ああ、懐かしい曲です。
Lucy Van Pelt。その後メジャーデビュー時には「advantage Lucy」と改名しました。
仕方ないですね。ルーシー・ヴァン・ペルトといえば、そうです「ピーナッツ」!のキャラクター、スヌーピーのアレです。女の子。原作者から物言いがついたとのこと、あとは商標の問題もあったのでしょう。メジャーデビューを機会に変えた、ということ。よくあることなのかもしれません。
ルーシーは僕が初めてみた「ギターポップ」のバンドでした。忘れもしません、下北沢シェルターの土日昼のイベントに、人に誘われて観にいきました。その人は新宿の楽器屋の「メンバー募集の張りチラシ」を経て、知り合った人でした。共通点として大きなもの、それは「フリッパーズ・ギター」でした。そしてギターポップのバンドとしてその人がイチオシだったバンドが、ルーシーヴァンペルトでした。他に、KOGAのレーベルからのバンド、ディジーヨーグルトとか出ていたと思います。他は全く覚えていません。
ルーシーヴァンペルトは、その時点でもう完成されていると感じました。というか他の「ギターポップ」バンドは総じてレベルが低い、自分のコトは棚上げ、というかその時はまだバンド始動前でしたので。でもそう思っていました。
初めてでも「これがトップなんだ」と感じたということは、事実です。レベルが高かった。そしてこの「Red bicycle」は印象に残りました。
本当に名曲だと思います。すばらしいギターのカッティングとコードの選び方、無駄なものが無く、疾走感と切なさにあふれ、センチメンタルなハーモニカはボーカルのアイコがライブでも演奏していた記憶があります。英語の歌詞も自然で、ギターポップ界の女性ボーカルにありがちな過剰な可愛さがありません。US的ともいえます。どこか醒めた視線が常にあるのが、このバンドの魅力なのかなと思っていました。
「この世代」のバンドの中でも一番の名曲だと僕は思っていました。
「この世代」とは、2000年くらいに下北沢などを中心に活動をしていた人たちです。バンド名をあげるとしたら、メジャーデビューをしたのは、ルーシーヴァンペルトと、一番有名になったCymbals、オシャレなラウンドテーブル、アイドルみたいなロボショップマニア、あとは世代は上ですが、この時期にインディーズで人気が出て、みんなのあこがれ><小山田圭吾主催のトラットリアからシングルをだしたLuminous Orange、など。他にもいたと思いますが、それを含めて、ほとんど消えてしまいました。。
レイドバックするには影響力も中途半端で、この世代、そしてその後の世代も語られることはないものになってしまいました。。
でも、そういうシーンがあったということ、そして僕はひとつ下の世代だった、ということは確かだった、と感じています。あっという間だったけど、楽しかった。
たくさんのライブに出演できたこと、結果には繋がらなかったけど、僕の人生の中で一番楽しかった時代です。全くお金がなくて辛かったけど、お金ができてもあの頃の方が楽しかった、と今でも感じています。
話をLucy Van Peltに戻すと、実は僕が参加したバンドのCDレコ発記念イベントに、Lucy Van Peltのアイコが来てくれた、ようです。実際にお会いしたわけではありません。それは下北沢シェルターの週末の夜のイベントでした。しかし僕達の演奏はボロボロ、それしか印象がありません。それをきいて嬉しいというより、恥ずかしかった。今は、嬉しいと思います。そして懐かしいです。愛しい思い出。「Red bicycle」を聴くとあの頃の気持ちと風景を思い出します。失くした風景が蘇ってくる。
最後に「この世代」のCDたちを張っておきます。
- アーティスト: Round Table
- 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2000/03/29
- メディア: CD
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- アーティスト: Cymbals
- 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
- 発売日: 1998/12/15
- メディア: CD
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