さわやかトラウマ日記

さわやかな音楽ブログです from 2004


さわやかでまえむきな人間になりたい男が
好きな「文化」を語る。
そんなブログです。from 2004yaer。

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高野哲は、「高野哲学」だ!「高野哲学」「高野哲学」「高野哲学」

やばいです。やばいです。こんなこと、こんなブログ書いてる場合じゃないんです。でも報告したいんですよ。わかるでしょう?そういう時。でも本当にやばいんです。今、僕は求職活動中なんです。仕事探しを初めてからまだ面接すら受けていないんです。もうだめかもしれません。あーあこのまま長野で生きていくしかないのかな。まじで糞だけど、なんとかなる気もして。それよりも、やばいのはやばいのは、聴かないようにしていたあの男の作る音楽を聞いてしまってそれが自分の心の中で爆発してしまったのです。

その男は高野哲高野哲さん。TETSUさん。高野哲高野哲学。「高野哲学」はスマートフォンの変換で出てきて、なんとなく気に入ったので使うことにした。そう、高野哲は哲学なのだ。哲学であり『「高野哲」の学』である。わけわからないでしょう。

 

でも、一番わけがわからないのは高野哲です。本当にわからない。ただ、彼の曲、詞はどれもわかりやすい。難解なものはない。ストレートにこちらに迫ってくる。その声は「あの頃」と何も変わってない。あの頃とはもちろんもちろんMALICE MIZER「memoire」に参加している頃だ。記憶と空。TETSUと名乗っていた時。そのヨーロピアンを感じさせながらどこか哀愁を感じさせるハイトーンに惹かれ、mana様や他のメンバーの素晴らしい曲とともに完全なるヨーロピアンロマン世界を演じていたのに、あっさり脱退した。

そしてその後いろんなバンドを組んでいた。ノーメイクで。フールズメイトのアンケートで「過去にやっていたバンドは?」という質問に「色々やってました」と答えた高野哲。隠したい過去なのかと思ってたら、今でもex.MALICE MIZERのメンバーとは仲良しで、wikipediaなんかを見てみたらMALICE MIZER加入のきっかけはmana様とkoziが「いい人だったから」という微笑ましい事が書いてあって「なんだよてっちゃんいいやつじゃん」って。

maemuki.hatenablog.com

2015年に書いたこの記事。TETSU様を崇めつつ、その現在の存在は既に亡き者のように扱っている軽薄な記事です。そうです。高野哲はこのブログを書いた2015年それ以前も活動を一切辞めずに今現在でも続けているのです。いきなり口調が変わってすみません。じゃあいいんじゃん戻るよ。高野哲学。それで「てっちゃん気になるな」とはずっと思っていたんです。ZIGZOでデビューして。すごいメンバーで。テレビでCMが流れて「あんま変わってないじゃん」とか舐めてたんです。だから「過去の人」になってしまった。

 

しかし、ある日ZIGZO」を聴けという声が聴こえたんです。「お前はいつも逃げてきただからそうなってしまった。今こそ高野哲と向き合え、お前は高野哲をわかっていない。高野哲は哲学だ。高野哲学。わかるか。ZIZGOはほとんどの曲を高野哲が作詞作曲している。お前はそれを知らないのか。それは今でもそうなんだ。高野哲は続いているんだ。わかったかそしてこのページを読め」

そのページを開くと驚くべきことが書かれていた。

anond.hatelabo.jp

高野哲が異形のミュージシャンであり、そしてロックミュージシャンであること

クイズヘキサゴン」の音楽を作ったこと。聞いたこともないユニットを同時並行していたこと。ピアノ・ロックユニットまでやってること。それもこれも全部作詞作曲してること。nilは解散してまた復活してまだやってること。ああ、カオス。カオスだカオス。LAREINEよりカオスだ。LAREINEといえばKAMIJOはMALICE MIZERのローディーだという噂があったが本当か。ということは二人は知り合いか。どうでもいいな。

これを書いた人が誰なのかそれは「はてな匿名ダイアリー」だから知るよしもない。

でも、これを書いた人に「高野哲学講座」を開催してほしい。彼を知るには学問的な知識と解析が必要であるからにして。高野哲学

 

そして私の高野哲の実施体験を記させてもらう。Apple MusicにはZIGZOの全ディスコグラフィーが網羅されているということで一番無難なベスト盤に手を出した。

Got“S

Got“S" and dis-Star-Best of ZIGZO

 

フンフンフン。やっぱりいい声だ。てっちゃん変わってないね。何かが凄く変わってるけど。僕は片耳で聴くような感じでそれを聴いていた。そしてアルバムが進み、「その曲」が始まった。それはシングル曲でもない、アルバムの中の曲だった。

「Sleep」この曲を聴いた時に今までに味わったことのない感情が自分を襲ってきた。おかしい、なんかおかしいと思い聞き直した。そしてまた聞き直した。「まだ夢の中  まだ君の中 残る光を探してる」「まだ夢の中 土砂降りの中 びしょ濡れのままランララン」この部分になると、たまらなくなる。なんでだろう。チクショーっと思う。

なんだよこの歌詞、楽しそうだけど、なんか悲しい!よくわかんないよ!「チクショー感」はこの後高野哲作品で度々味わうことになった。この「チクショー感」に同感してくれる人がいるだろうか。いたらコメントを残してほしい。この曲に漂う諦観、諦観とは真逆の楽観にも満ちていて、それがなんかわけわからないけど心地良くて。ほんとチクショー高野さんって感じなんですよ。ほんとに。高野哲学。

 

そして今日、本日の話。「Sleep」ショックからまた高野哲から逃げていた自分でいた。最近はビル・エヴァンスなんかにハマっているんです。ジャズですよ。ジャズ。ジャズ沼も深いですよ。弾けないけど。偽物しかできない。自分は偽物。そんな僕にTwitterでこの曲を紹介してくれた方がいました。

 

 そんな曲あるんだっていうか実はZIGZOは全く詳しくフォローしていない、曲名すら覚えてない、ひまわりとかチェルシーとかそういうのぐらいの「似非高野哲ファン」なんです。新規なんです。新規ウザ

でもZIGZOで「暗闇でサングラス」なんで最高じゃんEじゃんGジャン最高じゃん(このネタ分かる人いるかなーー)と思って、さっそくApple Musicで聴いてみたんです。

暗闇でサングラス

暗闇でサングラス

 そしたらまあーなんということでしょう。この曲11分あるんですよ。しかも曲調がほとんど変わらず、歌詞も「暗闇にサングラス」連呼で、しかもたまにやるだけ。あとはロケンローランラランって感じですよ。なんだよこれ。ふざけてるのか。でもなんか楽しいかも、てか楽しい!暗闇にサングラスって最高じゃん危ないよ!死ぬよ!アハハ!

ほんとしぬーーチクショー!

ってことで感想をツイートしました。

ああ、この時に「高野哲学」とか使ってますね。そうこの時が「高野哲学」誕生の時、って違いますね。それはひとりごとです。そんなものはない!たかのてつがくなんて存在しない!しかもこの曲はカップリングでメインが「THE WORLD INTRODUCTION」っていうシングルなんですね。なんだあってまあそうだよね。普通「暗闇でサングラス」がシングルだなんてありえない〜よかった〜ということでこれも聴いてみました。この曲は…希望に満ちた疾走のアップテンポで歌い上げる、人生の歓びのように聞こえます。でも気の所為だと歌詞を見て思いました。「世界中に吹き荒れる新しい風が体中をなでるよ なえさせてよ いのちをよごそう」いのちをよごそうなんて歌詞はじめてみたよ。この曲は希望の曲なんだよね。世界の終わりまで。世界は始まったから、イントロダクション。そして世界は終わる。最期の歌詞。ありがとう高野さん。この曲もサイコーだな。チクショーだわ。チクショー。やはり高野哲は深い。ここまで3曲のレビューで3400文字を超えてしまった。

 

そしてその間に3通の「お見送り」を伝えるメールが届いた。

まじで惨めだ。まじで本当に。誰か助けてほしいーー

ああいいや、無職だからゆっくりZIGZOききまくる。そしていつか東京にいってZIGZOなりnilなりTHE JUNEJULYAUGUSTなりのライブに行く!ピアノが弾けるからTHE JUNEJULYAUGUSTのサポートをしてもいい。なんて嘘ですよ!今までのような似非セレブ生活は諦めて極貧40代になりそうなので、全通できるかは微妙だけど「あの人チクショーの人じゃない?とか言われるようにがんばるよチクショーめ!

高野哲学はまだつづきます。

ここまで読んでくれてありがとう!