映画「カメラを止めるな!」は観ないことにしました!
まず「カメラを止めるな!」を観ようと思ったきっかけは、会社の近くのシネマコンプレックスがあり、そこでやっている映画が、軒並みくそ映画ばっかりで、せっかく近いのに、うんこみたいな映画ばっかりだなあ、と思っていたら「カメラを止めるな!」が人気のせいか、そこでの公開が始まったからです。
そして、仕事、ルーティンワーク仕事のせいで、見られなかった。
でも、もういいな。と思いました。
「カメラを止めるな!」に関して、いろんな情報をもう知ってしまった。ゾンビ映画の撮影をしていて、撮影をし終わった後で、物語が始まる。とてもおもしろい。人に勧めたくなるような映画。芸能人がたくさん絶賛している。予算はたったの300万円。公開当初は2館のみ。監督は上田さん。mixi(なつかしい)のコミュ(完全に死語)を荒らしていた、ちょっとイタい人。今でいう宮森はやとさん(ラッパーを2ヶ月で辞めた人)のような人。みたいな。情報がたくさんは入ってきました。
いちばん「あら」「あらら」と思ったのが、映画のファンの人が「カメ止め」と書いたネイルアートをしていたのをテレビで見たからです。「カメ止め」とか最高にサムイのに、わざわざネイルアートにするなんて。ぶすがよけいに引き立ってしまうのに。
そんな人たちの仲間になりたくない!
という気持ちもありますが、そもそも僕は「映画は何でも好き」になろうとしていました。それは長野県上田市の素晴らしい映画館で、まったく知らない映画を見て、どれも映画本来の面白さを知った、ような気持ちになったからです。映画というものは、素晴らしいもの。たとえ、有名監督であっても、ハリウッドの大作であっても。そして、インディーズ映画でも、学生の卒業制作作品であってもです。
でも、「カメラを止めるな!」を、このような情報にあふれてしまった中でみて、一体何が面白いと感じるのでしょうか。「ネタバレ禁止」なんてもっとも忌み嫌う言葉です。映画はそういうものではない。
そして、みんなが絶賛する。
あの忌まわしい映画、商業映画のCM、泣きはらした女が「すごく。。感動しました。。ヒック」「今までの映画でいちばん感動しましたあ」みたいな、くそなものと、同じだと思うと、もう嫌なのです。大衆に消費されるものを、あえて見たくない。人生の時間には限りがある。誰も知らないようなものを、自分だけの感じ方をしたい。それは僕がずっと持っている指向です。マイノリティであるべき。そういう美学です。Xを知って、すぐにまだ誰も知らないLUNA SEAに走ったのもそこからなんだと思います。その後「ヴィジュアル系ブーム」が起きたころには、完全に冷めてしまいました。
みんなが好きな物は、僕は好きではないのです。だから、仲間に入りたくないな、と思ってしまったので「カメラを止めるな!」は見たくありません。もう。
終わり