元祖炎上系アーティスト、大森靖子ちゃんがまたやらかしてしまいましたね。
僕が彼女をしったのは、「炎上」でした。バンドメンバーに対して、もうよくわからないのですが、炎上、というより、自爆をして周囲を騒がせていた、という印象です。
あまり、日本の新しいアーティストについてよく知らなくて、彼女のことも「ちょっとおかしい系」だけの子だと思っていたのですが、ある曲を知った事によって見方が変わりました。
解散した(涙)ハロープロジェクトのアイドルグループ「℃-ute」に「夢幻クライマックス」という曲を提供して、それを聴いて、すごい!と思ったからです。そして℃-uteにもくわしく、大森靖子にも詳しい人にいろいろ教えていただき、これまでの作品を聴いたりなんかもしました。すごく才能があるなあ、支持をされる理由がわかったのです。
今回の件、「勝手な楽器の貸し借り」みたいな事もあるようですが、それはどうでもいいことです。問題は、ある音楽フェスティバルにて大森靖子が「音楽を捨てよ、そして音楽へ」という曲を歌った。
このパフォーマンスは過去のものですが、このまま演ったのだと思われます。「音楽は、魔法ではない」「音楽は魔法ではない」と何度も何度も気が狂ったかのように、つぶやき、そして叫びます。それ以降のこの曲の歌詞もすごいです。
Musixmatch - The world's largest lyrics catalog から引用
脱法ハーブ 握手会 風営法 放射能 ダサい ダンス ダウンロード って言ったら負けのマジカルミュージック ドキドキしたい ドキドキしたい 赤い実はじけたい はじけらんないよ そこでどうですかマジカルミュージック 邦楽洋楽夢のよう YO! YO! んなわけあるわけねーだろ 音楽は魔法ではない
非常にわかりやすいです。みんなみんなクソばっか。みんな夢ばっかりみている。でも音楽は魔法じゃないよ。魔法じゃない…よ…そして音楽へ!みたいな感じでしょうか。心の叫びなんだと思います。
この曲の後に、ヨゲーなんとかとかいうバンドが、演奏の開始前に「音楽は魔法だよ」と言った。
これに、ブチ切れた。ここにブチ切れたのだと思います。
記事やまとめなどには、「そこ」だけにブチ切れたのかは、深くは書いていませんでした。
僕は「もしかしたら」と思い、その全く聞いたことのない名前だったヨゲーなんとかさんの音楽を聴いてみました。
まあ、なんて素晴らしい音楽なんだろう。聞きやすく、わかりやすいメッセージ。伝わってくる気持ち。明日も頑張ろう。ほんとうにいい声。そのようなファンの方からと思しきコメントもたくさんついていて、ああ、なんて僕も…
なんて、思いません!
ごめんなさい!僕にとってはこの音楽は「クソ」そのものです。
ほんとうに失礼ですが…。まずタイトル、ワールド・イズ・マイン。なんて使い古されたタイトルなんでしょう。曲も、感想は「ふつう」です。どこにでもあって、どこにでもある音楽。違うのは、スタイリングが異様にださいということです。
でも、大森靖子になくて、この方達にはあるものがあります。それは「夢」です。
「夢」しかありません。夢みているような幸せのある音楽。幸せしかない音楽。
…そんなものはクソ!僕にはそうです。
「音楽は魔法だ」と信じているから、彼女の「音楽は魔法ではない」という言葉を否定し逆のことを言った。
魔法だから、都合のよいように、いつか変われる。魔法を信じているから、音楽をやっている。でもどうなのでしょうか。「音楽は魔法ではない」という彼女は、今は大手レコード会社エイベックスに所属。片や…インディーズが悪い、とは言いません。しかし、その状況も置いておくとして…
彼らの状況は「魔法はかかっていない」、そして個人的にも「まだ魔法はかかっていない音楽」だと感じました。
ヨゲーなんとかさまは、キラキラしていて光の中にいるようです。
大森靖子は、未だ闇の中。Twitterも勢いで削除するしまつ。鬱なブログは該当記事だけ消してまたうつな内容で更新しています。
明るいところからは、暗いところはよくみえない。
でも、暗いところから、明るいところは、よくみえるのです。
暗いところが見えないようでは、ほんとうの光も見えない。
そう思います。
おわり