今日は、僕が通っていた上田映劇で絶対に観たかった「デヴィット・リンチ・アートフィルム」の最終上映の日でした。
僕は絶対に行くつもりでした。
そして明日、上田映劇の定期上映再公開1周年の記念したパーティーがあり、そこに招致をされました。
でも、いけません。
僕は明日、明後日、明後日に最後になる仕事があります。本当はもうやる気がない、出たくないので、出たくなかったのですが、決まったものは変えられない。
休みたい時は決められるけど、出たい時は決められない。だから、こちらから休日を指定できないのです。収入にかかわるから。
でも、もうお金の問題はなくなった、と気づいた時は、このようなシフトになってしまいました。
ほんとうに悲しいです。
その旨を支配人さまにも伝えました。そしたらわかって頂けました。僕のことを今でも大事なお客様だと思ってくれてるという文章をみて、僕は申し訳なくなると同時に温かい友情を感じました。
僕は、ほんとうに幸せだったと思います。
普通は「観たい映画」を選んで、映画館に行くのが通常だと思います。僕は、最初はそうでした。上田映劇で上映されている映画は今は週に3本、2週くらいで入れ替わりですが、僕が通い始めた当時は、まだ少なかった。それでも事前に調べて、どのような映画かを知って、観るか観ないかを決めていました。
しかし、いつしかそれがなくなりました。
どんな映画をみても、感じるものがある、ということを学んだからです。
新しい映画は、全部観るようにしました。それでも見られないものもありました。だから、映画中心にするように、自分の生活を組み立てました。朝6時からの仕事でみられない時は、休館日などに休みをするようにし、なるべく全部みるように。ショートフィルムで立て続けに公開されたもの。上田でフィルムコミッションで撮られたもの。全部みました。
今は、東京にいます。
東京に来てから、まだ一回も映画館に行っていません。
僕は観る映画をいくらでも選べるようになりました。
でも、それはあまり楽しくないということが、わかりました。
ほんとうは、上田映劇で映画が観たかっただけなのかもしれない、とも思いましたが、そうでは、ありません。映画というものが、本当に素晴らしい楽しいもの、そして勉強になるものだということも教えてくれたからです。
それは、上田映劇が自分の自宅から自転車ですぐ、だったということもあるかもしれません。今は自転車すぐのところには、ありません。でも近くにはあります。新宿は、ちかいです。でも、たくさんあるのに、観たい映画はありません。
フェイスブックで上田映劇で上映される予定の映画のラインナップを観るたびに、この映画がみたいな、と思ってしまいます。同じ映画が東京でやっていないかな、なんて考えてしまいます。
とにかく、僕は新しい生活がはじまります。今後は頑張ったら安定した収入が得られます。そのために、頑張ります。
映画、いつしか僕は映画音楽を作りたいという目標があります。それが自分にはできると思う。それをいつか上田映劇で上映できたらいいな、と考えています。