワーさんに「曲は?」と突っ込まれてメンバー「・・・」ていうのがワロタ。
5曲め「Mechanixx」謎のクレジット。カバーなのかな?詳しい人詳細希望。完全にMinistryやNine Inch Nailsからの影響丸出しの打ち込みギター曲。サビ?の「Mechanixx!」って叫ぶところ「目蒲線!埼京線!目蒲線!ヲイヲイヲイヲイ」って聴こえません?空耳!タモリ倶楽部に投稿しようかな。
8曲目「狂人日記」はミディアムテンポに狂気を歌い上げるゆかり様。「今夜また あなたに会える 血まみれのあなたに」なんていう語りがイントロに。エンディングでも「おかしいのは・・・!私!アハハハウヘヘハハ」とかすっかり発狂モード。ゆかりんってホント語りが上手いね。語りが上手いボーカルって歌うと微妙ってのもヴィジュアル系にありがち。語りも歌もヘタクソなのもいたけどね!(でz以下略)
9曲め「Slay」出ました発狂系の短い曲!勢い一発!かと思いきやBメロで一瞬メロデアスになるんですよ。さすがヴィジュアル系
11曲め、ラストの「Rebirth」この曲良い曲ですが、これよりこの「ASH」の曲を映像化した「PICTURES -VICE STYLE-」に入ってるバージョンがめちゃくちゃカッコイイんですよ!
このビデオ、普通にインディーズでリリースされたのに、Amazonにもデータがなく、VKDBにもグラスレにも載ってない!
昔買った(高かった‥)のにもうビデオが無いこともあり、消えてしまった。「Dye」のPV、超カッコイイんですよ!
「俺のヴィジュアル道(笑)」さんの記事が参考になります!素晴らしい〜!
というわけで一応初の「フル・アルバム」ですが、そういう括りはいいかなって。あえて「セカンドアルバム」と言わせていただきます。まだ魅力は全開、とは行かないですが、その萌芽が見え始めたと言えるでしょう。秀作。(★★★☆)
その後「Fleur de fleurir」という昔のデモテープを纏めたCDが出ましたが、なんとかく聴く気がしなくて・・・
そして4人のメンバーを入れ替えて、1998年に華麗に復活!
正直BAISERなんて忘れてましたよ!しかもドラムはあのSHAZNAのKATSURAタン!相変わらず華麗なルックス!広告も出まくり出しまくり。
そして音源をリリース!
EN FLEUR(1998年2月リリース)
期待の音源ですよ!4曲入のミニ・アルバム。でも初めて聴いてがっくり。「EN FLEUR」勝負曲的な売り方だったので、かなり期待したのですが、確かに良い曲だけど、正直「君たち3年間くらい、何やってたの?」と思いました。とにかくゆかりたんの歌に成長がない!でもこの後成長するから問題ない。BAISERの中でこの音源が一番好きという人がいたら見てみたい!(★)
KALEIDOSCOPE(1998年4月25日)
短いタームで発売されたミニ・アルバム6曲入り!前作から時間が立ってないこともあってか、あまり期待しなかった…けど短いなりに努力したのか、それなりに聴けるように。まあ歌は・・・BAISERの更に推され曲「くちづけ」も入ってますよ!バンド名を曲にするなんて!気合入ってる。
でも、なんか明らかにSHAZNAを意識してるとしか思えない!SHAZNAとBAISERは同じ東京お化粧系バンドシーンで活躍した盟友とも言えるバンド!元ドラムもいるしね。ゆかりんは「IZAMに化粧は俺が教えた」って豪語してたらしいですよ!さすが!ゆかりん!
「くちづけ」は「Melty Love」は超えられなかったけど、そんな背景を浮かべて聴くとなんか良い感じです。
他の曲はまあまあって感じですが、やはり進歩は見えます。さいごの「ダメージ」はキターって感じのギャーギャー発狂曲。この曲はやはり、ノイズ、インダストリアルの影響が強く感じさせます。超カッコイイ!そしてV系ツタツタにギャー!この曲だけ★5つ(★★★)
長くなりそうなので、2つに分けます!
2回め