自分は歌が上手いとか下手とかはあまりに気にしていない、むしろ下手な方が好きなのですが。自分自身の歌は上手くないので、上手い歌を聴くとすごいなあ〜と憧れることは確かです。
この杉山清貴の「サマー・サスピション」の動画を見たときもそう思いました。激しく。ああこんなに歌えたらどんなによかったのだろう!と!
この曲は杉山清貴&オメガトライブのデビュー曲で、これは東京歌謡祭というところでの歌唱のようですが。
音源(当時はもちろんレコード)と比較してもこちらの方が素晴らしい。会場がホールのせいかリバーブも上手くかかって清貴のエモーショナルな歌声があたり一面に響き渡ります!
うまい歌を聴くと、歌い出しで「ああ〜」となりますよね。これもそうです。この曲は失恋ソングで悲しい歌詞なのですが、やはりさわやかな清貴の声で、すがすがしさ、まで感じられます。
特にサビの「ぼくぅ〜とだれをくらぁ〜べてるの」は凄い「くぅ〜」はやはり口が閉じる感じで伸ばして、すぐに次の「くらぁ〜」の時ははっきりと「あ」をはっきりと発音をして、その対象感と対比感がすばらしいなと。
また最後2分くらいのところの「こんなきもちじゃー 気がくるいそうーさあーーテミワイー」の箇所はわきあがる激しい思いを性格な音程と伸びる声で表現していてカッコいい!ここはレコードを完全に超えていますよね。
デビュー曲ということもあってか、やはりレコーディングでは抑えていた?いやそれでも素晴らしい歌なんですけどね。
KIYOTAKAさんはここでもいつでも、気張って歌っていないのですよね。いつもサングラスをかけているのですが、ここではかけていません。だから平常心で歌を歌う。歌えるということなのだと思います。それは氏の血がにじむような努力…があったかどうかはわかりませんが、やはり生まれ持っての才能、それも大きいのだと思います。
前の動画はかなり前。おそらく1983年くらいのもの。その後もまだまだソロで活動中で、歌は衰えていないのです。後の動画は2011年なのでもう10年くらい前だけど、よくここまで保っているなと。素晴らしいですね さすが80年代発のアーティストは違う!
今はYouTubeで杉山清貴公式チャンネルを開設して、ギター弾き語り動画をあげております。その中でも中森明菜「北ウィング」のカバーは素晴らしい。この曲は林哲司が作曲した曲。先の「サマー・サスピション」ならびにオメガトライブ時代の曲を多く作った方でもあります。
林哲司の曲はそのボーカリストの力量を試すかのような。サビでの伸びやかなメロディが特徴のひとつだと思います。北ウィングはまさにそれです。「林先生これくらいラクショウですよアハハ」みたいに爽やかにやはり爽やか、しかし哀愁も感じさせる歌です。さすがだなあ。やはり昭和はすごい!昭和うまれで良かった><
終わり