さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


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旧うる星やつらのオープニングとエンディングテーマが凄すぎて令和が涙で霞む件

新潟の誇り、日本の誇りでもある高橋留美子先生の原作による「うる星やつら」の、新しいアニメ、うる星やつらリメイク版の放送がスタートしました。

令和のうる星やつらということで、期待をしてみたりしました。なぜ、今またうる星やつらなのかというのがありました。今、旧作を見返してもふるくさい時代遅れだな、なんて思わなかったからです。それはやはり自分がリアル世代というものがあるのでしょう。

小学生の頃、水曜日の19時はアニメデーでした。フジテレビ19時からはDr.スランプ、19時半からはうる星やつら。どちらも原作も読んでいました。この2作は原作とアニメどちらも素晴らしい出来栄えですよね。個人的にマンガもアニメも同世代男子に比べたら、それほど見て読んでいないのですが。それでもそう感じました。

両作に共通するのは「出てくるキャラクターがみんなおかしい」ということだと思います。それは現実ではぜっったいに無いことですよね。みんなマトモなひとマトモぶっている人たちばかり!

その現実は令和になっても変わらない。ずっとそう。だからうる星やつらを現実に呆れてやまない、令和の若者にも見る機会になればいいなと思っています!まえむき!!

令和版うる星やつらは、、当然絵が違います。話は同じでしたが。もうセル画の時代ではないのです。絵のことはよくわからないけど、令和うる星やつらはなんか人物を囲う色付きの線たいなものが、目に付きました。太いマジックで下書きしたものが残っているような、、まあいいでしょう。声優さまたちはさすがに素晴らしいですよね。一流の方たちが結集したのでしょう。

ちょっと…と思ったのは主題歌とエンディングテーマです。でも、これは今の時代の象徴ともいえるような楽曲だと感じました。全く調べていなくて恐縮なのですが、「ボカロPと歌い手さん」というような感じなのかなと思いました。

昭和うる星やつらのオープニング「ラムのラブソング」エンディングテーマの「宇宙は大ヘンだ」と比べてはいけないとはわかっていますが、自分はやはり昭和の方が好きなのです。


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この「ラムのラブソング」の素晴らしさ。小学生の自分にはまだわかりませんでした。今の心は小学生のままなのですが、頭はおじさんになったのでわかりようになりました。この曲の作曲編曲は小林泉美さんという方です。この方は深いです。若くしてキーボード奏者やバンドで活躍をし、その頃から作曲も編曲もやっていた才女です。

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これは小林麻美のバンド小林泉美&Flying Mimi Bandの音源です。高度なコードワークと優雅なアレンジが素晴らしいですよね。そしてこの後、キーボード奏者としてT-SQUARE高中正義松任谷由実来生たかお中島みゆきのバックバンドに参加をするなど、一流のミュージシャンの方なのです。さらにその後は渡英をして音楽プロデューサー、シスコレコード・ロンドンの社長を務めたりしていた人、ほんとうに凄い人なのです。

その凄さはこの「ラムのラブソング」のイントロだけでもわかります。

イントロ4小節だけでもわかる「ラムのラブソング」の凄さ

きらめくいかにもなキラキラ電子音の後に唐突に始まる「テテテテテテテ」が4小節。

そしてこの後「あんまりソワソワしないで♪」と入っていくのです。この「テテテテ」の部分はとても重要なのです。ここは本来なくてもいいのです。「あんまりソワソワ〜」以降の甘い「ラムのラブソング」だけでいいですよね。本来は。

でもなぜこの「てててて」という性急なところを入れたのか??

それは「うる星やつら」だからです。このマンガ・アニメは「ドタバタコメディ」なのです。登場人物にマトモな人なんて1人もいない、常に狂っている、そんな世界なのです。つまり「テテテテ テテテテ テテテテ テテテテ」が無いと普通のラブソングに成り下がってしまうのです。オープニングのアニメもそんな感じですよね?

その後ももちろん素晴らしい。全部分がサビのようなメロディ。更にエレピがSF感を高めていたり、そしてこの曲の根本がラテンだということも。パーカッションがいい味を出していますよね。さすがです。

旧エンディングテーマ「宇宙が大ヘンだ」は国歌にしたいレベルの名曲

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ヘンとヘンを集めて もっとヘンにしましょう

ヘンなへンな宇宙は大ヘンだ!ダ・ダ

このフレーズが合唱にて高らかに歌われるエンディングテーマ。こんなに感動的な曲がこの世にあるのでしょうか?

「ラムのラブソング」に続いて作詞は伊藤アキラ、作曲編曲は小林泉美コンビの曲です。音楽性もその流れを組んだ上質なラテン・ソングです。なので明るく陽気な雰囲気で素晴らしい曲ですが、やはりそれだけでは無いのです。

 

・・・この世界は宇宙の片隅であり、この地球は人間が多くいます。人間が地球を支配しているわけではないですよね。そんなのは人間の愚かな錯覚で驕りです。なのに、人間どもは社会規範の塊であり、この日本においては協調性こそが正義なのです。要するに「ヘン」な人は排斥されるのです。

おかしいです。この世界は宇宙の片隅、日本もその一部なのに。

この歌詞は「ヘン」賛美です。紛れもなく。ヘンであることがこの宇宙の片隅では認めれられる。ヘンになればたのしくなる!心がはじけて夜空にとびだす!

うる星やつら」は勿論のことヘンな人達しかでていないのですが、そもそも全員ヘンなのでそのような自覚、自分がヘンだという自覚はないのだと思われます。みんなヘンなのが普通の超羨ましい世界なのです。

しかし愚かしい日本はそうではありません。みんなすまして「ヘン」を排除しているのです。この曲は宇宙からのメッセージなのです。もっとヘンを集めろと…!!

日本は先進国なのかもしれませんが、そうとは感じていない現状ですよね。せっかくこんな作品が新潟県を経て産まれたのですから、もっと「ヘン」を集める国にした方が…

と書きましたが「うる星やつら」は世界中で評価をされている作品でした。つまり「日本のヘン」が評価されたのです!ラムちゃんのコスプレが流行っていただけなのかもしれませんが、そんなことはないと思います。これに応じてもっとすばらしい日本初のヘンをもっと集めたいですよね!

 

今は、高橋留美子氏、そして名古屋の誇りいや日本の誇りである鳥山明氏を筆頭に、あまざまな作品が日本のヘン・イズムが世界を席巻していますよね?

つまりこの「宇宙が大ヘンだ」はわが日本が誇るべき裏国歌として、皆で合唱をするべきだと思うのです!僕ってヘンですか?ヘンなのです!ヘン最高!