さわやかでまえむきな人間になりたい男が
好きな「文化」を語る。
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さわやかぼっち旅行記 ミャンマー編 11.楽園でお金が無い

ミャンマー&タイ旅行記


まえがき
ミャンマー編1.ひたすらEMIKAと移動
ミャンマー編2.Prawn is Prawn
ミャンマー編3.ポッパ山
ミャンマー編4.恩着せバガン
ミャンマー編5.古都を馬車で行く
ミャンマー編6.恩着せバガン今度は2人組
ミャンマー編7.ピンダヤまでの美しい車窓
ミャンマー編8.洞窟でおじさんぼっち
ミャンマー編9.インレー湖ショッピング大会
ミャンマー編10.楽園
ミャンマー編11.楽園でお金がない
ミャンマー編12.ヤンゴンへ
サムイ島編 13.おじさんぼっちリゾート〜旅の終わり


今回のタイトルは「楽園でお金がない」
あまりに酷いタイトルだが、そのとおりだったので仕方がない。
せっかくなので、前回とほとんど同じものですが、美しい写真を交えてひどい話を書くので、その対比を楽しんでください。


60ドルの憂鬱
実はこのホテルに来る前、前日のニャウンシュエのパッとしないホテルに泊まる頃からある疑念が頭を過ぎっていた。
明日は、湖上のホテルに泊りその後チェックアウトをして、明後日の午後の便でヘイホー空港からヤンゴンへ飛び立つ。
実は湖上のホテルから空港までの交通費、これがいくらなのか?現金が寂しくなってきたので、これは結構な問題だった。
ちなみに、ミャンマー経済制裁の影響でクレジットカードが使えない。なのでVISAのネットワークなどで現金を引き出すこともできない。
円は出まわっておらず、円からドル、ミャンマーの通貨であるチャットへの両替はできない。


ニャウンシュエの街にネットカフェがあったので、ちょっと入ってみて、明日泊まるホテルの送迎代がいくらか調べてみた。
ホテルのサイトには書いてなかったが、クチコミサイトのトリップアドバイザーに、英語で口コミ情報が書いてあった。
「このホテルは素晴らしいホテルだが、問題がはどんなことにおいてもドルの支払いを要することです。空港までの送迎費は60ドルが必要でした。」みたいな事が書いてあった。ろ、六十ドル!高い!
「ろろろ六十ドル」ホテルに帰って残りの現金を見つめてみた。もちろん60ドルはあるけど、明日のボート費用を併せると少し心もとない。もうミャンマー・チャット(現地通貨)も少ない。幸い、日本円の残りはある。どうにかなるか?


そんなこんなで湖上のホテルに到着した。上記の問題を抱えたまま、インレー湖ショッピング大会を行ったのだから、気がすすまないのも仕方ないだろう。ほんと馬鹿だったと思う。
ホテルに到着し、ひと通りの絶景を楽しんだ僕は

意を決してフロントに歩いていった。帰りの空港までの交通費を交渉するためだ。
僕の拙い英語にも負けずフロントの女性はちゃんと説明してくれた 交通費に関しては、本当は60ドルだが52ドルにします。しかしマネージャの連絡が必要なので、夕方にもう一度確認してください。と言ってくれた。50ドルだったらなんとかなるかも。
しかし、旅はまだ今日を含めなくてもあと1日あった。ヤンゴンに戻って、、、ヤンゴンでのホテルも予約と支払い済みである。
ヤンゴンの空港からホテルまでのタクシー10ドルなども問題もあった。
もしかしたら今日は夜ゴハン抜きか???美しい景色の前で、俺は朝まで(朝食は料金に含まれていた)ひもじい思いをして過ごすのか…



はあ…
美しい風景の前で、自分のダメさ加減に呆れていた。

自分はまだミャンマーに来るのは早かったのかもしれない。
ATMがあったり、クレジットカードが使えたりするような、普通の国で旅行ごっこして鼻息荒くしてるのがお似合いだったのかもしれない。
甘かった。人生のトラブルにあった時、全て間違った選択をしてきたような自虐的な気持ちになる。
フロントでもう1つ聴いたことがあった。ボートでニャウンシュエに戻るには幾らかかるのか?もちろんそれは払える距離だった。
明日、ニャウンシュエに戻ってタクシーに交渉したらもっと安い価格で帰れるかもしれない。幸い早朝便ではなく午後便だし…
それにしても、日本円で両替できるところはないのか。
ふと思い立って、ヤンゴンの空港でホテルのバウチャーと国内線の航空券を渡してくれた代理店の方に渡された名刺を思い出した。
「何かあったら連絡してくださいね〜」と言っていた。何かあった!
一か八かで名刺を持参して、フロントにここに電話してくださいと言って繋げてもらった。
最初はおそらくミャンマー人の男性の方が出た。事情を説明して、ニャウンシュエで日本円で両替できるところが無いかを相談するも、やはり無いとのこと。
ダメだったか、と意気消沈して部屋に帰った。もうダメだオワタわ、まーいっか。
正直のこの時は「これをさんざん旅行記のネタにしてやろう」と思いついていた。バカ曝け出すだけなのにそうでもしないとやっていられないような気がしていたのだ。


やる気! IT'S EASY
いや、自分にできることをやろう!
一人旅というのは、誰かに励まされるとか、気分を変えるというかそういうことを自分でやらなければいけない。
一つのムードに浸っていてはダメなのだ。負けてはいけない!
「負けないで!最後まで〜走り抜けて〜」
やけくそになった僕はZARD「負けないで」をくちずさみながら、「なんとか今使えるドル札を創りだそう」と考えだした。
実はお金の計算にはボロい1ドル札や5ドル札(ニャウンシュエの入域料5ドルの支払いの時のお釣りがほとんどボロ札だった)を含めていなかった。
ミャンマーではドルにおいてはピン札でないと、受け取らないので、全く使えないという本当に困った国なのだ。
汚れて使えないと判断されたお札の中には、20ドル札もあった。真ん中にインクのようなものがこびりついている。
よし、これをなんとかしよう。
洗面所に水を張って、とりあえずお札を浮かべたりした。
それをタオルで吹いたりするとなんとなくキレイになった気がする。しかしインクのこびりつきはあまり落ちず、そのままだった。
今度はアメニティの石鹸を使って洗ってみた。少しはキレイになった気がする。
しっかりとタオルで挟んで水分を取った後に、ドライヤーで乾かす。
他の1ドル札も少し洗ってみる。それでも古いお札のシワシワ感は、なかなか取れない。
本当はアイロンがあればいいんだけど、部屋には無いし、聞いてみてもいいかもしれないけどそれは後にしようと思った。
どうしようかと考えていると、シワシワの反対は→うるおい→うるおいお肌→スキンケア→乳液と思いつき
アメニティグッズの中に乳液があるのを思いだした。脂分が紙幣を伸ばすのに適切かもしれない。
まずは1ドル札から試してみる。白い液体を指で広げる。あれ?なんかキレイなってきたかも。
タオルで包んで、パン!パン!と上下から叩く。
あれ?いけるんじゃね?
20ドル札にもこわごわ塗って、パンパン叩く。
このへんになると、感覚というか判断基準がよくわからなくなってくる。作業とはそういうものだ。

大丈夫きっと大丈夫
絶景に対して僕は呟いた。


そうしていると、部屋の電話が鳴った。フロントからだった。英語はよく聴き取れなかったが、代理店の名前を言っていた。ああイエスおおイエスとか言っていると、電話から日本語が聴こえてきた。
先ほどの男性が上司の方に報告したらしく、今度は女性の日本人の方が電話を掛けてきたのだ。事情を説明する。
しばらくのやり取りの後、「では帰りの送迎代をこちらから振り込むというようにしてもらいましょうか?」と言ってくれる。それができたらありがたい!何度かのやり取りの後、結局送迎代は代理店から振り込むという事になり、明日ヤンゴンで代理店の人にあって、改めて円で支払うということになった。
よかった!よかった!解決した!昨日からの悩みが解決した!
人生って素晴らしい!ライフ・イズ・ビューティフル!!
しかしながら反省点は多いと思った。肩の荷が降りると同時に、やるせなさも感じる。
それでも、ミャンマーに来てよかったと思った。馬鹿やって人に助けてもらっただけなのに僕は感動していた。
ごっちんありがとうと思った。
大丈夫きっと大丈夫。彼女は歌った。
大丈夫きっと大丈夫。僕も歌った。 全部自分次第〜♪

やる気 ! IT'S EASY

やる気 ! IT'S EASY



せっかくなので、作業を再開することにした。
乳液を塗りたくったお札はいい香りがして、そのせいかお札しての新鮮さが蘇ったような気がした。
しかしなんだかツヤが足りないきがした。
「ツヤ・・・」部屋中をウロウロした何か無いかを探した。
ウェルカムフルーツのバナナが目に入った…しかしなんだか違う。
自分の荷物に何かないかな、とキャリーバックとリュックの中のものを床にぶちまけて漁った。しかし虫よけスプレー、ムヒ、くらいしかなかった。
キャリーバックの横には、服を欠けるハンガーと靴置き場があった。そこに靴を磨く時につかうワックスのようなのが置いてあった。さすが高級ホテル。
これだ!と思い実験用1ドル札に付けてみた。スポンジのようなものに薬品が染み込ませてあり、そのまま伸ばすことができる。
おっ?いけるかも?ドル札は更にツヤを増したような気がした。そういえば陽が落ちて部屋が暗くなってきた。
この20ドルを晩御飯代に使ってみようと、ドライヤーをかけながら思った。


夜ご飯はホテルの中のレストランで食べる。天井は高いが、照明がかなり暗く各テーブル事にロウソクが立ててある。
やはりオフシーズンで客は少ないらしく、自分を含めて4組ほどしかいない。
僕が案内された席の横には白人の男性が一人でサラダを食べていた。海外一人旅に行く人間は世界中でも白人か日本人かで決まっている。出張でも無いの一人でうろうろしてレストランでも平気で一人で食べられる立場にあるというのは、ラッキーなのか。そうは思わない人には良くは見られないのかもしれないが、別に気にしても仕方がない。
ここではミャンマースタイルのカレーを食べた。バガンのホテルで食べたのと同じ、野菜の皿とカレーの皿で分かれている。味はまあまあ美味しかった。
湖上のせいか壁にヤモリが沢山いる。2、3匹がもそもそと大きな壁を張っている。
横の白人男性が支払いをしていた。給紙の女性がロウソクの光にドル札を透かすようにして、苦い顔をしている!やはりチェックが厳しい。
結局「このドル札は使えません」みたいなことをいって、白人男性は別のお札を出していた。
いよいよ自分の番になった。請求書には飲み物2杯とカレーで16ドルと書いてあった。
信じられないほど手間を掛けた20ドルを出した。気のせいではないくらい、お札からは良い香りが出ていた。なんとなく湿っている気もする。
給紙の女性は先程と同じように、ロウソクの光にドル札を透かすようにして確認した。「オッケー」と微笑んで言った。やった!
ピカピカの4ドルのお釣りを持って彼女はやってきた。僕はいい気分だった。真っ暗な中僕は部屋に帰った。



部屋に帰ると、ターンダウンサービスがされていた。ターンダウンのあるホテルなんて久しぶりで、すっかり忘れていた。
あまり整理整頓できていなかったので恥ずかしい><
部屋の照明が調整され、カーテンは閉められ、ベッドの蚊帳が広げられていた。
おじさん一人にはちょっとロマンティックすぎる雰囲気で照れる。
でも蚊帳は別にロマンティックアイテムじゃなくて、あくまで虫を防ぐものである!!湖上だしコテージもラフな作りなので虫が結構いる!
それでもちょっと照れくさいと思ったけど、誰も見ていないから何の問題も無い。


ベッドの上には、自分の名前入りのメッセージカードがあった。
You are as unlimited as the endless universe なんて書いてある。よくわからないぐらい壮大だ。
今日はいろいろあって疲れた。お風呂に入って早く寝た。