いろいろショックを受けた曲がありましたので書きます。
その曲はギルバート・オサリバンの「Alone Again (Naturally) 」という曲です。
曲名やアーティストは知らなくても、この曲はなんとなく聴いたことあると思います。CMとか。アニメ映画「めぞん一刻」の主題歌だったとのこと。
どこで流れても、似合うような、そんな親しみやすい曲です。イージー・リスニングという言葉がこの曲がリリースされた時(1972年)にあったのかはわかりませんが、その言葉に相応しい、優しい曲。の、ように聴こえます。まるで、ひだまりの中で、あたたかさに包まれているような・・・
タイトル「Alone Again(Naturally)」と、あります。アローン。それがアゲイン。またひとりぼっち。そして、ナチュラリー。自然に。また自然にひとりぼっち。
本当の歌詞はどんな曲なんだろう、英語が苦手なので、ネットで検索してみて、その結果に僕は唖然としました。
こちらのサイトで歌詞が翻訳されていましたので、御覧ください。
こ、これは・・・
歌詞を要約すると
まじうつだ→よっしゃやってやる→飛び降り自殺しよう→みんなにわからせてやる→心が傷つけられたみじめさを→結婚式で彼女は俺を置いてきぼりにした→みんなざわめき→「やべー捨てられたぜあいつ」→「引くわー帰ろうぜ」→みんな帰っていく→また、ひとりぼっちになった。そうなってしまった・・
昨日はハッピーだったのに・・→まじ疑ってなかったよ→でも今現実に傷ついている。ズタズタだよこのああ→おお神よなぜ僕を見捨てた?→本当にまたひとりぼっちになってしまった!!→世界にはもっと俺より傷ついている人たちもいる→そして彼らも俺もも、ひとりぼっちのまま。どうしたらいい?ひとりぼっちでどうしたらいい??
またひとりぼっちだよ。自然になってしまった。
過去のことを思い出す。→お父さんは死んだ。俺は泣いたよ。→そして母さんはその後65歳で死んだ。→なぜ神様は父さんを奪って孤独な生活を始めさせるようなことをしたのか?→母さんを励ましたけど、母さんは口数が減っていって、そして死んだ→僕はずっとずっと泣き続けた→またひとりぼっちだね。またひとりぼっちだ。当たり前のように・・・
曲のイメージとは全く違う、一人の男の壮絶な人生の悲哀のブルースともいえる、そんな曲だったのです。ショックでした。表面的なものにだまされて、この曲の本質が見えていなかった。英語がわからなかったからです。日本でCMやBGMでこの曲を採用している人も、まさか開始すぐにビルからの飛び降りを考えているうただとは思ってはいないでしょう。
もしかしたら、自分が知っている「英語の曲」で、僕が認識している意味とは全く違うものがあって、それは英語を理解していないと、わからない。「損をしている」のではないかと思ってしまうのです。
外国のものが好きになると、やはりそのものの「母国語」の情報が一番充実しています。そして英語もです。日本には無い情報がそこにある。インターネットには特にそれがある。それは目の前にぶら下がっているのに、自分は理解できない・・
なにはともあれ、物事をもっと深く理解したいという、「欲望」を発見できたので、良かったです。
そして僕もアローン、アゲイン、ナチュラリーです><
おわりです