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【妄想日記】JAZZピアニストへの道が開けました!

今日、注文した本が届きました。

これです!

ジャズハノン~ジャズピアノの基礎知識とその練習~

ジャズハノン~ジャズピアノの基礎知識とその練習~

 

 僕はジャズを…「わかったふり」をして弾いていましたが…。どうも様子が違うのです。「ジャズは自由!」という触れ込みを信じて、自由に弾いていた。

しかし、どうも普段聴いているような感じにはならないです。不思議ですよね。楽器は同じなのに。たとえこちらが電子ピアノでも…。音符は同じなのに…

これは「勉強が必要だ」とやっと気づいたのです。

この本の前にも、今のところでは図書館で「誰でも弾けるジャズ・ピアノ」みたいなゆるい本があったので、そこに載っている楽譜を見て、少しは勉強をしたのですが…。

やはり違うなーと。

しかし、今日この本を見て、たったひとつのコードを弾いただけで「あ!できた!これだ」と思ってしまったのです…それは…D(#9)というコードです!これを抑えただけで「ああジャズ・ピアニストへの道が開けた!!」と思ってしまいました…。

 

でもその「ジャズっぽいコード」を覚えたことは大きな一歩でした。ずっと知りたかったのです。今まで、それが1つもできなかったので…これから、他に学んでどんどん自分の曲に活かしていきたいです!!

 

ああそして努力を重ねて…そして「ジャズ・クラブ」にでるのです!ああ…妄想が広がります。

 

六本木のジャズ・バーにレギュラー出演をして、もうどれくらいたったのだろう。

本番前にWhiskyを流し込む。僕のWhisky歴はこのジャズ・バーと共にはじまった。長野に住んでいたころは、Whiskyなんて飲まなかった。田舎の地でAlcoholを飲むことは、負けを意味すると思っていたからだ。

今日も眩しい街に目を潰されながら、もう思い出すことのないあの田舎町のことを、わすれようわすれようと、いもあらい坂を下る。なんて田舎くさい名前なんだ。次の「坂道」がいもあらい坂46だったら、なんてつまらないことを考えたりする。

「まえむきクン、そろそろ」

「ああ、ママ」

すこしクタっとなった濃いパープルのドレスファッションを着込んだ…おそらく中年と思しき「ママ」に自分の出番を告げられる。筋書きどおりの枯れた声に。

 

「…まえむきクン、格好わるい名前だ」

改めて、思う。クラクラする。酔いがまわってきた。自分の名前に酔っているわけではない。あらためて酔いがまわっている。僕は困惑してるのか。わからない酔いがまわっているからだ。

「おんぼろだけど名機のグランドピアノ、スタインウェイ・アンド・サンズ」の前に座る。僕に照明があたる。眩しい。照らさないでほしいけど、客席が見えなくなり、僕はホッとする。おんぼろのスタインウェイ・アンド・サンズ。自分にはふさわしいと思う。僕はジャズ・ピアニストとしては、まだ無名だから。自嘲なのかもしれない。ああ、哀れな僕だ。

そして、鍵盤に手をかける。

「こんばんわ。さわやかまえむきです」

クスっという声がきこえる。しかし僕は動じない。なぜなら、僕はさわやかまえむきだから。微笑にも苦笑にも感じない。ああ、僕はなんてJAZZてきなのだろう。その酔いのまま、酔いだらけのまま、自らに追い打ちをかける。

「きいてください。曲名は…決めた、パリで死ぬ」

その瞬間!呪詛の込められた僕の鍵盤の音色に、空気が変わるのがわかってしまった。そして、それが観客にも伝わっているのも…わかってしまった。僕があらたに導入をした「武器」のコード(#9)が効いたのだろうか。それとも、刹那的に呷ったWhiskyのせいだろうか。

「死ぬんだ Parisで」

僕は歌いはじめた。

「J’ai va se suicider à Paris」(私はパリで自殺する)

この気持ちに嘘はない。しかし僕はJAZZの複雑なコードと持って産まれてしまったこの低い声で、ごまかしていた。しかし、わからないのだろう。だれの僕の気持ちなんてわかってくれないんだ。

そのような「酔い」すらも活かすこと、それが僕の道なのだろう。

終演後、酔いが冷めずに客席にて項垂れていると、知らない男が声をかけてきた。

「こんばんわ。さわやかさん」

…さわやかさん?なんて声かけなんだろう。今まではほとんどの人が自分のことを「まえむきさん」と読んできたのに。それに、彼が発した言葉「こんばんわ」は「こんばんは」ではなく確かに「こんばん」「わ」だった!

なんということだろう、一言二言だけで、彼は僕の興味の対象になってしまった。

「さわやかさん、君はピアノを彈く前に、Whiskyを飲んだよね?」

「ははい」

「あれは、僕が用意したんだ」

「はあ、そうですか。美味しかったです。…なぜそうしたのですか?あなたはだ…れ」

僕は…気づいたしまった。彼は…有名な作家だった。

「あれはね、スコットランドのアイラウイスキーだよ。アードベッグ蒸留所のものなんだ。煙くささが特徴。といっても、並外れた煙くささなんだ。君に酔ってもらったかったんだ。」

矢継ぎ早に彼は自分の思いを一報的にはなし始めた。僕はそれを止める方法は彼の正体を明かすことだと考えた。しかしその透きも与えずに、僕にあることを告げた。

「君、さわやかくん。君はパリに行くべきであると思う。そうしなければいけないんだ。君のことはあの紫の女に聴いていたよ。パリで死にたい人がいるってね。なんて滑稽で尊いのだろう。僕は君が持っていないものをもっているし、君は僕が持ちたいものを持っている、そこで交換しよう。君はパリに行くべきだし、行けるべきである。そこで死ぬんだ。パリで死のう。」

「…J’ai va se suicider à Paris」

「もう少し、フランス語は勉強をした方がいいね。僕のファンのフランス人を紹介しよう。カタルーニャ系の子、君が好むタイプだと思う」

 

みたいな…

ないよなあ…そんなこと…

 

終わりです