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【ヴィジュアル系】僕の原点の中の原点 LUNA SEA「LUNA SEA」(1991)

最近もいろいろひどいことがありましたが、新しい日々への一歩ということで、明るく考えるようにしました。

何があっても、僕は変わらないのです。ずっと変わらない。

あの時には戻れない。誤ちさえ戻せない。

 

今日は、僕の中の原点の中の原点である「LUNA SEA」の1stアルバム「LUNA SEA」を普通にレビューしたいと思い、書きます。

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出ました〜伝説の「ス〜」のジャケ写

またここに載せてしまって、パクられたらどうしよう〜〜!!

まあ、画像をネタに「ス〜」を使われた、ただそれだけのことだったのです。

それだけのことですが、何故かLUNA SEAとは全く関係の無いヴィジュアル系ネ申バンド「BAISER」のレビューで触れられてますので、ご参考にしてくださいね。

その後、その方からは謝罪のメッセージをいただきました。

だからもう消そうかな〜なんて。でも誤ちは戻せない・・・。

maemuki.hatenablog.com

 

LUNA SEAと僕の関わりは下記記事について、タラタラ書いてますので

ダラダラ読んでくれたら嬉しいのですが。

maemuki.hatenablog.com

 僕が初めて買ったCDは、ユニコーンの「踊る亀ヤプシ」と松任谷由実の「天国のドア」だったような気がします。(ちなみに初めて買った「レコード」は小泉今日子の「スターダスト・メモリー」でした。)

そして、その次がこの「LUNA SEA」をエクスタシーレコードに直接注文をして買ったのです。ど田舎の中学にしては大胆だと思うのです!「エクスタシーとの最初の繋がりができた・・」と勘違いしていた痛い中学生だったのです!

でも90年代前半の話ですよ〜もうアルバムが出て結構経っていましたが、まだデビュー前でした。中学生の時です。高1の時に「IMAGE」が出たのを覚えています。

高校の時のクラスメイトに「IMAGE」を貸して聞いてもらったところ「パッとしないね」「売れないな」とか言われていたのですが、その後の「揺れて揺れて革命」で、高校全体が揺れた時、彼らも「揺れて揺れて今こころが」と叫ぶように歌っていました。それを見た僕は「ちびまる子ちゃん」の野口ちゃんのごとく、ほくそ笑んだのです。「フッ・・・フフフッッッ・・いまさら・・・クククっ」みたいに。

https://www.instagram.com/p/BRYKcvgDQzj/

 

「売れなかった、知名度がなかったバンドが売れていくまで」を実際に時の流れとともに体感できた事。その時は嬉しかったのですが、後々に他のバンドでもその体験がどんどん続いていって「もうついていけない」と思いました。

でも、それもLUNA SEAが初の体験でした。。。感慨深いです。

そんな中で、次第に醒めてしまったことも過去に書きましたが、ここはあえて、やはり思い出が深い、出会いの作品、このアルバムをレビューします!過去に「好きだった」と書いたけど、レビューとかは書いていないバンドが沢山あるので、これからは書いていきます。

 

1.FATE 作曲:SUGIZO/作詞:RYUICHI

 

この曲の出だしを聴いたときのショックを未だに忘れられません。

フェイ!考えていたものと、全く違った曲調だったからです。フェイ!でガシャガシャ!そしてなんだかポップ!よくわかんないけどポップ!一緒に歌える〜フェイ!

そしてガシャガシャ!ガシャガシャです!あれーこんなにガシャガシャしてる音楽きいたことないよおおフェイ!

エクスタシーの概念」を打ち砕かれました!中学生には衝撃的でした・・。

「エクスタシーの概念」とはもちろんXです。この時はZi:KILLもLADIS ROOMもよく知らなかったらだと思います。Xとは違う。今になっては当たり前のことですが。

また、その概念とは音楽的なものではなく、彼らの模倣、彼らに近い人、そういう価値観では選ばれていない、ただ単に「面白い」と思ったものが選ばれていたものだと、後年に気づきました。それこそ、エクスタシーの概念!

この曲長さは1分半!瞬速終了!その分なんだか残ります。こころの中に深く入り込んでそして傷をつけて消えていきました。そして・・狂って痛い・・・

 

2.TIME IS DEAD 作曲:J/作詞:RYUICHI

 

衝撃のフェイ!から、軽やかに始まるこの曲。この曲のリズム、この頃にはなかった言葉ですが音楽は「完全にヴィジュアル系」です。今聞くとです。非常にノリやすく、速くなく、遅くもない。そして2人のギターの個性がわかりやすい曲です。

イヤフォンでたまに右と左を間違えるのですが、この曲で気づきます。右がSUGIZOで左がINORAN。「ギター2人の個性が違う」というのは、定番ではありますが、ここまで明確に分けたのはLUNA SEAが元祖だったのではないかと。

サビの「Time is dead Word is dead」というコーラスは「Time is dead warning dead」とSUGIZOさんがつい最近まで勘違いしてたと仰ってました。最近の発言ということは・・・つまりLUNA SEAにあったWARNING的な物が終結したということを意味してるのでは…。冗談です。

 

3.SANDY TIME  作曲:INORAN/作詞:RYUICHI

 

LUNA SEAの作品の魅力とは、その異世界感だと思うのです。「月的狂気」なんて言われてますが、僕はLUNASY、というより、「月の海」と、そのまま捉えていました。凄く素敵だと思います。月にある海・・・月はいつでも存在している。でも見られない時もある。幻想に満ちあふれている。この曲は砂の世界を表現していますが、極限までに乾いた世界で狂っていく動物たち。ヒトは月では生きられない。

きっと月の砂漠の風景なんだと思います。このアルバム、LUNA SEAで作られている世界は全て月での世界なのかな〜と思っていたことを思い出しました。

幻想とはかけはなれた生活にいる中で、「幻想」なんて言葉を忘れていた自分に気づきました。

 

4.BRANCH ROAD  作曲:SUGIZO/作詞:RYUICHI

 

セクロスソングとのことです。

しかし、それにしてはわかり易すぎる。といってもレーベルの先輩の「SEX SEX SEX」には叶いません。

淡々と欲望と、その失いが奏でられていきます。それは望まぬ結末になってしまった。

そんな悲劇的な曲と感じました。ここで出て来る「男」は全てを手に入れながらも、まだ渇望している、そんな自分に絶望している姿が見えます。血まみれの花びらに止められたその心は永遠に枝から別れるのです。せつないですね・・・。ちょっとよくわからないけど。

 

5.SHADE 作曲:J/作詞:J、RYUICHI

 

テケテケテケテケブーン 

ッてッてッてッてッて ブーブー

でおなじみの名曲です!そして

こ・の・く・る・し・み・を・く・れ・て・や・る ア~ン!

ここをカバーしたくてたまらなかったバンドマンが後を絶たなかったことが想像できます。こまかい音符に言葉をひとつずつ乗せていく!かっこいい〜そしてダーク・・・。僕もその一人でしたが、こういう系統のバンドを組むことは挫折しました。

一時期はSUGIZOさまに憧れて「バイオリンを始めたい」と親に言って「いいわよ仕方ない・・」と悲しそうに言われてしまったので、悪いと思って諦めたほど(ピアノも習っていたので)にLUNA SEAに傾倒していたのにー。

 

ッてッてッてッてッて ブーブー ッてッてッてッてッて ブーブー

久々に聴くとかっこいいです!ルナ・シー。(当時縦読みの新聞ではこの表記でした

ヴィジュアル系聴きたいなあ〜でも最近の曲よく知らないなー」とおっさん臭いことをときたま(ときたまって死語ですかね)思うのですが、なんだLUNA SEAのこのアルバムを聴けばよかったんだと・・気づきました・・・涙・・・

 

6.BLUE TRANSPARENCY 限りなく 透明に 近い ブルー 作曲:INORAN/作詞:RYUICHI

 

でました〜村上龍芥川賞

よく村上春樹と混同されるのですが、村上春樹大先生は芥川賞候補になったけど、受賞はしていないのです〜そしてノーベル賞候補になったかも明かされていないのに、「ハルキスト」が勝手にノーベル賞発表の日に受賞を信じて居酒屋に終結しているという、複雑な人なので好きです!

 

あーすみません、また話がそれました。

限りなく透明に近いブルー」ですが、やはり難解を極めるようでいて、純粋な気持ちに立ち返って読んでみると、わかりやすい歌詞だと思います。

それはRYUさまのボーカルスタイルに表れています。

「冷めた 目つき /カンジョウナイヒルサガリィィ

聴いたかたならわかりますが、Aメロのこの部分は、「冷めた目つき」の声は低く、「カンジョウナイヒルサガリィィ」の部分は、激情的なシャウト誤魔が炸裂しています。これがAメロ部分はつづいて、Bメロ、サビでは「正気を取り戻した」かのように歌われます。とてもポップで、「メジャー以降」の広がりも感じさせます。

RYUICHIが「正気を取り戻した」件については、議論が別れるところです。僕的には「IMAGE」で狂気をもちつつも、正常へ目指し、「EDEN」で開き直り、そして「MOTHER」で偉大なる母へと・・・そして・・・愛、それは「LOVE」の世界へ・・・ソロアルバム200万枚の伝説・・・

「正気」と「狂気」が交錯して、その後の歴史を考えると、とても興味深い曲だと思います。

 この曲のギターのイントロのカッティング「テケテン テテテテン」がしびれます。「あーヴィジュアル系」と思います。LUNA SEAヴィジュアル系、本人たちが「俺たちはヴィジュアル系」と言っていた記憶はありませんが、やはり「彼らの音楽はヴィジュアル系というものに均されてしまった」ということです。ギターのカッティングだけで「その香り」がするなんて。貴重なのです。

ちなみに村上龍氏の作品は、高校時代に図書館の図書館で借りた「芥川賞選集」に入っていたので読みました。感想はよく覚えてないです。高校生には難しすぎました。僕は当時、林真理子さんに傾倒をしていたような少年でしたから。 

 

7.THE SLAIN 作曲:J/作詞:RYUICHI

 

インタールード的な曲です。しかしタイトルはThe Slain・・・意味はヴィジュアル系的に言うと「殺サレタ…」になりますね。

このアルバムのクレジットの最後にひっそりと「NO Synthesizer」という文字がありました。

シンセなんてつかってねーからな!という事なのです。いいですね〜パンク。

今でなんか反骨心あるバンドが「俺たはHALFSynthesizer!シンセなかたまーにしか使ってねーからな」!みたいな粋がりを見せてくれたら・・・と思いたいところですがそんな馬鹿なバンドはいそうなにないですね。

他の曲はおちついたムードのギター、ベース、ドラム、歌、そしてヴァイオリン。全て生です。それはわかるとして、このような、ノイズが挿入されているような、幻想的な効果音が使われそうな曲でも使っていない、ということを言いたかったのでしょう。時計の音もシンセサイザーではなく、「サンプリング」だと思います。「サンプリング」はシンセサイザーではありません!きっとそうです!

この曲はムードです。ムードこそが全てです。そのムードのまま次の曲へ引きずり込まれます!

 8.CHESS  作曲:SUGIZO/作詞:RYUICHI 

 

「前の曲終わらないな 時計の音が・・」と初めてきいた時は思いました。

でも歌詞は歌い終わってるのに、そしてノイズを経て・・突然始まる!ベースの音!スティックのタンタン!それから「タンタンタンタンタン」ヴィジュアル系特有の裏拍も全てスネアをぶつけるしかもハイテンポで!かっこいいです!

そして。RYUさまの変幻自在というか、変声自在というかの混乱を見せつけるボーカル。そして、「死  ね ばぁ!」トゥトゥウォッシン!死ねばの衝撃。後々のヴィジュアル系でも「死ね」という言葉は沢山使われてきました。そして過去に音楽にもあったのですが、これほどまでにリズム的に刻まれた「死ねば」はこれだけです!しねばいいのに!ごめんなさい!

そして、なぜか「東京ドームでのライブ」を思わせてしまうようなサビの広がり。後々にあるヴィジュアル系バンドが自分達の新曲のデモを聴いた時に「この曲を聴いた時に、東京ドームまでこの曲を歌っている自分達が見えた」と言ってました。僕もこの時に思ったのです。自分の曲ではないけど・・。彼らは東京ドームまで行ける!数年後本当に東京ドームでワンマンコンサートを開催すると聴いた時に、東京ドームで「死ねば」が聴けるのか!と思いました。

ちなみに、その「東京ドームが見えたバンド」は、まだ実現していないようです。が、継続中です。どのバンドか、書きません。あえて書くなら「まきりゅさんサイコー」です。

しかし、この曲の本当の魅力的なところは、サビの直後にやってくる「今までにありえなかったような煌めきの瞬間」です。 

 「・・・夢の中・・抱き合った・・・足の無い・・二人が・・」

と、光が舞い込むような華麗なツインギターの高速アルペジオに乗せられます!ここは美しいです!今までの「お化粧系」にはなかった手法のように思えます。この界隈はどうしてもメタルの影響が多いのですが、メタルとは対極のNEW WAVEの貴公子、JAPANのデヴィット・シルヴィアンに憧れていたSUGIZO様によって、その呪縛から時離れた瞬間がここです!そしてRYUさまの「わ、ら、うぅぅぅぅ」という断然・・・

「CHESS」は凄い曲だと思います!なんとなく伝わりましたか?もう聴いているので「もういいよ」と思われうかもしれません!

そして最後の狂気の宴のあとの突然の遮断!クリーンギター2台のみによる、ループ的なフレーズ・・・美しいです!美しい。。。

 

9.MOON 作曲:SUGIZO/作詞:RYUICHI

後に「IMAGE」にてカバーされたこの曲ですが。。。おそろしいまでのポテンシャルを秘めた「バラード」です。この界隈のバラードといえば、X様の「ENDLESS RAIN」が終わらない涙のように止まらない状況です。今もそうですが、「幻想社会におけるバラード」でこの曲に叶うものは無いと思います。

3拍子で、淡々と進む曲ですが、この時点で、「ポップアイコン」の筆頭に立った将来が見える曲だと思っていました。

SUGIZOさまの「テッテケテッテケ」という白い感じのミュートとディレイのかかったアルペジオ、さぞかしギターソロはお得意の速弾きがくりだせさるのかと思いきや。

 

wikipediaにて、この曲について杉様が「(MOONで)一番納得できた演奏は1996年真冬の野外の時」だっとの記載がありました。

ここは、安易で容易で申し訳ないですが、その動画のURLを貼って・・しまいます!

1996年12月23日 会場は横浜スタジアム。さむそうです。。

MOON - LUNA SEA 「真冬の野外」 - YouTube

「この風景に一番似合う曲を」ということで始まりました。

音数の少ない曲は、こういう大規模会場に合うと思います。それは音響学的なものではなくて、心理的なもの、普段使わない聴覚が視覚と相まって、広がるからだと思います。

「月」はこの時、見えていたのでしょうか。この時ではない「月」、または「生中継の月」を大型モニターで映し出すようなことは、ここでは行われてはないようです。

そしてこの歌詞にでてくる月は、とても遠いものに感じます。

歌声は届かない あなたまでは と終始歌われる。届かない声とわかってはいても。

 

SUGIZOのギターは音符で多くを語らず、ギターのロングトーンだけ語ります。

CDでもそうでしたが、アルバムでもそうでした。実際にはチョーキングやビブラートなど、生の演奏の様子が伝わってきます。気分の高揚も伝わってきます。届かない叫びが、ギターから聴こえてくるような演奏だと感じました。「この時の演奏が一番納得できた」という発言は、バンド全体のことだったのか、自分のギターだったのか、それともこのギターソロの部分だったのかはわかりません。

僕はギターソロの部分だと思っています。

 

10.PRECIOUS... 作曲:J/作詞:RYUICHI

 

J様による最初から最後まで定番となった名曲中の名曲です!

何度この曲を聴いたことか。みなさんも聴いているかと思います。「年齢を重ねた分あなたたちより沢山聴いている」と言う自信はありません。しかし、「あなた達より昔に聴いている」ことは確かなのです。もしかしたら、僕は「あなたたち」のお父さんくらいの年齢かもしれないのです。ああ、よくわかりません。ごめんなさい。

 

この曲はイントロからしてAマイナーのアップテンポ!「トゥエイ!トゥエイ!」で心を掴まれます。そして「やる気のある」デデデデというバックに載せられて叫ばれる、悔心に満ちた哀しい言葉たち!

攻撃的ですが、Bメロから。。このサビを聴いたときの気持ちをまだ忘れていません。

すごくせつないメロディです。なぜかはわかりませんが、多感だった時期だからか、泣いてしまったような気がします。

まさかエクスタシーのバンドで泣けるなんて。

 

そして数十年たった今、その歌詞が身に染みるのです。

「あの頃には帰れない」

「あの頃には戻せない」

「誤ちさえ帰せない」

バックがギターになってこのメロディのなった時に、中学生の涙がこぼれ落ちました。

なぜなんだろう。僕はその時「あの頃」だった。それは今の自分の「あの頃」なのです。「あの頃」の自分が、「あの頃の自分がどうなるか」わからなかった・・・けど、もしかしたら、予兆はしていたのかもしれないです。後悔する人生になってしまうかもと。わかりません。でも、自分がそう思うのだから、そうなのだと思います。

なんという、再会。過去の自分と。

夢のような現実からは覚めてしまって、全てのことがあの頃の自分に戻ってしまった。

届きはしないけれど、あのころに自分に会いたい。

「あの言葉を伝えたい」

あの頃の自分に。

「あの頃に戻れない、と思うような人間になってしまうかもしれないけど、僕はまだ生きているよ」と。でも、あの頃には、もう戻れないのです。

 

終わりです。