彩冷える、アヤビエ、そして現在はメガマソとして、活躍している涼平くんが、新しくバンドを結成するというニュースを見た。
そのバンド名は「Migimimi sleep tight」は?わけわからないと思ったけど、よく考えたら今までのも全部意味がわからないから、問題ないとも思った。
「また変なの始めたな」と思ったけど、なんだか様子が違う。
見た目がヴィジュアル系っぽくない。しかし、その問題はすぐに解決された。
公式HPでもライブと、そこで売られるCDについての試聴ができた。短い19秒。
しかし、僕は感じるものがあった。詳しくは後述。
1.「migimimi」
CDをよーく見たけど、誰の作詞作曲かは書いていない。
でも、こんな歌詞、曲を書く人は彼以外はいない。
彼の曲を聴いたことのある人、歌詞を見たことのある人だったら必ず気づく。
もしかしたらこう思うかもしれない。「この曲”ロマンサー”に似ている」
しかし、それは僕だけかもしれない。涼平くんも意識してないと思う。
でも、この「ロマンサーの幻影」は僕を苦しめることになる。
初めて聴いた、涼平くんの曲、それは「ロマンサー」と「変態最終頁」がカップリングされたCDシングルだった。2004年。ライカエジソンのみでひっそり発売されたシングル。その時は「ロマンサー」の絵画的で、抽象的な歌詞に惹かれてしまった。「変態最終頁」も併せて、すごく気に入った。
その後、10数年にわたって、数々のアイテムが発売されたが「自分が一番好きなのは『ロマンサー/変態最終頁』だ」とつい最近、気づいてしまった。
そのタイミングで「migimimi」を試聴してそこに「ロマンサーの幻影」を抱いてしまった。なぜだろう。具体的なフレーズが似ているわけではない。
「ロマンサー」のイントロ、打ち込みの幻想的な短いSEからバンドサウンドに繋がる。その続きが、この「migimimi」のような気がした。
それは、完全に幻想だった。なぜ?わからない。
僕の幻想とは別に、この曲は素晴らしい曲だった。
ライブで開演前に普通にフルコーラスで流れていた。「ヤバイ」
でもよく聴こえなかったのも確か。
しかし、一緒にいた人に「この曲良いですね!」と言ってしまった。優しい人だから、そっと頷いてくれた。
そして、ライブでは2曲目に演奏された。僕の予感はすべて正解だった。この曲はアンコールでも演奏された。
帰ってきてCDを聴いて、歌詞を読んで、僕の「ロマンサーの幻影」は完全に消滅した。
この曲は、今までの涼平くんの中でも一番の傑作だ!
信じてほしい。もう12年も涼平くんの音楽を聴いていて、正直最近のメガマソは追いきれてないけれど、この曲はそういう感情をすべてを受け止める包容力にあふれている。
思索的なAメロから感動的なBメロへ。
この部分は試聴できる。ていうか試聴は短いながらもこの曲の美味しいところを全部拾っている。そして明かされるバンド名の意味。
「六花」など、聞いたことの無い単語が繰り出される、試聴でも聞けた「夜のかまくら〜」は「夜の鎌倉かあ!いいね!イマジネーション刺激されるね!」と思ってたけど、そうではなかった。なんかショック。涼平くんって面白い。
感情的に、切ないフレーズが最後もまで続く。
その声は聴こえたの?聴こえなかった?
どこか哀しいコミュニーケーション。右耳?聴こえない?
本当にこの曲はすごい。ミニアルバムに入ってよかったと思う。
2.Icicle Order
僕はこの曲に「変態最終頁」の幻想を抱いていた。
「変態」は本当におかしい曲。結局、何が言いたいのが、今でもわからない。
「鬼ときめく季節に埋もれたデモテープが発掘されます」とか今、空でバンバン打てるくらいに覚えている。この曲、受験かテスト勉強していた涼平くんが「涼平バンドばっかりやってんなよ勉強しろよ」って言われたことなのかな、って妄想していた。
しかし、この「 Icicle Order」を聴いて、その幻想も打ち砕かれた。
この曲の歌詞はわかりやすい。Icucle=氷のような Order=注文 ということで、そのまんま取ると、説教ソングのように聞こえる。そういう曲は涼平くんも結構あったような気がする。
しかし最後の2行あたりから、突然の優しさに包まれる。
そしてハッとして終わる。
この歌…
この曲、聴いた人ならわかると思う。
やっぱりスゲーな涼平くん。
この曲はミニアルバムには入らないみたい。
いつかきっとまた出してくれるよね。
3.Sleep tight,Gleep night(SE)
おやすみなさい。
本当はライブレビューも書こうと思ったけど、例によって長くなったので、ひとまずここまで。
読んでくれて本当にありがとう