今日、僕はこの財布をなくしてしまいました。
近くのいつも行っているスーパーで、買い物、レジで精算のあと、袋詰めをして、自転車で帰ろうとしたとき、財布がないことに気づいたのです。
カバンをもっていましたが、ありません。ズボンのポケットには携帯電話と家の鍵はありました。
しかし財布がありません。
袋詰をしたところに置いてきたのかなと思い、すぐに引き返しましたが、そこにはもう財布がありませんでした。
勘違いかも。たまにやります。カバンの中、スボンのポケット。やはりありません。
親切な人が、拾って届けてくれたのかもと思い、先程精算をしたレジの方に話しかけて聞いてみました。しかし届いていない。
「もう、無いとしたら…やばいかもですね」とのことでした。本当です。
盗られた。
盗られたのです。
拾ってそのまま持っていかれた。あまりにあっという間のことです。その間に。通りすがったかもしれない人が、持っていった。
中にはなけなしのお金8千円ほどが入っていました。大事に大事に使おうと思っていたそのお金がなくなってしまった。
そして、キャッシュカードなども当然入っていました。保険証も入っていました。
会員カードやなんやらも、全部なくなってしまった。
どうしよう。
とりあえず、一文無しになってしまった。買った食料はありましたが。
僕は、またまた暗い気持ちになってしまいました。
なぜなら、僕はこの財布を落としたのは2回めだったのです。
だから、縁起の悪い財布でした。だからもう変えたかった。実際にかわいいけど使いづらいものでした。
他のにすればよかったのに。
財布のせいではありません。僕が悪いのです。
僕が悪い。僕が悪い。
今更そう思っても、どうなることでもないのですから、仕方がないのですが。
とりあえず、現実的に立ち返って、現金を手にすることにしました。
このあとすぐに自宅での仕事が入っていましたので、家に帰って、冷蔵庫に買ったものを入れて、勤務先の担当の方に事情を伝えて、遅れるということを伝えました
幸い、身分証と印鑑が残っていましたので、銀行に電話をして、事情をつたえると、カードの再発行がすぐできる、ということで、僕は銀行に向かいました。
長く待たされることもなく、対応をしてくれました。カードがすぐに再発行できました。1000円、あとで引き落としになるようでしたが、なんとなく気まぐれで入金しておいたお金があり、すぐに引き出せました。
そして、その後に仕事をして、まだ間に合ったので市役所に行き、保険証の再発行をしました。マイナンバーカードも再発行の手続きをしました。
ひとまず、なんとかはなったのですが、交番にも紛失届を出し、スーパーにも連絡先を伝えました。
しかし、今のところ、ナシのつぶてです。
このままあの財布はもう見つからないのでしょうか。
なぜ、そのまま持っていってそのままなのでしょうか。
この前コンビニエンスストアのアルバイトで、コピー機の横に1000円がありましたと、お客様の大学生が僕に届けてくれました。僕はお礼を言ったところ、マネージャー様がそれを知って、アイスコーヒーを無料でプレゼントしていました。
そんなひとたちばかりだと、思っていたのに。
僕の写真が入ったマイナンバーカードをみて、なんとおもうのでしょうか。
僕がなぜか取っていおいた、前に勤めていた会社の名刺を見て、なんとおもうのでしょうか。
ほんとうに恥ずかしいです。
ほんとうに恥ずかしいと思うのは、僕がまだ自立できていないということです。
この年齢になっても、自立できていない。もう何年もです。
かつては、普通に自立して東京で暮らしていた。
今は、このザマです。
ほんとうに恥ずかしい。
僕は東京から返されて、罰をうけているような気持ちになっていました。
そんな自分に、ほんとうの罰がくだされたと思うのです。
ほんとうにもう勘弁してほしいです。
僕が変わらなきゃいけない。それはもうわかっています。
現実に立ち向かうためには、まず働けるように身体をしなくてはいけないのに。
それすらもできそうにありません。
とりあえず、僕は今後を考えます。
僕がいつか救われる日がくるように。
未だ、僕は救われていない。
こんな自分でも、いつか、幸せになりたい。
そう思ってもいいと思います。
間違っているのでしょうか。
僕は、いつか自分のためだけに、音楽をやりたいです。
それできっと人に届くことができると思うから。
誰も聞いてくれなくても、自分のためだけにやればいい。
自分の中に今いる人は、自分だけ。そうなってしまった。
そうなってしまったような、人たち。他にもいるはずだから。
そのひとたちに伝えたいのです。
自分の本当の味方は、自分だけ。
だから、お互い強く生きようよ。
そんなひとは、少ないと思います。
すくないひとたちへ、届けたい。
それが僕の希望です。
ここまで読んでくれてありがとう。
まえむき