こんにちはさわやかまえむきです。
この前ですね、東京に行ったんです。1ヶ月のうちに東京に3回も行くなんてうれしいです。でも、行けるなんて。行けてうれしいなんて、とおもうなんて。
かつては住んでいたのに、もう東京に行くことが特別なことになってしまった、と行く度に思うのです。せつないです。
まあ、仕事で行っているのですから、良しとしたいのですが。
しかし、そんなことより、自分は東京に行くたびに前は考えていなかったことを考えるようになっていました。
「次来られるのはいつかな」なんて、日比谷公園、別に用事もないのに行った、郷愁から向かった愛しの日比谷公園にて
「ここにかつては自転車で来ていたなー」
「ペニンシュラホテルのマンゴープリンとサンドイッチ買って家に帰ったなーー」
「2つもマンゴープリン買ったなーーー」
「1個700円だから2個で1400円かー今のアルバイトの1時間の時給が1個で消えるなーーーー」
なんて考えたり、していたのです。でもそんなことはどうでもいいのです!
しかしそれよりも強い思いが、僕を支配していました。
「東京、ここが東京ということは、、、星野源さんの近くにいるんだ」
「同じ空の下にいるんだ」なんて絢香てきなくだらないことを考えたりします。
同じ空にその時いたとしても、やはり帰るところは、「最も星野源的せかい」から程遠い場所。
「もう東京じゃない」ということが、こんなに悲しいだなんて。
なんてくだらないんだろう
星野 源 - くだらないの中に 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】
星野源になりたい。
星野源さんになりたい。
でも、それにはなれないと思う。
かつてはSexy Zoneになりたいと思っていたけど、断念したトラウマが蘇ってきます。
この「セクゾンに入りたい期」の時は「自分はいま、東京にいるのだから」「家からジャニーズ事務所まで自転車でいけるのだからがんばれば」「もしかしたら僕もセクゾンに」なんて本気で思っていたのですが、さすがに自己を顧みて、あきらめました。
傍観から諦観へ。40ちかい男に突きつけられる厳しい現実。
それは東京の最後の生活で受けた数々のくつじょく(変な派遣元へ派遣されて脱走、ひどいアルバイトの面接、数々の内心どうでもよかった企業からの「お見送り」、ティッシュ配り、看板持ちなどの日雇い日払い派遣労働、などよりも屈辱的だったのです。
しかしそれは今となっては「失われたロマンス」なのだから、そう思うのかもしれない。
今、僕はふたたび「失われたロマンス」を取り返すチャンスに恵まれました!
しかし、やはり非正規雇用なのですが、今までとはちょっと違う雇用形態にて、やったことのある仕事を得たのです!ラッキー♪
ということで、自分のこの恵まれた状況はまさしく「星野源てき」なのではないのかと考えています。
星野源さんはすごいです。
主演ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」はSNSを中心に評判を呼び大ヒット!そして主題歌「恋」は映画「君の名は。」の主題歌ラッドウィンプスの「前前前世」に匹敵するほどの2016年を代表する大ヒット曲になりました!紅白歌合戦にも2年連続出場しました。そんなことみなさん知ってると思います。ちなみに2016年のレコード大賞は西野カナの「あなたのなんとかかんとか」という誰も知らない曲でした!源さんにしてよお!!!
そう、現在2017年において「星野源」とは一般社会における現代の基礎知識、常識のひとつ、つまり価値のちゅうしんなのです。
認めざるを得ない!アングラ好き、サブカル系男女、ビジュアル系バンギャ盤麺、渋谷系ギタポ男女、フリッパーズになれなかったものどもなど雑多な民衆どもも!
全てが彼、星野源さんというものを理解して、そして「成る」ことを目指さなくてはならないと考えるのです!考えました!
そうするためにはどうしたらいいのか。
やはりハードルが高いです。
彼は歌手デビュー前から「大人計画」という名門的な俳優事務所に所属して、そして僕がかつて愛読していた「TVブロス」で連載をしていた!もう星野源さんの連載があったころには、TVブロスは卒業していましたけれども!
やはり「TVブロスで連載」というのは、うらやましい!うらやましいです。
星野源さんうらやましい伝説はこれだけでは、ありません。
歌手デビューのきっかけはなんとあの細野晴臣のレーベルからでした!もちろん全体的に彼のバックアップもあった。
なんてうらやましいんだろう。
もし星野源になれたなら、細野晴臣の後ろ盾を得られるのです。素晴らしいじゃないですか。やっぱり世の中コネですよコネ!そして名前!名前がだいじ!「細野晴臣」大きいです。坂本龍一と匹敵しますよ。いいなあうらやましい。
そして歌手デビュー前はインストゥルメンタル・バンド「SAKE ROCK」のリーダー、中心的存在!という圧倒的なうらやましさに満ちています…。…がもう絶えません。
…だってインストゥルメンタル・バンドですってよ!なんてかっこいいのだろう。SAKE ROCKは正直聴いたことがないんですけど、私めは「インストゥルメンタル音楽」は嫌いではないのですーー だから「源クンインストおれもスキなんだよねえ」とか話してみたいのです!年下だからタメ口ですよ!ああでもどうしよういざとなったら「ここここんにちわ」とか挨拶が、どもってしまいそうです。
その後の音楽活動の評価の高さ、実績、受賞歴などはここに記すまでもありません。
著作も数々。エッセイ等は名文が多いとされています。文才もあるのです。
うらやましーー完璧だ!
しかし、僕は聖星野源さまにある経歴、共通しているとはいえないけれども、ちょっと共感する経歴がありました。
さ
さ
さいたま!わらびし!
「日本一面積が小さい市」として同じ埼玉県上福岡市(現ふじみ野市)と争っていた埼玉の中でもいろいろ名高い、でも矢張り「上福岡よりマシかも」「ていうか蕨と上福岡じゃ比較にならないかもカミフクは東上線だし」なんて思ってしまうような、そんな距離に星野源さまがくらしていたなんて!
ちちちなみに僕は「埼玉県上福岡市」に10年以上住んでいました!誇り!その経歴埼玉県民であったことはほこり!そして星野源さんと同じ県に住んでいた!誇りです!やったー!
…。
もしかしたら僕がもうすでに、星野源なのかも。
そんなことはありません。わかっています。
しかし、更に彼の経歴としてすごいものを発見しました。
わらびからはんのうまで!かよっていた!埼玉上級者!
ただ、星野源は同じ埼玉県出身とはいえども、川口市の出身で飯能市とはかなり距離がある。片道2時間もかけて通学していた
(上記のインタビューから引用)
なんという埼玉魂!きっと埼玉の土地の上だけでの長距離電車通学は彼の人格形成に大きなものをもたらしたに違いありません!
「自由の森学園」はその名のとおり、自由なことで有名なところです。そこに行くために!蕨からどうやって飯能まで通っていたんだろう。自由得るために…かっこいい…。
まさか「八高線」?はちこうせんなんて最も星野源的ではないのに。ありえない。
まさか西武新宿線?西武新宿線なんて・・・「翔んで埼玉」の舞台「所沢」の沿線を使うだなんて。ありえない。もしかして、まさか「川越線」???ありえない。
川越大宮間、バスで行ったほうがはやいという悲しき線。まさかそれで?そんな地獄なのに!
「地獄でなぜ悪い」
彼が出演して日本アカデミー大賞新人俳優賞を受賞した、映画のタイトルです。同名の曲もありますね。
星野 源 - 地獄でなぜ悪い 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】
なんて深いんだろう。
星野源さんは宇宙だ。
僕なんて追いつけないのかもしれない。
長野の星はきらめいています。夜がくらいから、星が見えるだけ。
埼玉のよるはどんなんだっけ。
そんなことを思いながら、明日こそ星野源に近づこうと決意します。
僕は星野源になるんだ。いつか。
ー完