嗚呼ラレーヌ、おおラレーヌ。どうにもこうにもつかレーヌなmaemukiです。
いきなりですが、残念なお知らせがあります。
私どもの価値観の中心であり偉大なる祖。元MALICE MIZERで現Moi dix moisのmana様が、重大な内容についてツイートをされていました。
思い起こせばマリスON AIR WESTワンマンの時、伯爵お手製の棺で伯爵はオープニングで登場!あの時KKK団の格好をしたローディーが数名で運んでたけど、重さに耐えきれなくて伯爵が眠ってる棺地面に落としたんだよ!伯爵棺の中でビックリ ヘ(○д●)ノして目覚めたんだぞ!犯人はダレだ
— Moi dix Mois (@M_d_M_official) 2017年1月31日
これです。おおあの頃のMALICE MIZERのお話を聴けるとは。なんという大らかなお方。別路線になって、過去を隠そうとして各箇所にクレームをつける某バンドとは違いますね。ほんとこっちが狂います。
そして、この後にmana様はその「犯人」の名を告げたのです。ダレだ?それは・・・
しかし!もうそのツイートは予告された通りに、消されてしまいました。mana様いわく、関係者が思い出したころに消すとのことでした。そして消えましたが、そんなにテキトーでいいのでしょうか。しかも火種のこのツイートはまだ残っています。まあいいでしょう!DIX!!
「犯人」はこの時のMALICE MIZERのローディーの方々でした。その名前がありました。も・ち・ろ・ん 私達のMAYU様の名前が真っ先に出ていました。シンセギターで苦労していたことを暴露されてました。そしてLAREINEといえばやはりKAMIJO、KAMIJOといえばMAYU様と共にMALICE MIZERのローディーして有名な方でした。
そこにmachiさまです。machi様もローディーでした。kami様をサポートされていたのですね・・。ああ。「薔薇といえばマチ!」みたいなお元気な発言をされているmana様。素敵ですね。
この日の一連のお戯れツイートはkami様の2月1日の誕生日を祝ってとのことです。なんて哀れみ深いmana様。褒めても褒めても足らないので、ここで止めにします。そして犯人がダレだったのか、見逃してしまいました。誰か覚えている記憶と空の方がいたら、教えてください。
ではレビューをはじめます。
LAREINE歴史は長く、できればそれを全部レビューしたいのですが、正直に申し上げますと、私は「四人のLAREINE」以前の音源、つまりKAMIJO MAYU えみる MACHIこのメンバーが揃ってからものしか、聴いたことがありません><確か初期音源も再発されていて是非聴きたいのですが、とりえあず持っているものをレビューします。
4人インディーズ時代
Fleur(1998.5.10)
3曲入りのシングルです。
1憂いの花が綴る愛 作曲はKAMIJOさま。いかにもKAMIJOさまっぽい曲調です。KISAKさまのプロジェクトによるカバーもありましたね。ヴォーカルが当時ヴィドールのジュイさんで。ジュイさんは素晴らしいと思いました。素直な感想です。
イントロはマイナーで始まって、Aメロで突然メジャーコードになることで、華やかな世界が始まって、それが待ち受けてるような気持ちになります。最初からメジャーじゃない。サビではBマイナーに完結するコード進行ですが、せつないメロディ、そして「失った」こと告げるかなしい詩で、やはりほのかな花の悲しみを感じさせる名曲です。コード進行で、全てを表現しています。ちょっとつまらない解説でしょうか。あーLAREINEの深さ素晴らしさ!
2.白いブーケ 作曲はMAYUさまです。いかにもMAYU様っぽい曲調です。すみません。1曲めと被りました。しかし、ほんとうにMAYU様っぽい曲調なのです。それ意外にありません。こういう曲はKAMIJO様では作れません。そういうはっきりした個性の違いがLAREINEの良いところなのです。
また、名物のシンプルなギターソロ、4部音符と8分音符のみで表現されるメロディはやはり感涙ものです。
3.Fleur
フルール。フランス語で「花」です。そう、ファンへの思いを告げるアニバーサリー的な曲のように聴こえます。華やかに始まり、さらにサビで転調をする。しかし、よく歌詞を聴きながらきくと何やら「悲しみ」がひどく現れた歌詞です。なぜもっと花の美しさをたたえたような、そんな歌詞にしないのか。おお神よ。KAMIJOさま!
と思ったところ、最後のほうでトドメが刺されます。
「もう枯れてしまった花を抱えて 背景が僕を染めていく セピアに染まった過去 Fleur」これは・・・どういう意味なのでしょうか。花は枯れた。背景が僕を、染めて、背景とは何の背景?枯れた花が背景?セピアに染まった過去?まさか、「Fleur」のこと?
どうにもこうにも、やはりLAREINEというか、KAMIJOさまは謎です。「考え過ぎだろ」と優しく声をかけてくれる人いませんか。
KAMIJOさまが気が狂うほど美しいような気がするPVをどうぞ
リリー・シャルロット(98/10/1)
LILLIE CHARLOTTE within Metamorphose
- アーティスト: LAREINE
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
- 発売日: 2013/12/18
- メディア: CD
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伝説の「箱」アイテムとして、中古屋を悩ませたというあの作品です。
そしてこの作品がブレイクに向けての大きなきっかけになったと思います。
この頃から「フールズ・メイト」などで見開きのカラーの広告、そして撮り下ろしのグラビア付きのインタビューなど。「ド派手」な展開が始まったような気がします。
2.薄命~散りゆく百合を見つめながら~(作詞:KAMIJO 作曲:MAYU)
クラシカルなギターソロ、転調を交えてドラマティック!まさに「ギターリストが作った曲」です。間奏のソロも「ここはまかせろ」というMAYU様の男らしさ炸裂です。どことなく北欧メタルの薫りもしますね。そして最後の最後にも転調!なんて素晴らしい。歌メロも臭く、KAMIJOさまの麗しき震える声、震える音程、いや、音程は震えていません。
どなたかが仰っていたかと記憶しているのですが「MAYUの曲には駄曲なし」とのことでした。「そうだったけ見直そう」と調べてみました。
悲愁の花園 | KAMIJO | MAYU |
再会の花 | KAMIJO | MAYU |
白いブーケ | KAMIJO | MAYU |
Fleur | KAMIJO | MAYU |
gerbe | KAMIJO&MAYU | MAYU |
薄命~散り行く百合を見つめながら~ | MAYU | MAYU |
砂の城で眠る恋人 | KAMIJO&MAYU | MAYU |
白い糸 | MAYU | MAYU |
gipsy | KAMIJO | MAYU |
a wish of monika | KAMIJO | MAYU |
愛されていた日々 -Ever Love- | KAMIJO | KAMIJO&MAYU |
gipsy | KAMIJO | MAYU |
Knight&Priest | KAMIJO | MAYU |
SOLITUDE | KAMIJO | MAYU |
未完成組曲 | KAMIJO | MAYU |
Trailer | KAMIJO&MAYU | MAYU |
道化師の舞曲 | KAMIJO | MAYU |
さくら | MAYU | MAYU |
あくまで一部です。堕ちていたらすみません><
どれもこれもいぶし銀、という言葉はふさわしくないかもしれません。「華やかではないが、味があるもの」という意味ですから。どれも華やかながらも密やかな名曲、真のLAREINE好きにはたまらない、まさにいぶし銀の名曲ばかりです。
この曲も、LAREINEの代表曲のひとつ言い切れることができる、名曲です。
なぜLAREINEが「ベルサイユのばら」のアニメ版の主題歌であるこの曲をカバーしたのか。その当時のインタビューで答えていて、それを読んだ記憶はあるのですが、核心の部分は失念してしまいました。あいすみません。
しかし「LAREINEのWikipedia」を読むとLAREINEの活動方針として「究極の期待通り」というのがあるとの記載がありました。
KAMIJO自身の語る「究極の期待通り」という言葉に相応しい
このバンドが、この曲をカバーするということ。まさに「究極の期待通り」です。金髪のロングヘアーで青い中世ヨーロッパ風の格好で、「なんとなくそれっぽい曲」を演っていた彼らに、それを期待すること。それを実現したこと。そしてこの曲が選ばれた。他のバンドにはその勇気、やろうとしたと思ってもギャグで終わらせてしまうような、違った意味での重みがある曲です。でも、やった。期待通りに。うーんLAREINE。あああLAREINE。
また、主題歌として使われた元のバージョン、または数限りなくカバーされているそのバージョン、を聴き比べてみるとひとつ「大きな違い」があることを発見しました。
まずはアニメのバージョンです。LAREINEのバージョンとはキーが異なってますが
女声と男性の違いがあります。だからこちらを元に聴いている人がほとんどだと思います。なので、LAREINEを聴いたら違和感を覚えたかもしれません。
自衛隊の歌のお姉さん。美しい歌声です。
有名な「アニメタル」によるバージョン。やはりメタルです。当然ですが。
iTunes STOREにも沢山ありました。
北出菜奈さん、懐かしい名前です。割りと普通のロック風でかえって新鮮に聴こえます。
こちらはヴィジュアル系、NogoDの団長とMEJIBRAYのmiaによるカバーです。
アニメタルとは違ったメタル臭さは感じさせますが、やはり「ヴィジュアル系」の風味は感じられます。
超一流タレントつるの剛士さんによるカバーです。
豪華なストリングスに超一流タレントのプライドが感じられます。
「ちゅるのうた」とのことです。ちゅるうう?贅沢なカラオケで羨ましいです。
KAMIJOさまによるカバーのセルフ・カヴァーです。
カバーのセルフ・カヴァー、よくわからない状況ですが仕方ないです。
本当はまだまだ他にも沢山あるのですが、LAREINEの「薔薇は美しく散る」はこのバージョンと大きく違う点があります。
わかりましたでしょうか、大きな違い。それはすぐにやってきます。
LAREINEのバージョンはどの曲でも始まりにあるストリングスの16分音符が2小節つづく「タラララタラララ」の前に、Bメロの引用がされた美しい部分が挿入されています。
ほんの短い部分ですが、美しいピアノで奏でられるメロディ、最後はつぎの「タラララタラララ」のAマイナーに繋がるようにジャーでたららんと終わります。
他のバージョンでは「タラララタラララ」から始まるので、LAREINEバージョンを聴いてしまうといささか唐突のように感じてしまい、フランス革命が突然始まったかのような気分になります。ほんの短いロマンスのようなイントロが、大きな違いであり、LAREINEの醍醐味だと思います。
4.LILLIE CHARLOTTE(作詞・作曲 KAMIJO)
最後にタイトル曲。特に「終曲」とイメージするような大仰な曲ではなくいつも通りのお花畑系花の子ルンルン(古くてすみません)な感じのメジャーコードの曲です。
KAMIJO様のボーカル、他のバンドと大きく違う点が一つあります。それは「声が明るい」ということです。マイナーコード、悲しい歌い上げるような曲も「声が明るいのに悲しい気持ちを歌っていてなんかせつない」というような印象を持ってしまいます。
大団円的な存在ながらも、これからも物語は続いてくような歌詞です。
リリーとジェレミーの物語はこれから。生まれ変わりそして再会が果たせるのか?
Metamorphose (98/12/18)
1.Metamorhose (作詞:作曲 KAMIJO)
「Metamorhose」とは、「変態」または「変形」あくまで生物学の「変態」でヴィジュアル系の歌詞の「ヘンタイ」とは違いますよ!たぶん。この歌詞がそう語っています。
出会いはまぶしくらいに 白く輝く街だった・・LAREINEといえば冬!そう冬ソングなのです。これは。そうです。きっと。たぶん。
なんだか弱気なのは、私はこの歌詞にはもっと別の大きな意味が隠されているのでは
「でもまさかそんな事わざわざ歌にしないよな」と。思っています。
出たしのサビの後半からいきなり「愛されるたびに傷つけ 犠牲の愛に染めていた」
「犠牲」彼女を何か犠牲にしていた、それが愛だった?とにかく「愛を失った」失恋ソングだということがわかります。冬で寒いのに失恋なんてーー
そして歌詞は行き違う二人の感情が描かれていきます。彼は彼女が自分を愛していた。支えてくれていた。それは「犠牲の愛」だった。それを感謝しつつも、彼は彼女を必要としなくなっていた。しかし、彼はまだ本心は彼女のことが好き、嫌いになったわけじゃないのに、決断をしなければ、変化しなくてはいけない。
歌詞の最後にてそれは明かされます。
「本当は、花を咲かせる瞬間は 君の笑顔を見たかった」
これは・・・どういうことでしょう。
あくまで私の推測ですが、これは「支えてくれた彼女を、花を咲かせる、つまり決定したメジャーデビューによって切った」ということなのだと、推測します。
ヴィジュアル系において、最大のタブーである、「親密な女性による援助」いわゆる「蜜」です。実際のところそうだったのかはわかりません。LAREINEの最大の謎として「ゴージャスな活動展開」というのがあります。前触れなかったのは、今回この項目で説明しようと思ったからです。ここで上げるインディーズ時代には、メジャーデビュー以前でも同じレコード会社の支援があったと考えられます。
そして、メジャーデビューに関して、もう1つ「支援者」が加わりました。それは音楽事務所です。メジャーという大きなフィールドに飛び出すためには、やはり「後ろ盾」が必要なのです。それを選択するためにこれまでの「繋がり」を断つための「変容」が求められた。「蜜」を切った。その苦しみ。もう、そうだとしたらこんなに切ない曲はありません。
そういった下世話な妄想は別として、この曲はとにかく素晴らしいです。
この曲の良さを端的に表現すると「歌謡曲っぽい」ということです。歌謡曲というと悪口のように聴こえますが、僕はそうは思いません。特に「後期LAREINE」おいて、どことなく80年代の流麗なポップス、世間的には「歌謡曲」の範疇にされている音楽とLAREINEとの類似性が感じられます。この曲もです。口ずさむにも容易でかつ強いメロディ。
そして曲に花を添えるのはMAYUさまも激エモなギターです。曲後部のMAYUさまのギターのメロディーとKAMIJOさまの「ンぼっくぁぁぁ」となるところなど、後の「冬東京」に通じるものがあります、「冬東京」といえばザ・歌謡曲な曲です。これはまた後で。ということで「Metamorhose」は名曲です。
2 gerbe (作詞:KAMIJO&MAYU 作曲:MAYU)
gerbeとは「束」という意味です。花束。なにかの思いをそれに託して、別れを告げてそれを惜しむかのような歌詞。
そこでは今後のポイントとなる「再会」という言葉、「生まれ変わり」という表現がでててきます。
さらっとした曲ですが、とても深い曲です。この曲でインディーズとしてのLAREINEは終了となり、ロマンス革命、そしてメジャーデビューと繋がりました。
以降次回となります。
これから本番というところなので、また更新ができるように。
花に祈ります。部屋には花はありませんが、花模様のカーテンがあります。
良かったです。
ここまで読んでくれてありがとう