さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


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Jamiroquai「Virtual Insanity」(1996) 僕は「仮想現実の狂気」の中に生きているのか

 

自分は、いろんな音楽が好きです。その中で「今日はオシャレな、くそオシャレな音楽を聴きたいな!」なんて思ってしまって、聴いてみたのがJamiroquaiで、いちばん有名な曲「Virtual Insanity」でした。誰でも聴いたことのある曲だと思います。親しみやすい、口ずさめるようなメロディ、洗練されたトラック。

「こんなオシャレな音楽を、果たして自分が聴いていてもいいのかな?」なんて思ってしまうほどです。なんでそんなことを思ってしまうのかはわからないけど。なんとなく、誰かが自分にダメだしをしているような、気になってしまうのです。そんなことないのに。おかしいな。自分はいつも誰かの価値観を気にしていまっているのかもしれない。なんでだろう?いつも誰かと、仮想の世界で、つながっている、つながっていられるかもしれない。

 

そんなことをなんとなーく思っていたとき、ふと「Virtual Insanity」ってどんな歌詞なんだろうと思いました。自分は英語が苦手で、聴いていても全く意味がわからないのです。でも「Virtual Insanity」はバーチャルなインサニティ、要するに狂気だとはわかりました。

そして、行き着いたのが、この動画でした。

www.youtube.com

英語の歌詞と一緒に表示される、日本語の言葉に僕は衝撃を受けました。この曲はただのオシャレ音楽ではなかった。

未来は仮想現実にある狂気(Virtual Insanity)によって、作られてしまう

いつでも、抑制された、私達の愛は

歪んだ無用なテクノロジーに注がれている

もうすぐ音がなくなってしまう。閉ざされた世界でで生きる自分達には。

 サビの部分の訳はこのようになっています。この曲で作詞をしたJason Kayが何を言いたかったのか、それはわからないです。すぐに意味がわかるようにはなっていないんだと思います。でもわからない。それは自分が英語がわからないかもしれない。でも、感じます。これは未来への警告だと。

しかし、この曲は1996年にリリースされた曲です。まだ今のような世界ではなかった。予兆はあった頃かもしれません。自分はこの時にはもうインターネットは使っていた頃でした。でも、今とは全く違う世界です。2018年の今とはまったく違う世界になっています。つまり、「Virtual Insanity」で示された未来が、そのまま今になっているんだと感じました。

 

僕は毎日、インターネットを見て、そこで人とコミュニケーションを取っています。今は仕事で使うことはなくなりましたが、かつてはインターネットの仕事をずっとしていました。そこで起こったこと。自分は良いサービスを担当することができたと思います。そして、そこで起こったことは、現実に親しいものだったと思います。でもそれはほんの一部分。その世界とは別の世界がインターネットにはある、と感じました。

狂気。目に見えないところにある恐怖。大きく人を動かしてしまうかもしれない狂気が、インターネットにはあると思います。そして人を殺めてしまったり社会的な死をもたらしたりしました。しかし、それは文字とたまにの写真などにて、起きたこと。タイムラインの乗せられて、どこかに運ばれていってしまう。そんな事が毎日ずっとずっと起きています。

抑制された、自分の気持ちは、無用なテクノロジーに注がれています。その通りだと思います。このような狂気は今まであったのだろうか?この世界は、新しい世界をまた生み出してしまった。自分もその中を揺蕩う動物にしかすぎないんだ、と実感させられます。

でも、現実の狂気の中で暮らしている私達は、そもそも正気なのか?

 この曲の最後は、この言葉で占められます。一体、どうなのでしょうか。こんなオシャレ音楽を聴いて、こんな事を考えてしまう自分は、狂気なのか正気なのか、わかりません。そしてこのような事を考えさせてくれるような音楽を作れる日本人アーティストは、果たしているのか?なんて、つまらない事も考えてしまいます。

この曲は、基本的に「ノリやすいダンスミュージック&アシッドジャズ」に違いないのです。でも、英語がわかる人は、意味をわかっていて、踊っている。なんて滑稽なんだろう、そしてそんなことをさせるのはかっこいいと思います。まさにVirtual Insanityここに然りと、と感じました。そもそも正気なのか??

 

おわり

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