さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


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【レビュー】Matt / 「予想もつかないStory」父性と「Mattのうた」

白い幻想。その中から表れたもの。人はそれを妖精と呼ぶのかもしれない。

 

しかし、それは定義ができないもの、実在しないものとしての「代わり」として位置づけをされてしまうことなのかもしれない。いずれにしても、定形にあてはめようとする、愚かしい非情なまでに愚かしい、実世界に佇むしか術の無い、私たちには仕方がない事でありながらも、悲しい「実」でもある。

Matt氏も、そのようなものの中の一つのSuite(組曲のこと)になっていたこと、を猛省する私が今、ここにいる事を報告するべきであると気がついた。

その誤ちの猛省となったきっかけは、彼のデビューシングルである「予想もつかないStory」を聴いた時からなの、かもしれない。少し語尾がくるっているのは、その瞬間の心の動揺を引きずったままだから。まだ動機も止まない。句読点をつけたのもやっとのこと。鈍っているこの判断力を!落ち着かせるためだと、言い聞かせている。

 

人は、いくつもの声を持つものだという事を教えてくれたんだ。

この当たり前ようなことの発見したことへの感激に咽びつつ、この心が込められた、ように聞こえたSongを聴いていた。

Matt.

It's Heavenly...

私は白い靄(もや)の中に、いつのまにか佇んでいた。佇んでいたというより、連れてこれらたのかもしれない。もしかしたら、本当に天国の中にいるのかもしれない。

Mattの声の中を泳いでいると、不思議な感覚に包まれている自分に気づいた。これはなんだろう。やさしい包み込むような低音と、ファルセット。ほんとうに天使のようなファルセット。「Nativeか」と思わせる程のネイティブな英語の発音に、酔いしれていた。やさしい気持ち、強いきもち。強い気持ち・強い愛。。

この気持ち、もしかして、これが「父性」か?Mattと父。とくればもちろん思い浮かんだのは「桑田真澄氏」である。くわた、ますみ。真澄。。

むくつけき元プロ野球選手というイメージだが、実早稲田大学大学院スポーツ科学研究科を首席と修了をしたという、インテリジェンスの持ち主だということ。つまり、知性の塊。それがMattというある意味での芸術的な結合物を産み出したんだ!!

そうだそうなんだ。己の拳を強く握った。ドン!鈍い音を立てて机が鳴った。

 

・・・その萌芽を感じていたことも、告白しよう。

それはMattが歌番組で「Mattさんがピアノ初披露〜」というコールが喧伝された時のことだった。Mattは一流ミュージカル俳優の伴奏ピアノを努めていた。私はMaurizio Polliniを少し嗜む程度のピアノの知識しか無いのだが、そのような問題ではなかった。

Mattの姿勢。まるであやつり人形のように、正しく伸びていた。下を向いている様子を見せなかった。おそらく、天性の何かが転生しているのだろう。それに違いない!そのような彼であるからして、この「予想もつかないStory」もこのような出来になったんだ。そうに違いないんだ。

拳をほどいた。目から何かが溢れていた。決して涙ではない。決して。予想外ではあった。予想外のものがたり、だった。

終わり