好きだったのに、すっかり興味が無くなってしまったJuice=Juice。でも金澤朋子さんだけは、別腹で愛おしく思っていたのです。いくら若いメンバーが増えても、いっさい関し無いその存在感…ハデな顔だち・・。
金澤朋子の野太い声は、どんな曲でも異様な浮き立ち加減を見せてくれていて、やっぱり・・私はローズクオーツ…この世の全てがローズクオーツ…な女なんだなって。ずっと思っていました。
六年前!からずっと・・。
そんなローズクオーツ金澤朋子のソロの曲がYouTubeに上がっていました。
「黄色い線の内側で並んでお待ちください」という、庶民的なタイトルに共感・・は特にしませんでした。でも、朋子さんも推定東武伊勢崎線、また宇都宮線上り列車に乗車をするなど、南方を目指す埼玉県民だということだというから、そのような苦悩もあるのだろうなーと感じました。電車がつらいワーーみたいな曲なのかな??と邪推をしたのですが。。
まず、作曲の共同クレジットに大物作編曲家の馬飼野康二大先生の名前がありました!これは期待できるなと。サウンドも、オーガニックなポップスの曲調とアレンジで、最近のハロプロのEDMというかもうDTMでしかない感じにもうたくさんだよーだったので、ホッとしました。
が、動画を見進めているうちに、ちょっとなあ…と思ってしまいました。
まず、イントロでは、出勤途中かのようなお格好で「ちょっとウツだけど、今日もがんばるかな。はぁ」みたいな金澤朋子さまが見られるのですが、、。このスタイリングはどうなのでしょう。ちょっとださくないですかね。僕はそんなにオシャレってわけではないのですが…。評価の基準として、会社の女子らの普段ファッションコーデと比べると、やっぱりダサくねーかと思ってしまいました。。…まあでもそういう演出なのかなーと、自分フォローをしました。
その後、「だいじな自分だけの時間…だいすきなコーヒー。ああ、心地よい風。。」みたいな場面は素敵なくつろぎスタイルの金澤さんが見られました。こちらの方が可愛らしくて素敵ですよね。やはり怒りを鎮めておられるのだろうか。。なんて。
そして、テロップで表示される歌詞にはげしく違和感を感じてしまいました。
出だしがこうなっていました。
平和に生きれたら充分で 大きな夢はなくて
味気ないねと言われるけど 私はそれでいいの
波を立てずに逆らわずに ちゃんとルール守って
目立たなくても自分なりに世の中支えてるつもり
ごめんない。まずごめんなさい。「平和に生きれたら」というのは、原文ママなのです。「ら」が抜けています。。ら抜き言葉指摘なんて、どうでもいいかもしれない。
一応「生きれたら」は問題ないのか調べてみたのです。
まあ、やはり・・な感じですが。やはりどうでもいいです。
どうでもよくないのはこの曲の歌詞全般です。
上の歌詞の引用を見ていただければ分かる通り、この歌詞はかなり受動的であり厭世感であります。まるで枯れ果てくさった、ロストジェネレーション世代のあきらめの歌のようではないですが。私はロストジェネレーション直撃世代なので、こんな気持ちはよくわかりますが、それを若い子になぞってほしくなんてないのです。
そして、この歌詞のとても凄いところは、上の最初の引用部は最初のところなのですが、ここから最後まで、ずっと同じ感情だけで構成されています。タイトルの「黄色い線」もそのままです。そのとおりに言うこと聞いて電車にのるわーみたいな感じでした。それだけの曲なんです。
ここまでやると「これにはなにかダブル・ミーニングがあるのだろうか」「この金澤朋子のプチうつ振りにもなにか意図が」「深い意味があるのだろう、この意味のなさには」
なんて、考えてみたのです。でも、わかりませんでした。僕の頭がおかしいのかもしれない。また年を取ったので、感覚が衰えているのかもしれない。
僕の中の金澤朋子像は、この曲の歌詞と全く逆なのです。「味気ないなんて言われるけど」なんて、考えつきません。濃い、はずです。もちろんそれは実像ではないのかもしれませんが、でもでも、そういうものでしょうアイドルって。この曲のようなしょっぱい女は、こんなの、単なる誰にも愛されないくそつまんない女ですよね??違うかなあー。
・・・つんくさんだったら、この曲にどんな歌詞をつけたんだろう。もっと女の子の世界に寄り添った、なんでこんな気持ちがわかるんだろう?みたいな。生活の中で忘れていたことを、わかりやすいモティーフを使って、悲しみとか嬉しさとか幸せとか、いろんな風景を想像させるようなものになっていたのではないののかな、と考えてしました。
金澤朋子の歌は悪くないです。この曲の歌詞にもしかしたら共感をしているのかもしれない。それくらいの歌い込みがあると感じました。
でも、この歌詞のような人間にはなってほしくないです。これはフィクションだけど、フィクションだとしたら、もっと夢も見させてほしいのです。「私はローズクオーツ」のような、可愛らしくてカッコイイ金澤朋子が見たかった。です。
終わり