筋肉少女帯のアルバム「Future!」を手に入れました。
初回限定盤Aを手に入れました。メンバーのトレーディングカードがランダムで入っているとは知ってしました。
そしたら
こうです。
大槻ケンヂ氏、大槻ケンヂさま、新興宗教大槻ケンヂ教の教祖!大槻ケンヂさまが、入っていたのです!ランダムなのに。うっちーでも本城さんでもきつたかさんでもなかった!!
ああ、わたくしはやはり!大槻さまが運命の人!紫のバラの人🌹!!ああ、やはり「おおつきさまー!!」とすがりつきたい!!!!
そんな風に思ったのです。
しかし、僕は冷静でした。なんといってもタイトルが「Future!」ちょう恥ずかしいエクスクラメーションマーク付きです。このブログも!エクスクラメーションマークだらけ!!そのようなどうでもよい共通点がありやはりああ!と思ったのですが…
「Future!」だなんて、顔から痩せた子猫が出そうです。「大槻また日和ったな!!」と思ってしまいました。
「でも、そんなこともあるだろう」というのも、想定済みであったことも、申し伝えました。
そんな複雑な気持ちにさざめき揺れ動きながら、聞き始めました。そしたら1曲めから「オーケントレイン」
おお、おおオーケン、オーケントレインだーあ???自己賛美の曲なのかなと思ったら、そんなんでもなさそうです。単なる語呂の響きの良さだけ!で命名されたとのこと!なんということなんでしょう〜
それにしてもこの曲の「8時だョ!全員集合」ぽさ、といったら何なのでしょう。ドリフっぽさを感じました。僕はギリギリいや、幼少の頃は「全員集合!」を観ていました。ドリフのコントより、コント終了直後に無理やり始まる歌への転換を見るのが好きでした!うわあ、なんだか懐かしいです。ドリフのことなんて、すっかり忘れていました…「バカ殿さま」は好きなのに。ああ、ドリフといえば…高木ブー!!そうでした(T_T)そして「オラ東京さ行くだ」感もありますね。どのみち昭和!昭和さいこう!!
うっちーこと内田雄一郎の叫びが燃えます!ぼーいぼーい!萌えませんが!萌え萌えなんて言葉、20年前にはなかったですよね?だから萌えます!うっちー最高!
そうすると、筋少らしい大槻ケンヂらしい、セリフが中間に入ってきます!教祖宣言???みたいな感じです。今度は新興宗教Future!教なのでしょうか。そしてオーケントレインオーケントレインとひたすら連呼されます。そのオーケントレインに乗ると、レティクル座に行けるのでしょうか?つまらない私のような人間でもレティクル座に行けるのでしょうか??ジム・モリソンが「水晶の舟」を歌ってくれるのでしょうか
特に、そんな意味あいもなさそうです。フューチャー!!で終わります。そうなのです。未来トレイン!来世トレイン!フューチャー!ですこのアルバムのコンセプトは!!
そして、「非レティクル座妄想」を携えたまま2曲め「ディオネア・フューチャー」へ。また来ましたフューチャーフューチャー!ちな「ディオネア」は、ハエトリグサのことです。蝿取草!なにそれこんな感じです。
この画像を見てから、曲を聴くとなんとなく世界観がわかりますよね!?でも視覚は重要ではないのです。サビの部分の美しい、筋少らしいでもそうともは思わないよくわからないけど美しい曲!本城さん良い曲つくりますね〜このアルバムでは作曲で大活躍されています!ギターでももちろん大活躍!
「ディオネアフューチャーわ~」というコーラスにオーケントレインがつぶやくように歌うサビ。ああ、オーケンさまの声が低く、あまり聞こえなくてうつくしい、なんて思いません!最後のサビにて、筋少らしさも見えてきます。
「ディオネアフューチャーわ~」に合いの手を入れるような、フレーズ。「ディオネアフューチャーわ~」の「ディオネア」の部分が変化を見せます!
「ディオネア」が「キラキラ」「ワクワク」「ニコニコ」「ぬくぬく」「ふわふわ」「ハピハピ」「ラブラブ」に変わります!!なんだそれ!キラキラ系??
しかし、このハエトリグサの絵を思い浮かべながら聴くと、なんだか…そうです。笑っているようにみえるのです!そしてハエトリグサに食べられてしまうよう、包まれてしまうようです!ああ禁断の…植物姦???なんて…
ああ、大槻オーケントレイン!包んでくれて…ありがとお…
そして3曲め「人から箱男」DAMとのタイアップによる曲のようです。カラオケの曲のようです。原曲キーを2音あげようぜ!というどうでもいい煽りから入ってきます。やめて!元祖高木ブー伝説2つあげると、歌えないけどもともとメロディはないに等しかったそうでした。カラオケで盛り上がるような曲を作ったと思うのですが、本城サン作曲とは思えない!おメタルなスピーディーな曲です。「BOX MAN!」と叫ぶところは難しそうです。これじゃ「女々しくて」にまけちゃう!まあどうでもいいですね。非常にわかりやすい曲です。ずいぶん筋少もメロディがある曲が増えたもんだなんて、いまだに「シスターストロベリー」が抜けていません!マタンゴめなさい。
ところで「箱男」は箱に籠もる、内に入ったままの男のこと、なのだと思いますが…もしかしたら「カラオケBOX」のことなのでしょうか??カラオケBOXなんて、もうなくなっています!!オーケントレインはパセラなんていかないのでしょうか??歌広場とかも…ボックスとはいえません。ちなみに、若者たちに説明するが、昔大むかしは本当に「カラオケボックス」だったのだよーボウリング場にあったりしたのだよです!!オーケントレイン!まさか、まさか知らないわけじゃないよね現状を…ああ、女々しくて女々しくて。
4曲目「サイコキラーズ・ラブ」これはまあ、「サイコキラーズ」という、本当は恐ろしい事なのに、なんとなーくかわいい響きを活かしたような、るんるん♪みたいな曲かな、と思っていました。
しかし、本日、2017/10/31現在、この曲の意味は大きく変わってしまいました。
この曲の歌詞は「サイコキラーズ」の曲です。「手にかけて」という表現がでてきます。
今日…ニュースがありましたよね?サイコキラー。サイコキラーズ。手にかけてしまった。まさしくサイコキラー、異常な状況です。
このような「大槻ケンヂの歌詞による予言めいたこと」は以前もありましたよね??そうです。そうです。「詩人オウムの世界」です。収録アルバム「サーカス団パノラマ島に帰る」がリリースされてかなり時間が経ってからですが…「詩人オウムの世界」は、まるで歌詞の出来事がそのままのように!悪夢が起こってしまったのです!!オウム!オウム!オウム!オウム連呼!!当時のワイドショーでも流れてました。
これは「筋少伝説」または「ロック史上に残る黒い歴史でも偶然すぎないけどおそろしい黒い歴史」のひとつとして語り継がれていて、大槻ケンヂご本人も話していました!!
ああ、嫌な伝説がまたぶり返してしまいました。しかし!未来はあるのです。わたしたちには!フューチャー!
5曲め「ハニートラップの恋」これはGSなんですね。GSなんてほとんど聴かないのです。毎年来日するベンチャーズの公演CMでみるくらいです。パイプライン。てけてけ。たまにはGSとかも聞いてみようかなーなんて思わせてくれました!ありがとう筋少オーケントレイン(気に入りました!オーケントレイン)
6曲め「3歳の花嫁」ふーんそうなんだ、と流してしまいそうなタイトルですが…さんさいのはなよめ、さんさいのはなよめ、明らかにおかしいです!みみみやざきつと…なんて!考えたりして…。しかし、そのような内容ではなさそうです。親子の死のものがたりなのだと思います…。
だがしかし!この曲を聞いて僕は間違いに違いない感想を持ってしまいました。
この曲は…筋肉少女帯のかつてのレーベルメイト「Mr.Children」のようだと!!トイズファクトリー!!ジュンスカイウォーカーズも!さわやか音楽撲滅運動(ラジオでやってました懐かしいですね…)
気のせいだと思います。しかし大槻ケンヂのボーカルを頭の中で桜井和寿の声で再生すると、まるで「べっぴんさん」の主題歌のように感じました!「朝ドラ」なんて、サブカルの王者!筋肉少女帯には一番似合わないことなのに…ごめんなさい。「エリーゼのために」収録の「生きてあげようかな」みたいなのほほん切迫な感じかなと!ミスチルファンのみなさんごめんなさい!
そして、MVにて先に発表された7曲目「エニグマ」へ。この曲をあらためて聴いてみると、筋肉少女帯は、ほとんど変わっていない。このCDの初回特典で入っていた「猫のテブクロ」の時、今のメンバー、ドラムの太田明は脱退しましたが、揃った時から、変わっていないな、と思いました。
大槻ケンヂのボーカルも、かつての片鱗を見せてくれて嬉しいです。アイヤイヤ〜と叫ぶスクリーミングともいえない、なんともいえない、そして確実に歌ではない!もの…それをきかせてくれました。かつてはこのスタイルだけで1曲通していたこと。とてもそれでは未来がみえない、一本調子ではつまらないからです。
筋肉少女帯は、現実的な数々の問題にぶち当たってきました。それを乗り越えて、また似たような音楽、だがしかし!それだけではない、新しいものも持ちこんでいるのです。
僕のような「中少年」には、つらいです。彼らと違って僕は成長できていないな…と。
8曲め「告白」はダウナーで内省的な歌詞とはうらはらの、ちょっと明るいけど変なコード進行のエレポップ、80年代初頭、まるで有頂天のような!ケラさん!ケラリーノ・サンドロヴィッチ!!的な曲と感じました。彼らのルーツのひとつです。ナゴム。インディーズ。エレクトリック・ミュージック、ニューウェイブ全盛の時代だったので、当然、影響は受けたとは思います。このような回帰現象も、良いと思います。なんだか、僕って偉そうですよね。全然成長していないのに…!!
9曲め「奇術師」は橘高文彦氏によるインストゥルメンタル・ナンバーです。インタビューによると、大槻ケンヂはこの曲に映画「サスペリア」と映画「マルホランド・ドライブ」をイメージした、なんてことが書いてありました。マルホランド・ドライブ!!僕の大好きな映画です!!
しかし、「マルホランド・ドライブ」のイメージは、僕はこの曲には感じませんでした。「奇術師」というタイトルは、江戸川乱歩のよう、そして曲もそのイメージでした。小学生の頃に、なんとなくドキドキしながら借りた「少年探偵団」などののどこか怪しい表紙の本たち、そして謎めいたミステリーの世界、まぼろしの世界!そんなイメージです!ノスタルジアにひたれるような、やさしいやさしい曲です。こういうのを「泣きのギター」というのですかね?かなり泣いています。僕も…むかしはよかったなて…違う!未来未来フューチャーわ~!!
10曲目「わけあり物件」
でました!史上初??「大島てるソング」です!!しかも、恒例の「橘高メタル曲」です!わけわからない!スラッシュ禅問答以来のしょっくです!というか全曲そんな感じですね。この曲に「わけあり物件」というタイトルがついて、橘高さんはなんと思ったのでしょうなんて、思いません!もう慣れっこだと思うのです。むしろ今までよりもまともかもしれません!詞もわかりやすい。「わけあり物件」「事故物件」それを男女関係に例えているのです。「曰く付き」という言葉もでてきます。「キレイなワタシに戻してよ!物件!」という原状回復についても触れています。「大島てるソング」ではないかもしれません。しかし、これからはわからない。事故物件、わけあり物件になるかもしれません。ではなかったら、こんなに切迫した曲にはならないと思うのです!
ヤケクソ気味にさわやかなサビが、恐ろしく感じます。感じるのは僕だけでしょうか。「わけあり物件」という曲ににこんなメジャーコード展開の大袈裟メロディをつけて…。そうでした。筋肉少女帯自体が「わけあり物件」なのでした。そこに接する自分も「わけあり物件」です!!トホホ!!でもいいのです!だがしかし…。
「わけもなく誰も皆 人を愛する どこでもそうなのさ ある時 理由を探して裏を見て 気付きゃ わけありさ」という歌詞もあります。そうです、わけありなのです。理由を探して裏をみてしまう。だがしかし!見させてしまうほうもわけありだと思うのです!!わけありぶっけん!!!
そしてラスト「T2(タチムカウver.2)」です。「うまいことに収まった」感を思わせてくれる、ラストにふさわしい曲です。そして前向きな曲です。タチムカウ!結論は!ただひとつそれだ!アジテーションに満ちあふれています。まともな、ものです。
かつては「踊るダメ人間」において「ダメ人間の王国を作ろう!!王様は!俺だ!!家来は!!きみだああ!」と叫んでいたころ…もう遠い昔です。このアルバムも20年ぶりのオリジナルアルバムです。変わっても仕方ありません。
もうダメ人間は死んだのです。ダメ人間の王国は崩壊してしまった。少女王国も崩壊した。彼らは未来を見ているよ!だからも君もネ、なんていうメッセージが素直に伝わってくる、アルバムです。
筋肉少女帯はもう現実逃避の場ではない、ということなのかもしれません、そんなことより、未来をみろよ!ということなのでしょう。ああ、うまく収まりました。この記事がです。人生はこれからも!オロロンボヨヨンのままでしょう!でもいいのです。
とりえあず…病んでる"中少年"は今すぐ聴け!君の居場所は…ここにはない!だがしかし!未来はある!
おわり!!