今月発表予定の「達磨林檎」の収録曲から1曲、新しくPVが発表された。
その曲は、とても優雅で、聴きやすい。棘のない曲のように聴こえた。
しかし画面右側に表示される歌詞は、そんな曲調とは対を成す、攻撃的かつ、意味深というにはわかりやすすぎる、殺伐したもののように覚えた。
そして、その怒りは強い嘆きと共に表される。
弱いから強がるんじゃない
弱ってるから強がるんだ
今までに彼の歌詞は、攻撃的なものもあったと思う。しかし、「弱ってる」とまでいったのは初めてなのではと考えてみた。
PVはモノトーンに占められて、まさに「影」の世界。
さきの見えないこの先に対しての歌なんだろうか。
しかし、どこかサビのメロディなどのほほんとしていて、余裕のようにも見える。
それはそうだろう。彼らは犯罪集団ではないのだから。何も悪いことをしていないのに、当事者としたらどんな気持ちになるんだろうか、僕には想像もできないようなことがあったに違いない。
それに対しての、公式の弁明などは必要なかった。
けれども、このような形で表明をしたんだと思う。お前らふざけんなよ!
・・みたいな。わかりやすすぎる解釈だけど、僕もゲスだから仕方ない。
本当に品がないな 君たちは
量り売り言葉で傷つけて
まともだと思いこんでいるだけ
ほんとうに、そう思っていたから。つまらない人たちに。
バックのメンバーも最大限の表現をここでしている。普通のバンドではできないこと。
遂に、隠していたナイフを見せた。でも、それは彼らの思うとおりじゃない、優雅な姿だった。
それが最大の攻撃だと思う。