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さわやかでまえむきな人間になりたい男が
好きな「文化」を語る。
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【映画】僕の名は?「君の名は。」感想

久々に映画館で映画を見ました。

私の愛すべきお父様に願ったところ、その願いを叶えてくれたのです。

見たのは東信(東の信州のことです)が誇る大都会、上田市の巨大ショッピングモール「アリオ上田」の中にある「TOHOシネマズ」で鑑賞しました。

 「君の名は。」を観ました。

 

私は上田で高校生活を過ごしました。それまでは名古屋で産まれて小学3年生から、「姫木平」というところでペンションを父が開いたため、山の山の山の中に引っ越しました。

山での生活を出て、夢の「都会」(あくまでそれまでとの比較です)での生活が高校でスタートです。学校まで自転車で行くことの喜び(それまではバスで片道2時間でした)考えられうる、全ての商業施設が身近となり、「やっと普通の生活ができる」と思いました。だから、上田に行けるだけで嬉しいのです。懐かしの思い出いっぱいの場所なんです。

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母校である「上田東高等学校」を通りがかったので、父に頼んで車から降ろしてもらい、写真を取りました。これは、吹奏楽班(長野では部でなくて班なのです)の班室です。

僕の青春の場でした。こことすぐそこの音楽室。青春への憧憬モードで身体が満たされます。映画的な涙が少し出ました。「君の名は。」への序奏としては完璧です。

今日「君の名は。」を見たいと思ったのは、国民的な大ヒットということよりも、監督の新海誠さんが長野県南佐久郡小海町出身だということを知ったこと。長野に高校まで暮らしたこと。小海町から小海線に乗って片道50分かけて野沢北高校(名門です)に通っていたこと。

小海町と自分が住んでいた長和町はそれほど近くはありませんが、とりあえず山だということは同じです。すごく共通点を感じました。しかも僕と同世代(僕より3つ上)です。そんな人作る映画が大ヒットしたなんて。しかも青春映画。どんな映画なんだろう。だから見たい、凄く見たいと思ったのです。

 

久しぶりの映画館。平日昼間ということもありガラ空きでした。他の映画もみんな◎(空席あり)になっていて、大丈夫なのかな?と思います。

席指定もいいところが取れました。両端会いていて、コートも脱いで置けました。

予告編が相変わらず長いのですが、なんせ映画館なんて本当に久しぶりで、予告編だけでも面白いです。注目の映画「La La Land」はやはり面白そうです。

映画館に最後で観たのはいつだろう。確かポール・トーマス・アンダーソンの「ザ・マスター」だったような気がしますが、今、調べたら2012年公開作品とのこと。そんなに前だったっけと衝撃を受けました。

そうしている間に映画は始まりました。

 

青春映画らしくテンポよく、展開がかなり速めに進んでいきます。

田舎に住む女の子と東京のイケメンの男の子が入れ替わるという物語らしい。全く予備知識はなく「男女が入れ替わって君の名は」という映画という認識しかありませんでした。

「田舎に住む女の子」「東京のイケメンの男の子」どちらも自分とは程遠いのですが、何故かどちらも自分に似たような人物だと思い始めました。

「田舎に住む女の子」が田舎の生活に飽き飽きして、「流れ星に願いを言えば願いが叶う」という乙女チックな慣習から「東京のイケメンの男の子に生まれ変わりたいーーー」って実際にその通りになる。というところから物語は本格的にスタートします。

 

なぜ自分と似たような人物だと思ったのかというのを解説すると

「田舎に住む女の子」=田舎に飽き飽きしていてカフェもない、何もない、親がうるさい、他に生まれ変わりたい

「今、田舎に住むmaemukiさん」=田舎に飽き飽きしていて東京に帰りたい。ドトールもない(上田のドトールに唯一あったドトールも閉店しました)、何もない、親がうるさい、ダメ人間なので生まれ変わりたい

「都会に住む男の子」=イケメンという点は全く共通しないですが、東京に住んでいること、彼の活動の中心が僕の東京時代と重なっていたことが共通している。

「前、都会に住んでいたmaemukiさん」=東京で「イケメンの彼」が活動していたと思われる新宿付近に住んでいたこと。

こうなります。この映画で出てくる「東京」はほとんど新宿、西新宿、あと何故かのJR四ツ谷駅に限られているように見えます。主人公の「イケメンの彼」が住んでいるところもおそらく初台あたりなのではないでしょうか。

それに一番よく出てくる歩道橋の場面は、西新宿の青梅街道の終わり、小滝橋通りにかかるところだと思います。そこには何度も何度も足を運び、たまに歩道橋の上で車の行き交うのを眺めたり、損保ジャパンのビルやモード学園のビルを見上げたり。  エルタワーにあるハローワークに通ったり><

そんな場面が出て来るたびに胸が苦しくなります。すごくキラキラキラキラしていて美しいです。現実より美しい。いや、現実の方が美しいかもしれない。わからない。しばらく見ていないから。東京に帰りたい。東京に戻りたい。でも、現実は「女の子の現実」なのです。

これです。非現実なのに、現実のように。まるで自分が2人いるかのように感じてこの映画を見ることができました。そして監督は自分の現実に近い場所で育った。

これは観ないとわからないことでした。

 

映画はしばらく「二人の入れ替わり」を主モチーフにして展開されていきます。そこでは「男」に入れ替わった「女」が、「男」のアルバイト先の上司の女性に恋をしている事を知り、そのアルバイト先の上司が「男」に生まれ変わった「女」に恋をする。という複雑な関係です。

また、「女」に生まれ変わった「男」に友達が「女」から「男」に生まれ変わった彼に対して「お前は昨日と違うな。なんだか昨日のお前は…可愛かった」と顔を赤らめるところなど、凄く面白かったです。

しかしある日「入れ替わり」が無くなります。そこからがこの映画の本番です。

やはりまだ頭がイカれているいるのか、話を理解することが難しかったです。タイトルにもある「君の名は」ですが、二人は互いの名前を知っているはずですが、忘れてしまう。それが何故か。僕は読み取れませんでした。そして最後も「君の名は君の名は君の名は」が連呼されて、ハッピーエンドのように集結します。ハッピーエンドなのかどうかはわかりません。

 

実は私も「君の名は」と実際に感じることがありました。ある大きな出来事があり、その精神的なショックで、一時期の記憶が無くなってしまうということがあったのです。

本当に大切な友人や知人、大好きなアーティストやバンド、そのメンバーなどは覚えているのですが、テレビに出ているタレントの名前などを忘れてしまったのです。

例えば「ラグビーの五郎丸の苗字ってなんだろう」とずっとわからなくて悩んでました。その時はスマートフォンMacintoshも壊れていて、ネットから遮断されていたこともありました。親に「五郎丸の苗字って何」ということもできません。CMに出ても名前が表示されることはありません。

結局、「五郎丸」は名前でなく苗字だった。ということがわかって僕はショックでした。そうです。「五郎丸歩」が彼の名前です。

その後スマートフォンも、Macintoshも治り、僕の頭も元に戻ったと思います。たぶん。しかし求人に書類を送ってもどれも「お見送り」になる始末。面接で駄目ならわかるのですが。ブログもなんかパッとしません。

 

君の名は。」は深い言葉です。そういう体験をしたからこそ、この映画がより深く理解できると思っていたのですが、核心は1回観ただけではつかめませんでした。

もちろん、大衆に支持される素晴らしい映画だということは理解できました。

 

主題歌の「前前前世」も曲に合ったスピーディーなところで1回流れるだけで潔いと思いました。もっと全全全編で前前前世かと思っていましたが偏見でした。

野田洋次郎さんの曲はどれも素晴らしく、大きく支持されるのは納得です。サントラが欲しくなりました。中間で流れるバラード、エンドロールで流れる映画的な曲。どれも感動的ですが、大げさではなく良い感じでの主張をしています。

 

アニメ映画が素晴らしいと気づいたのは細田守監督の「サマー・ウォーズ」です。

 また恥ずかしい話ですが「君の名は。」は細田守の監督作品だと勘違いしていました。ほんとに恥ずかしいです。

やっぱり頭がおかしいのかもしれません。君の名はと、問いかけるような人も身近にいません。

僕は誰なんでしょう。田舎に住む女の子でも都会に住む男の子でもないけど、どちらにも近似を感じる。

僕の名は?

 

ここまで読んでくれてありがとう。