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SIAM SHADE 知られる前に「必要の無いもの」を全て捨て去った実力派バンド 

 

 バンドをやる上で、「選択」をしなくてはいけない時というものは沢山あると思うのです。

それがバンドの運命を左右する、上昇するか、そして停止となることもある。「この選択が正しい」というのは、その時にはわからない、誰にもわからない。

 

SIAM SHADEは「正しい選択」をした。それはまだ知られる前、今から知られるであろう、その時にそうしたバンドです。

 

彼らはLUNA SEAの後輩バンドとして町田プレイハウスを拠点とし、活動をしていたバンドでした。当然に、その界隈、まだ言葉がなかった「ヴィジュアル系」の系譜として始まったバンドなのかもしれません。彼らに関して、インディーズの活動初期から、噂はかなり広まっていました。「演奏が上手いバンド」だと。ということ。LUNA SEA云々はあくまで副次的なものだったように思います。そしてその時の「ヴィジュアル」は「LUNA SEAの後輩バンド」に相応しいものでした。要するにこの時です

 

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ドラマーがJUNJIになる前、彼らはこのような「ヴィジュアル」でした。それは矢張り自分たちがLUNA SEAの後輩であること、そしてこの界隈ではこのような格好やメイクをしなければならないという不文律に倣ってということだった、とその後にメンバーがインタビューで答えていました。

そして、このCDがリリースがされた時のインタビュー記事にて出てきた彼らの「ヴィジュアル」は、これまでとは全く異なるものだった。その後のメジャーデビュー後と同じもの、だった。そうです「ヴィジュアル系」とはいえない衣装やメイクになっていたのです。

SIAM  SHADE

SIAM SHADE

 

このバンド名が付いたミニアルバムを当時、雑誌で「最初の一音から凄い」と言われていました。それはその通りでした。「SIAM SHADE」の1曲目「No Control」を聴けばわかります。

www.youtube.com

 

これが最初の正式音源の1曲めだなんて。

彼らにはもう「お化粧」も「独特の格好」も必要ないんだ、と気づきました。

もし彼らが「ヴィジュアル系」という括りであるならは、その中では、最も高い演奏力と曲のクオリティを持つバンドだといっても良いと思います。バンドのアンサンブルも完璧、ユニゾンを利用するなど、演出力も高い。キャッチーなサビは、稀有なツインボーカルにて支えられ、華麗なギターソロは強く細かいリズムに支えられて、凄いです。当時の音楽関係者がこの音源を聞いて、どう思っていたのか知りたいです。成功を確信したに違いないと思います。そして、成功しました。シングルが大ヒットした。武道館でワンマンもやった。名声は手に入れました。

彼らが「良い選択」をした証だと思います。そもそも必要がなかったものをあっさりと捨てたこと。それです。それは、メンバーが全員高身長でメイクがなくても十分男前だった、ということもあるかもしれません。

この後にギターのDAITAが女性アーティストが楽屋に訪れた際に「シャムシェイドはノーメイクの方がかっこいい」と言われたと言っていました。また、メイクをしているバンドの写真を見た地元の友達が「お前ら全員同じ顔に見える」と言われたことは、有名な話だと思います。そうです。メイクしていると、みんな同じ顔に見える、なので、他のバンドとも同じ顔に見えてしまう。

だから、正解だった。と僕は思います。

 

そして、もう一つ、彼らが捨てたものがあります。

それは「お笑い」です。

メジャーデビューの際、CHACK(当時)は「これからは音楽もだけど、お笑いにも力を入れていく」と言っていました。そうです。彼らは「お笑い」も売りの一つにし、ライブでそれを演じていました。

しかし、そんなものは必要なかった。そして「もう無いことに」いつのまにかなっていました。そんなものが必要がない程に実力があったからです。

 

SIAM SHADEの凄いところは、それらを「これから知られる前」に全て捨て去った、ということだと思います。

今のヴィジュアル系バンドマン達にも、それができる勇気があれば良いのにな、と思います。まあ、実力が全て。ということなのかもしれません。