ああ週末も、もう終わりです。
何もできなかったような、できたような。大事なことができたような。できなかったような。いつもの通りのダメな週末だった。
けれども、いいのです。すべてはこれから。いつでも、これから。
アニメ 世界名作劇場「私のあしながおじさん」オープニングテーマ「グローイング・アップ」の歌詞にもあります。堀江美都子が歌い上げるそのメロディの作曲は、僕の大好きな来生たかお先生です。もちろん、当時はそんなことには、気づかない。というか知らなかった。後になって、いろいろ探るにあたって、この「グローイング・アップ」が来生先生の曲だと知ったのです。
その時の、気持ち。それはこの曲のイントロの「感じ」によく表れています。16分音符で駆け上がるストリングス。ハープに導かれて、曲に入っていく。アニメのオープニング・テーマなので、すぐにサビに入る。すばらしい発見がありました。
僕が来生たかお先生が好きなったのは、かなり大人になったころだから、です。
短い曲ですが、人生に対する不安も感じさせつつ、躍動感と晴れやかさが広がっていく、素晴らしい曲です。物語の主人公ジュディは孤児院育ちで、両親の名前もわからない。しかし、卑屈にならずに明るく生きていきます。この主題歌は、ジュディそのもの。を表現した曲だと感じました。
「世界名作劇場」のようなアニメーションが、今はもうテレビでは放送されていない。ということが悲しいです。
ついこの間まで住んでいた長野県では、土曜日の極早朝に世界名作劇場が再放送されていました。「フランダースの犬」「あらいぐまラスカル」まず、とても絵が美しく、話も楽しいだけではない、庶民たちの苦しい実情も描かれていました。
このようなアニメーションを、もう子どもたちが見られないなんて、もったいないなあ、と感じてしまいます。
僕は今のアニメで見ているのは、ちびまる子ちゃんとサザエさんだけ。それでももういいかな、と思います。キャラクタービジネスに利用されているだけのアニメなんて、もう見たくない、という大人になってしまったから。
でも、いいんです。すべてはこれから。いつでもこれから。
おわり