さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


さわやかでまえむきな人間になりたい男が
好きな「文化」を語る。
そんなブログです。from 2004yaer。

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ベッド・イン「TOKYO」現代アイドルたちよ!制服を脱げ!そしてボディコン着ろ!マイク使わないなら捨てろ!でジュリ扇を持て!

 

TOKYO

TOKYO

 

 バブルは弾けるもの。

そうです。バブルは弾けた。バブル経済は崩壊してしまった。もう何十年も前のことです。バブル経済は、崩壊してからその名前はつけられたという気がしています。崩壊した。

最近バブルの時代がもてはやされているような気がします。ほんとうは「バブル崩壊」こそが、バブルの一番大切なことなのに、それには触れていない、そんな気がしますね。

 

「現在はバブル経済以来の好景気」なんてこともニュースで流れていたり、しますよね?

そうなのでしょうか?とてもとても、小さいころに、少しだけしか感じられなかったけれど小さいから、バブルの頃と今とは、全然違うように見えるのです。

今のどこをどう見たら、バブルになるのでしょうか?

 

あの頃、僕が小学生だったころ、バブルの頃だったかもしれない頃と比べたら、かくじつに、つまらなくなったテレビ、テレビドラマ、テレビ番組、歌番組、全部全部、つまらくなったように感じる。それは、自分だけではない。もう、テレビの視聴率自体が下がっているのです。それもみんなわかっている。そして、今はスマートフォン、略してスマホの時代だ、なんて言われています。

それもどうなのでしょうか。スマートフォンで、情報の蓄積ができるのでしょうか。まず、スマートフォンでアウトプットが出来る情報は、総じてプアなものです。貧弱なコンテンツにしかならないと、思うのです。Twitterの隆盛がそれを象徴しているのでしょう。Instagramは写真と文字制限がほぼない投稿ができる、という利点はあります。

 

そして、個人的に、一番「変わってしまった」と感じるもの。それは、アイドルです。

今のアイドルがこんな状況、大人数集団行動匿名化ボーカル、それが普通になってしまった。「今のアイドル」が好きな子たちが、次のアイドルになるのに。彼女彼らの目に映るものは、「集団行動アイドル」だけだなんて。かわいそうです。

個々の自己主張の場が、今はあるということも、大きいとは思います。でも本来それは、「売れてから」することです。プライバシーやどうでもいい日常を切り売りするなんて、古臭い言い方もしれませんが、アイドルや、スターのすることではないのです。

しかし本当に「アイドルに失くなったもの」として、僕は在ることを感じていました。

それは「セクシー」です。

「セクシー」がアイドルから消滅してしまった、なんて気のせいなのかもしれません。

 

「セクシー」とは何なのか、高尚なものなのか、と言われるとそうではありません。その通り「セクシー」は「セクシー」です。性的喚起のものです。「PTAのおばちゃんが眉をひそめる」という極めて昭和的な表現しかできないのですが、僕は昭和生まれなのですから、許して下さいね。

もうアイドルにセクシーを求めなくても、インターネットには、お手軽にそれらが溢れているという現状もあるのかもしれません。だからなのか、テレビにでてくる集団行動アイドルには、それが全くなくなりました。

なにも48系のことを批判しているだけではありません。一番僕が好きな「ハロープロジェクト」もそうです。最近のハロープロジェクトの曲にセクシーさはあまりありません。元気にがんばろうさわやかまえむき、みたいな曲ばかりのように感じます。

ハロプロの歴史の始まりは、「セクシー」だったのになぜ、と思ってしまいます。

モーニング娘。のブレイクはセカンドシングル「サマーナイトタウン」だった。サビのメロディの最後「大嫌い 大嫌い 大嫌い 大好き っア〜ン」この「っアーん」から全てが始まった、そして次のオリコン1位獲得シングル「抱いてHOLD ON ME」はその「ッあ〜ん」路線を更に突き詰めた。それが1位に繋がったのです。そして「LOVEマシーン」でそれを笑いに消化した。そしてミリオンセラーです。

 

ベッド・インのニューアルバム「TOKYO」には、今のアイドルがなくしてしまったものがたくさんんつまっています。それは「セクシー」です。「っあーン」という直情的なものではなく、念蜜な歌い込みがまずあり、それは全く今のアイドルには無いものです。そして、時代錯誤が華々しい歌詞たち。それを自分たちで書いているのです。年の離れたオジサンが若者にリサーチして歩み寄った歌詞ではないのです。そうです。それは、過去のアイドルたちが手に入れられなかったものでもあります。

みんなお膳立てをされていた、彼女らが尊敬をする、CCガールズ並びにD.D GAPS(CCガールズは音楽活動のときはDDGAPS名のりだったんですよーそんなの知っているのはこの世で僕だけだと思ってたらお二人ともモチのロンでご存知でしたうはは)もそうだった。でも用意されたものを自分たちの解釈で、精一杯の表現をしていた、それを彼女らが受け継いでいることも、感じました。

ベッド・インは「セルフプロデュース」です。セルフプロデュースでなければ、こんなアルバムは作れないでしょう。というか、やろうと思ってもできないんだと思います。今の時代で、つまらないことばっかりやっているのは、僕の世代の人たちなのかもしれない。もっと上の人たちがそうしてるんだと信じたいけど。自分よりだいぶおわかい(女性に年齢うんぬんは失礼ですが)女性たちが、ここまで精神的な自立をしている音楽をやっているだなんて。

 

1曲め「Kiss Me Kiss Me」から、バブルっぽい、という言葉で片付けるのは勿体無いです。イントロのぜつぼうてきなまでの80'sてきな音展開、テケテケテケという人工的なサウンド、非常にアーバン極まりないサウンドに、分厚い分厚すぎる女性コーラス。ヘリコプターからの空撮の風景が見えるような曲です。なんてトレンディなんだろう!?バブルとトレンディはというものは同義で語られるべきなのです。平野ノラの口から「トレンディ」という言葉が出たかどうなのか、気になってしまいますが、どうでもいいです。トレンディ、という言葉なんて、もう笑える死語になってしまいましたが、トレンディには、確かにあこがれていた!のに、もうなくなってしまったのです。なくなってしまった、トレンディがここにある!なんて、思ってしまいました。

2曲目「シティガールは忙しい」いいですね。先行プロモーション・ビデオ!ビデオが公開されていましたが、これは先行シングルを出してほしかったですね。8cmシングルで!短冊型!半分に折ったら負けなものです。中には半分に折ることを想定したものもありましたね。もうわかんないか。ブックオフでももう8cmシングルは取扱はしておりません。買取不可!ちくしょうですね。まあ、僕も買わないかな?CDドライブだと、対応していないときもありますのです>< 

こんな楽しげな曲ですが、サビの最後は「シティガールは恋も夢も選べないのよ!」と言ってるじゃないですか。東京というものは、そうなのです。今も昔も、恋も選べないのです。だけどもいたくなる場所、そこが東京!ちくしょう!ですが、そうなのです。そういえばこのアルバムのタイトルは「TOKYO」でした…。

4曲目「GO TO HELL・・・!」 ラテン・フレイバーの曲です。セクシーグループにはぴったりですよねラテンって。具体的に過去のグループでそういうものがあったのかは、わかりません。ありそうな気がしますが…。グループではないしアイドルではないのですが、バブルの頃のラテン、といえば、そうです。「ランバダ」です。石井明美!チャチャチャ!一発屋!ランバダは、社会現象にもなりましたね。この曲はランバダではないです。特徴としては、耳に痛いシンセブラスをいい感じに多用しています。しかしラテンのキモである、パーカッションはちゃんと生ナマの音が使われています!すごいです。ちゃんとキモは抑えているのです。そうです、それがバブルの心!なんて…。

それにしてもお二人の「念蜜な歌い込み」っぷりったらすごいです。今のうすいうすいささやきお口の運動てきな歌とは、随分違います!握手玄人たちには辛いかもしれない。

5曲目「女豹 -PANTHER」 女豹といえばセクシーグラビアの世界です。あまりに安直なだなんて、思うかもしれませんが、「女豹」的な曲というものは、あまりなかったような気がするのです。めひょう!一番音楽として需要がありそうでなさそう、というか、誰もそんなことをやらなかったのです。もう音楽にセクシーに需要はない。でもあるのです。なぜ音楽において女豹がなかったのか?わからないです。お二人はここでももちろん濃密、そして野獣のように!歌っています。

6曲目「Snow Magic」重度のPENICILLINショックだということが発覚し、共感と実感とおそろしさを覚えた益子寺かおりさまのソロの曲です。そして重度のHRHMマニアだった。「ロッキンf」とか読んでいたに違いありません!しかし、この曲はハウスです。オシャハウスです。オシャレなハウスです。「ハウスはね、力抜いて歌うのよ〜」という説得力に満ちています。たしかに力が抜けているのです。とろけるように。歌われるのは、サーフ&スノー!私をスキーに連れてって!苗場プリンス!そうでした「スキーリゾート」はバブルそのもの。別にスキーリゾートの曲ではありません、そうなのです。ぼ僕はスキーリゾートの死滅文化ペンションの家の子だったのです。バブルで育ったのです><あちゃー

7曲目「燃えさせてよ」は「X」を経て『Skull Thrash Zone Vol.1』も聴いたという、まるで自分と同じ道を歩んでしまったかのような(おかしいな随分年下のはず)、中尊寺まいサンのソロです。もしかしてJURASSIC JADEの「鏡よ鏡」とか聴いて衝撃受けたのかな〜あれはかっこよかったな。淫ストアイベントで聴いてみようかな。神楽坂エクスプロージョンとかで胎盤しないかな。まだ現役だし…。そんなロクキチ(基地外)ギタリストの曲はもちろんの絶滅危惧種ストレートロックンロールです!ボーカルは「吐き捨て系」という言葉を思い出しました。「吐き捨て系アイドルが好き」という変わった友人がいて「吐き捨て系ってなあに」と聞いてみたら、「立花理佐の”刹那主義”と本田理沙の”本気(マジ)”」と教えてくれました!どうでもいいですねすみません。でも、立花理佐本田理沙は"バブル"です!バブル後期ですが、存在自体がバブルです!荻野目ちゃんよりも!!こんな古臭い曲が聴けて僕は嬉しいです。ビバ!80年代後半!90年代はじめ!

8曲目「Conscious ~闘う女たち~」 は、強い強い事故自己主張の曲です。女たちへのアジテーションの曲です。強い強いサビのメロディ、どっかで聞いたような気がするのですが、それは気のせいです。「どっかて聞いたような曲」を作れるのも、才能の一つだと思うのです。そしてどっかで聴いたようなボーカルだけど、もう死滅しているようなスタイルだということは、事実です!こんな曲が今でもテレビ東京の番組終了に延々とPV流している番組でかかっていたらいいのに。あとは、テレビ埼玉(現テレ玉)あとは千葉テレビ

9曲目「離れていても・・・」はベタなバラードですが、非常にロックです。重いリフが効いています。そして弾きまくりだけど確実に抑えてるギター・ソロ!ああ、KIX'S、ビーイングみたい、あれは90年代ですが、どうでもいいですよね。ビーイングはまだ生きていますが、もうかつてのようではなさそうです。しかしビーイングのように、このような曲で一般人をだませないかな?なんて考えてしまうのです。悪いことはないです。きっかけは重要なのです。コマーシャルとかいけないかな?電通(バブル)さんお願いします!カメリアダイヤモンド

10曲目「男はアイツだけじゃない」これぞ!という安心感さえでてきてすぐにそれは違うと気づく曲です。ベッド・インの特徴である「打ち込み」そして「ギター」が特徴の曲です。インディーズ時代からのものそのままの曲です。こういう曲をかつてはやっていたんだ、かつてというかついこの前でした。彼女たちは確実に進化をしているけれども、進化で捨ててはいないんだーということもわからせれてくれました。ありがとうベッドイン淫惨!!

11曲め「ジュリ扇ハレルヤ」 Hallelujah、主をほめたたえよ。ヘンデルのオラトリオ「メサイア」の中の曲で有名ですよね。ハーレルヤ!要するに「ジュリアナ扇子」を主として崇めよ!という曲なのです。お二人が自ら作詞をしたこの曲。

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現状を憂い、そしてその解決として「ジュリ扇」をとにかく振れ!ということをアジテ〜しょんしているのです!!そうです。とにかく忘れて踊ればいい。どこかに、悲しさも感じられて、しまうかもしれない。でもバブルというものはそういうもなのです。特に終わってしまったことを知っている人らにしてみたら、そうなのです。

でも一瞬だったきらめきが、それを体験できなかった、者たちにしてみたら、なんとうらやましい、んだということも、改めて思ってしまいます。

もう、バブルなんてやってこない。もう日本にはもうやってこない。でもここにはあるのです。そしてその場所がかつてあった場所、そしてまたあるかもしれない場所、

それはこの世にひとつだけ。「TOKYO」です。

東京がこの世の全てだなんて、思いません。僕もそう思っていました。そう思っていた、のです。

東京は素晴らしいです。僕も長く住んでいた、実は埼玉県と半々なのですが。東京では体験できなかったことがあった。東京でしか見られないような景色を見たのです。

それは「バブル」の頃のようなものではなかったけど、夢はありました。もっと良い思いができるのかもしれない。いつでも夢がありました。

しかし、東京から離れて、全ての夢は消え去ってしまった。たまに東京に行ける時の頃の喜び、そして東京を見たときの街のまぶしさ。

今、すぐではないけれども、東京でまた夢をみたいのです。その時までにこのアルバムベッドインの「TOKYO」を聴いて、夢をみようと思います。夢をありがとう。

 

ということで、現代アイドルたちには、いい加減に目をさましてほしいのです。アイドルだけではなく、裏方もそうですが、一番はアイドルたちが自覚すべきなのです。アイドルだからといって、安い女にだけはなってはいけない。だから・・・

制服を脱げ!そしてボディコン着ろ!マイク使わないなら捨てろ!でジュリ扇を持て!

 

ということです。

終わり