みなさんこんばんわ。花小金井えみかです。
皆さん年始年末はどう過ごされました?えみかは彼氏も今はいないので、花小金井ではない場所の家で、テレビを見たり、音楽を聴いたりしてました。
Mステスペシャル、紅白…。アイドルが多くて、えみか滝沢くんの「愛・革命」以外のアイドルには興味ないの。
あ、X JAPANのMステSPは素晴らしかった。さすがヴィジュアル系の始祖ね。まさかこんな素晴らしいパフォーマンスが今、テレビで見られるなんて、信じられない!と思って、MステSPの「X」ではヘドバンカマしたわ!家族もいるのもおかまないなしよ!だって身体が熱いんだもの!かまってられないわ!
そしたら母は無言で台所に行って、父は首を横に振って部屋を出て行ったわ。フンだ。父は来生たかおとか好きなのよ。正統派ポップスね!やだやだオヤジくさいわ!
最後は「YOSHIKI様ぁ~?」って咲いたわ。しかも3回連続。ハートも飛ばした。あら?Xって咲き禁かしら?もしライブに行ったら気をつけなきゃ。
アイドル以外でもなんか「2人で乗り越えて頑張ろう!明るく元気に頑張ろう!」みたいな曲が多くてウンザリ。それに自分を良く見せたいみたいな無難な曲が多いの。広告代理店に受けそうな曲ってことね。トンでもないわ!
本当の音楽ってのは汚い自分の本性を曝け出さないと。そう、それこそ現実。いえ、非現実?わからない…そんな時えみかはこのアルバムを聴きます。
これよ!!!!!!
このアルバムは1994年にインディーズでリリースされた、ROUAGEの記念すべき1stアルバム。
この頃はベースがKAIKI様。ROUAGEは解散した名古屋のネ申バンドSilver RoseのリーダーだったKAIKIが名古屋の若手有望株を集めて結成されたバンドなの。
メジャーデビュー決定後、なぜか謎の理由で脱退。そして福岡のWITH SEXYに加入。今でもこのヴィジュアル系界隈には関わってるの。偉大よね~
KAIKI様のゴリ押しったら凄かったわ!KAIKIっていうより円盤屋かしら?SHOXXにも広告がバンバン出てたわ。「Silk」っていうシングルがまず出て、写真が毎月バンバン!しかも写真見たら全員美形!特にKAIKI様!インターネットの無い時代、試聴も無い時代。「聴いたことないけど、これは売れる!」って写真だけで思うのよ。無理もないでしょう?
そしたらアルバムが出るって。早速買いました!
一聴して、これはデザビエ以来のやらかし?って、正直その時は思ったの。クオリティが低いな。って。でもこの後、ROUAGEはメジャーデビューして比較的長い時間をかけて、どんどんクオリティを高めていったの。世間の評価も高かった。華々しく解散したと思う。
改めて、この「ROUAGE」を聴くと…アレ?最高じゃないの!これぞヴィジュアル系だと思ったの。演奏はまあまあギター以外は上手いけど、なんとも言えない味わいのある狂った曲達。そしてアレなKAZUSHIのボーカル。狂気に満ちている!
1曲目「シ・ク・マ・レ・タ・ト・キ」は、まあインストみたいなものね。歯車(ROUAGEの意味)が回り出すような不思議な雰囲気のシンセのインスト。シ・ク・マ・レ・タ・ト・キが始まったのね…と、ぽわわーとしてるとKAZUSHI様の声で「死ンデシマエバイイ」って聴こえてきたと思ったら間髪入れず2曲目の「Function」へ!
デデデッデッデッ!デデデッデッデッ!っていうフレーズが延々と鳴り響く。なんか殺人マシーンが自分に向かって来るみたいなフレーズ!殺される!さっきの「死ンデシマエバイイ」ってえみかを殺しにきたの?やめて!
デデデッデッデッ!デデデッデッデッ!デデデッデッデッ!デデデッデッデッ!
曲はこのデデデを中心に進んでいくわ。狂気のギターソロもあるの。ジャーン(Em)ミソシシーソーミー ジャーン(Em) ミソシシソミってEmのコードそのままじゃないの!狂ってるわ!
3曲め「めざめのうたげ」イントロからハイスピードで「タンタンタンタン」というヴィジュアル系独特のコアなリズムでアゲアゲ。でも最初の歌い出しで更なる衝撃が…
歌詞カードには「I hear somabody countdown」って書いてあるんだけど「あい ひあ さむばでぃ かうんだうん」って聴こえるの。カタカナ英語を超えたひらがな英語ね!はっ!だからタイトルも「目覚めの宴」じゃなくて「めざめのうたげ」なのね!深すぎ…KAZUSHI様愛してる。
4曲め「Cry For The Moon」は代表曲ともいえる名曲ね。解散まで、ライブでも定番だった。
えみかの気持ちそのままの歌詞に泣きそうになる。タイトルは「叶えられない事を願う」って意味ね。「頬に伝う雫は 何を僕に伝えてるの?」えみかが泣いてるのバレちゃった?ソレは…哀しみとせつなさよ!あ〜あ~
曲も詩もわかりやすい名曲よ
。メジャー時にセルフカバーしてたけど、個人的にインディーズの方が好き。
6曲め「hide and seek」はノリやすいテンポの曲だけど、起伏の無いボーカルラインに謎の歌詞。そしてセリフ…・。
KAZUSHI様が低い声で何やら呟くの。
「絶望を知りすぎた フェミニストが支配する 痛みにあふれた世界の中で」
「僕は消されていく…虚像の中へ…」
「あなたは僕を隠す…虚像の中へ…」
曲は「かくれんぼ」をモチーフに、虚像の中でお互いをごまかし合う二人が描かれてる。
最終的にどうなるのかよくわからないけど…でもえみかは気づいた。
歌い出しの「息を潜めて 殺めた双子を 巧みに隠す 心見つけて」の意味がやっとわかったの。殺めた双子、それはKAZUSHI様とえみかの事なのね!終わらない死という永遠のかくれんぼ。でもえみかはKAZUSHI様を見つけてみせる。太陽が昇る前に…ギャーーーー!
8曲目「Pa・ra・no・i・a」もライブの定番曲。最後にギャーあり。全体的に4拍子と3拍子が入り乱れてツタツタの名古屋系っぽい曲。カッコイイ曲!
そして、意味不明な歌詞。いきなり「月も無い砂丘 ”クツを止めてよ”」という難易度の高いフレーズが痺れるわ。全体的にほんと意味不明なの。曲もなんだか不安定なコード進行でパラノイアになっちゃいそう。パラノイアになる前に、歌詞を分析してみたわ!
歌詞:http://j-lyric.net/artist/a004c3f/l00407b.html
どう?
わかった?
えみかはわかったの。この図を見て、理解したの。でもさっきから変な妄想が浮かぶの。四角形で細かく。おかしいわ!おかしいの。
え、これが、Pranoia mosaicなの?????パーラノイアモザーーーーイーク!!!!!!
そしてラスト「Creation -審判-」へ。歌が始まったと思ったら、3拍子になるの。歌詞が意味不明だわ。よくわからないけど、審判は下るんらしい。誰?残された二人?
君と僕?
曲の途中から謎のカウントダウンがサビの「ラランランランラ」に併せて、謳われるの。これが「あいひあ さむばでぃ かうんだうん」のかうんだうんの事かしら?深い!深いわルアージュ。その後、ラランランランラに併せて、赤ちゃんのような声で
曲の最後は呟くように歌われる「ラランランランラ」にあわせて、例の赤ちゃん的な声で
ここは
どこ?
君は
誰?
僕は…
と呟かれて曲は終わり。
えみかも終わり。ここはどこ?君は誰?審判は下されたの。KAZUSHIとえみかも終わりなの。
だからこのアルバム・レビューもここで終わり。
このアルバムなんとメジャーで再発されてるの!
![ROUAGE -312604806- ROUAGE -312604806-](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/417T0RWA32L._SL160_.jpg)
- アーティスト: ROUAGE,KAZUSHI,TAKAYUKI SASAKI,根本尚司
- 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1998/06/29
- メディア: CD
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でもタイトルも変更されて、曲順も変わり、KAIKI様の曲2曲は華麗にカット。代わりに昔のレア曲が収録されてる。
曲は全体的にリミックスされて、ところどころ変わってる。手に入りやすいのはやはりこちらだけど、えみかは「ROUAGE」の方が好きかな。
ヴィジュアル系上級者にしか踏み込めない&受け付けないこの名盤。みんなも聴いてみてね!
終わり
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