なんでもかんでも天候のせいにしたい。天候をいくら悪く言っても誰も傷つかないから。しかし令和時代は他人が傷つきそうなことを口にしたら良くないから、それすらダメなのかもしれない。なんていう時代なのだろう。
しかし天候を悪く言うことはマジョリティのやること、多数派のやることなのであるから、自分もやっていいと思う。マジョリティに埋もれるということを若いころは忌み嫌っていたけれども、もうそんなことは思わない。
多数派は素晴らしい。
心からそう思う。令和だからではない。この世の真実だと思う。
現に、自分は普通ごく普通の会社員であり、全うな暮らしをしているちょっと収入が低いだけの単なる一市民なのだ。マジョリティに違いない。ありきたりな人間なのだ。
だから、なんでもかんでも天候のせいにしたい。全部天候が悪くて、自分は何も悪くはないのだ。
ああいけない「〇〇のせい」にすること自体が、この令和時代にはソグワナイのかもしれない。このソグワナイというのもいけないのかもしれない。
ああ、おそろしい。これはぜんぶ令和のせいだ!
終わり